「岩波現代文庫 社会」目録リスト一覧 201-250 (2010年-)



現代ヨーロッパの精神 (岩波現代文庫)

  • 207. 加藤周一,『現代ヨーロッパの精神』,2010年 NEW!!
    • サルトル、ベン、フォースタ、バルト、ヴェーユら六人の思想家・作家を取り上げ、彼らが戦中・戦後のヨーロッパ社会が突きつけた思想的課題といかに切り結んできたかを論ずる。戦後のヨーロッパ思想は何を提起したか。フランスでの留学生活を経て、半世紀以上前に刊行され、戦後日本のヨーロッパ思想研究を先導してきた名著。(解説=海老坂武)



心をたがやす (岩波現代文庫)

  • 206. 浜田晋,『心をたがやす』,2010年
    • 人間が生きていくうえでもっとも大切なこととは何か。居場所を失った老人たちの悩みとは…。東京の下町にクリニックを開き、長年、恵まれない老人や精神障害を抱える人たちの地域医療に取り組んできた硬骨の老精神科医が、自らの歩んできた軌跡を振り返り、鋭い社会批判をまじえつつ、「食べる」「住む」など人間のいのちの基礎にある行為を問い直す。



なぜ日本は没落するか (岩波現代文庫)

  • 205. 森嶋通夫,『なぜ日本は没落するか』,2010年
    • このままだと日本は必ず没落する……。1999年に刊行された本書は、2050年を見据えて書かれているが、驚くほど現在の日本の現実を予見している。なぜそうなるのか、日本人の精神性と日本の金融、産業、教育の荒廃状況を舌鋒鋭く指摘し、その救済案「東北アジア共同体構想」を示し、救済案への障害となるものをも示す。(解説=中村達也



十七歳の自閉症裁判――寝屋川事件の遺したもの (岩波現代文庫)

  • 204. 佐藤幹夫,『十七歳の自閉症裁判――寝屋川事件の遺したもの』,2010年
    • 2005年2月、大阪の小学校で教師殺傷事件が起きた。犯人は対人関係に「障害」があるとされる17歳の少年。「凶悪不可解な少年事件」に少年審判や刑事司法はいかに向き合ったか。犯行動機や責任能力をめぐり精神医学が直面した難問とは何か。真の贖罪・更生には何が必要か。綿密な取材から描く迫真のノンフィクション。



私の読書遍歴――猿飛佐助からハイデガーへ (岩波現代文庫)



狭山事件の真実 (岩波現代文庫)

  • 202. 鎌田慧,『狭山事件の真実』,2010年
    • 四七年前の女子高校生殺人事件の被告とされ、今もなお再審を求める石川一雄氏の闘いは続く。当初全面否認した石川氏が、第一審死刑判決後までは女子高校生殺害の自白を維持したのはなぜか。本書は長時間インタビューで石川氏の内面に迫り、虚偽の自白を強いられた事情と典型的な冤罪事件に隠された謎を初めて明らかにした衝撃のルポ。再審開始は実現するか。今なお注目の事件を知る上での最良の一冊。



アメリカ大統領が死んだ日――一九四五年春、ローズベルト (岩波現代文庫)