講義

人文総合演習A 第2回

今期の文献が以下に確定しました。 第3回(4月30日)高原基彰,『不安型ナショナリズムの時代――日韓中のネット世代が憎みあう本当の理由』,洋泉社新書y,2006年 第4回(5月14日)湯浅誠,『反貧困――「すべり台社会」からの脱出』,岩波新書,2008年 第5回(…

新潟医療福祉大学「社会学I」 第2回 「社会学とはどのような学問か」

第14回 社会調査の基礎 第13回 福祉国家と福祉レジーム 第12回 社会問題の見方/社会問題の実際 第11回 地域社会とその変容 第10回 ライフコースとライフスタイル 第9回 レポートの書き方 第8回 家族とその変容 第7回 人口の構造と変化 第6回 社会変動 第5回…

人文総合演習A 第1回

部屋は去年の前期と同じところだけど、人数が3割減くらいなので、寒い。というか声が響く・・・ ただ学生の皆さんは、結構積極的で、2回報告を希望する人が続出。出席者全員分の、1回目の対象文献はすべて確定。ただ、司会者を決めるのを忘れてしまった。 第…

人文総合演習Aの割り振り人数が確定

9人。他の先生方の半分。うーん、微妙な人数だ・・・ ちょっと工夫しないと回数が埋まらないぞ。あと2〜3人どっかから来ないかな? ところでシラバスには「全部で14〜15冊程度を扱うことになる。定価で買うなら1万円近くにはなるので、本にお金をかけたくな…

出席をとらない

「出席をとる」ことには、出席促進効果がある。(他の条件が等しければ)出席をとる授業の出席率は高く、出席をとらない授業の出席率は低くなる。これは与件である。 さて、教員としては、たくさん出席してくれればうれしい、なんてことは全くない。むしろ、…

履修許可について

今年度、初めて講義をもたされてもたせてもらって、いろいろと思うところがあったり、勉強になったことがあったりして、講義というものに対する自分なりのポリシーとか戦略ができてきた。そうしたものを書いておきたいのだが、結構長くなりそうで、でもまと…

締切後の提出について

今回のレポートで、締切後の提出を認めたものが1件ある。持ってきたときに、「他の授業の課題が忙しくて」的な、「なぜ締切までに出せなかったのか」論を展開しようとしたので、それは途中でやめてもらった。その種の言い訳は、「自分がいかにこの授業を(相…

「社会システム論」成績分布

やっと採点が終わりました。まあこんなもんかな。 履修登録者165名 履修放棄(未提出)67名 不可(コピペ等の不正): 0点 7名 不可(内容的に未達): 50点 4名 可: 60点12名 良: 70点38名 優: 80点27名 秀: 90点10名

「社会システム論」レポート題目一覧

今日が締切の「社会システム論」のレポートですが、続々と、面白そうなのが集まってきています(まだ読んでませんが)。課題は、「等価機能分析をせよ」(大意)。分量は4800〜8000字程度。 事例の記述は事例そのものではなく、記述それ自体が一つの抽象であ…

「社会システム論」授業評価アンケート

なにより皆さんの反応が私の財産です! 最も良かった点 さまざまな理論、考え方など目新しい知識や情報というか、受講を通して自らの“知”を高められた気がする。ちょっと横道にそれたような話も何らかの意味があって興味深かった。レスポンスをできるシステ…

人文総合演習B 第16回

斎藤環,2006,『戦闘美少女の精神分析』,ちくま文庫 さあ、最終回です。しかも2本撮りの2本目というやつですね(?)。テンションもちょっとアレな感じに・・・わからないところは無視しろ! わかるところだけ自分なりに広げろ! それだけが発見への道だ…

人文総合演習B 第15回

古田博司,2007,『新しい神の国』,ちくま新書 2コマ連続の1つめです。単位取得に必要な回数はすでに終わっているので、教員も学生もいろんな意味でサービスタイムに突入しています。さて、対象書はなんかエッセイ集(というか雑文集)みたいな感じで、な…

人文総合演習B 授業評価アンケート

まだあと2回あるのだが(これでも締切より1週間遅らせて実行した。係の人の対応だと、最終回にやっても別に構わない感じだったなあ。)。というわけで自由回答より。前期の人文総合演習Aについてはこちら。 最も良かった点 様々な分野の本を読み、それについ…

人文総合演習B 第14回

木村敏,1982,『時間と自己』,中公新書 この演習は人文学部の1年生の必修なのですが、今回の報告者はうちでは唯一、他学部から遠征に来ている学生です(工学部1年生)。報告は、自己も時間も「もの」ではなくて「こと」だという著者の主張を正確に理解・…

人文総合演習B 第13回

大庭健,2008,『いま、働くということ』,ちくま新書 いきなり私見を書くけど、本書は、なぜ働くかについて直観的に知っているがゆえに「なぜ働くのか」などと疑問に思わない人が、自分の直観を分節化して、疑問に思う人に教えてあげる、という感じの本だと…

人文総合演習B 第12回

押村高,2008,『国際正義の論理』,講談社現代新書 今回の報告では、貧困国に対する富裕国の責任、という点に注目して、報告者独自の分析と判断を見せてくれました。報告は、国際関係における貧困の問題は、仮に公正な自由貿易をしたとしても構造的に貧困が…

人文総合演習B 第11回

井上章一,2008,『日本に古代はあったのか』,角川選書 今日は、一足早く冬休みに入った人が数人いましたね。怪しからん! ただ議論は結構盛り上がりました。日本に古代はなかった、日本の歴史は最初から中世として始まる、という著者に対して、報告者は真…

人文総合演習B 第10回

森口朗,2007,『いじめの構造』,新潮新書 著者が、大人側からの対策としての加害者処罰を強調しているのに対して、報告者は、その有効性を認めたうえで、いじめられている人、中立的な人がどう振る舞うべきかについて、実体験を踏まえて論じてくれました。…

人文総合演習B 第9回

香山リカ,2008,『「私はうつ」と言いたがる人たち』,PHP新書 報告は、うつ病と診断された後の社会的環境の変化のあり方によって「うつ病セレブ」とか「うつ病難民」を分けたり、うつ病になった原因も診断に組み込もうという著者に対して、症状として患者…

人文総合演習B 第8回

大澤真幸(編),2008,『アキハバラ発〈00年代〉への問い』,岩波書店 報告は、報告者自身が集めた事件に関するデータと比較して、本書に載っている様々な「説明」が、いかに限定的な情報にのみ注目し、単純化したものであるかを指摘したうえで、そうした単…

人文総合演習B 第7回

若桑みどり,2003,『お姫様とジェンダー』,ちくま新書 報告は、女子が自分の外見を気にするのは、いつか現れるはずの王子様に見つけてもらえるため、という他力本願志向(シンデレラ・コンプレックス)の表れ、という著者の議論に対する直観的な違和感に基…

朝日社説onタモさん問題

東京裁判60年―歴史から目をそらすまい(魚拓) 論点を整理しよう。東京裁判に問題があるのは事実である。戦争が行われた時点では存在しなかった「平和に対する罪」や「人道に対する罪」で裁くことは、法律学でいう事後法にあたりおかしいという批判がある…

人文総合演習B 第6回

松本仁一,2008,『アフリカ・レポート』,岩波新書 レジュメは打ち合わせのときのから全面書き直しですね。分量少ないかと思ったけど、問題点の指摘と対策案は明確でした。そのせいかどうかはよくわからないですが、今回も活発な議論でしたね。時間足りない…

人文総合演習B 第5回

諏訪哲二,2007,『なぜ勉強させるのか』,光文社新書 えーと、打ち合わせ時点のヴァージョンを知っている身からいうと、話をまとめようとして削りすぎたという感じですね。まとめる努力はすべきですし、報告の一貫性は重要ですが、ネタの多様さも重要です(…

非常勤「社会調査」第4回

受講生が3人辞めて1人になったんですがwww さて気を取り直して、今回は、母集団と標本の間の概念的関係を、受講生の調査計画書案を検討しながら確認しました。 「インターネット調査は社会調査に利用できるか」に載っていた下の図を拝借して説明しました。…

人文総合演習B 第4回

田村秀,2007,『自治体格差が国を滅ぼす』,集英社新書 今回の報告は、著者が「勝ち組」「負け組」等と評価語を用いているにもかかわらず明示していない、自治体の勝ち負けを判断するための評価基準を、報告者自らが自分の立場として明示的に定式化し、それ…

人文総合演習B 文献確定

すでに報告は始まっていますが、ようやく今期のスケジュールが決まりました。 第3回(10月16日) 武田邦彦,2008,『偽善エコロジー』,幻冬舎新書 第4回(10月23日) 田村秀,2007,『自治体格差が国を滅ぼす』,集英社新書 第5回(10月30日) 諏訪哲二,20…

非常勤「社会調査」第3回

今回は、出席者の「身長」をネタに、平均とか標準偏差とか偏差値とかの話をしました。 まずは、各人に自分の身長を順番に言ってもらい、なにがわかるか、と聞きました。当然、全員の身長を聞いただけでは覚えていられないので、なにがわかるかとかいう以前に…

人文総合演習B 第3回

武田邦彦,2008,『偽善エコロジー』,幻冬舎新書 後期の総合演習始まりました。出席者コメントを見ればわかるように、上々のすべり出しです。後期から参加の人もまったく自然に発言できていて、始まるまで大丈夫かなぁなどと、ちょっとドキドキしていたので…

人文総合演習B 第2回

対象書がだいたい決まりました。 第3回(10月16日) 武田邦彦,2008,『偽善エコロジー』,幻冬舎新書 第4回(10月23日) 田村秀,2007,『自治体格差が国を滅ぼす』,集英社新書 第5回(10月30日) 諏訪哲二,2007,『なぜ勉強させるのか』,光文社新書 第6…