「PHP新書」目録リスト一覧 651-700 (2010年-)
- 699. 川淵三郎,『采配力: 結果を出せるリーダーの条件』,2010年 NEW!!
- 698. 生田哲,『病気にならない脳の習慣: 心と免疫力のしくみ』,2010年 NEW!!
- 病気になりやすい人、なりにくい人の生活習慣の違いを、脳と免疫系とストレスの関係から解説。「内なる治癒力」を最大にする方法とは?
- 697. 岡田尊司,『統合失調症: その新たなる真実』,2010年 NEW!!
- 696. 伊藤章治,『サツマイモと日本人: 忘れられた食の足跡』,2010年 NEW!!
- サツマイモが琉球へ伝わってきたのはいまから400年ほど前、江戸時代のはじめのころ。栄養価が高く、痩せた土地でも容易に育つため、日本各地へ急速に栽培が広まっていく。江戸の飢饉から人々を救ったのもこの芋で、甘藷、唐芋、琉球芋、孝行芋……とさまざまな呼び名で呼ばれるサツマイモは、日本の民衆にとって、ジャガイモと並ぶ「お助けイモ」だった。日本の各地にサツマイモにまつわる寺社が多数建てられていることは、そうしたことの証であり、民衆の感謝の現れであろう。そのように考えた著者は、日本の各地へ、「サツマイモ物語」を求めて、取材旅行に出る。この本は、こうして明らかとなった、サツマイモをめぐるさまざまな足跡を掘り起こす。そして現在も、町おこしの中心作物として栽培され、空爆が続くアフガニスタンの農業支援の中心であり、未来の宇宙ステーションでの宇宙食メニューのエースとして注目されていることを見つける。
- 695. 妙木浩之,『大人のための精神分析入門』,2010年 NEW!!
- 「お子様大人」が増えている。社会規範や相手の気持ちを無視して、自分の快不快や衝動で行動し、周囲を困らせる人々だ。しかし、振り返ってみれば、あなたも私も「お子様大人」なのでは? 大人として立派な行動をいつもとるのは難しい。誰でも感情的になって、ストレスに満ちた人間関係に巻き込まれ、それをどうしても繰り返してしまう。精神分析は、大人の心に子供や乳児がいることを発見した。それだけに、大人であることの難しさを知っている。なぜ、立派な大人であることは難しいのか。人間社会に密接に関係している「なぜ罪悪感はあるのか」「なぜヒトのセックスは特別なのか」「なぜ人は心の病にかかるのか」という、フロイトを悩ませた3つの問いから大人であることの難しさを考え、精神分析が何を考えているのかを解説する。生理学や生物学、進化論、社会学、文化人類学の知見を取り入れ、進化と歴史の文脈に適応させた、精神分析の入門書。
- 694. 石渡嶺司,『就活のしきたり: 踊らされる学生、ふりまわされる企業』,2010年 NEW!!
- 693. 菊原智明,『29歳でクビになる人、残る人』,2010年
- 仕事はできるのに窓際だったり、仕事ができないのに部長だったり、あなたの会社でも「なぜ?」と首を傾げる人事があるのではないだろうか。会社とは、仕事の成果以外にも様々なことが評価される場なのだ。つまり、せっかく仕事ができるあなたでも、ちょっとしたことに気をつけていないばかりに、残念なことになる可能性があるのだ。その差が明確に現れるのが29歳。出世街道に入るのか、30歳を目前にクビになるのか。明暗を分ける思考習慣を、7年間の崖っぷち営業マン生活からトップセールスに変わった著者が解説する。
- 692. 橋本圭司,『リハビリテーション入門』,2010年
- 小児リハビリテーションの専門医が、リハビリの新しい考え方から具体的な実践方法まで、分かりやすく解説する。障害がよくなるとは必ずしも失われた機能が回復することではない。従来備わっていた機能をのばすことで、失われた機能を補えるようにする過程をさす。そして言語や記憶、情緒などに対する認知リハビリの手法が、子どもの心と運動の発達支援にかなり有効であるというのだ。少しずつであっても、できることは年々増えていく。正しい評価と診断、家庭と社会の適切な対応によって症状は必ず改善すると説く。
- 691. 坂東眞理子,『女性の幸福(仕事編)』,2010年
- 『女性の品格』の著者による仕事を通じた自己実現のすすめ。女性が働くことが少数派だった時代に、それでも一貫して著者が仕事を続けてきたのはなぜか? 働きつづけてきたからこそ、他人に頼らず生きてこれた。自分の成長を実感できた。感謝される喜びを経験できたと著者は説く。「仕事は人を裏切らない」「悩むひまがあれば行動する」「素直でまじめは才能」「叱られても落ち込まない」――自身の失敗と成功から、いまの若い世代に伝えたいこと、社会人として身につけておいてほしいマナーと考え方を紹介する。
- 690. 遠藤拓郎,『合格を勝ち取る睡眠法』,2010年
- 「睡眠」を制する者は「受験」を制す! なぜなら、集中力・記憶力を高めるのも、勉強時間を生み出すのも「睡眠」だからだ。「中学・高校受験は6時間睡眠、大学・資格試験は4時間半睡眠」「レム・ノンレム睡眠の役割を知る」「5〜15分の仮眠の効果は絶大」「合格のための朝活・朝飯前」「短めの睡眠で集中力UP」「土日で睡眠を補う」「夜ふかしは、百害あって一理なし」「秋は意識して朝日を浴びる」「ラストスパートは、とにかく睡眠リズムを維持」「睡眠は1サイクル90分」「勉強中に眠くなったら、顔を洗い、冷たい飲み物」……。ベストセラー『4時間半熟睡法』『朝5時半起きの習慣で、人生はうまくいく!』で知られ、TBS系『はなまるマーケット』『夢の扉』など、多数のテレビ出演もこなす世界一の睡眠の専門医が、最強の睡眠プログラムを指南。全ての受験生必読の書。
- 689. 中沢孝夫,『仕事を通して人が成長する会社』,2010年
- 「間に合わない人(あまり役に立たない人)」を雇って、みんなきちんと働いて辞めない「安田蒲鉾」。信頼関係で技術革新の荒波を常に切り抜ける「IAM電子」。八ミクロンの紙に型抜きする技術を誇る「丸伸製作所」の社長は、四十を過ぎてから数学を勉強し直し、マシニングをマスターした。本書に登場するのは、そんな無名の会社の普通の人たちである。ただ彼らには、仕事を通して身につけたたしかな哲学がある。それこそが彼らの成長の証なのだ。仕事の本質を見つめ続ける著者がつむぐ、ノンエリートたちの物語。
- 686. 宮田律,『アメリカ・イラン開戦前夜』,2010年
- 685. 岡田慎一郎,『家族のための介護入門――負担を減らす制度と技術』,2010年
- 684. 森まゆみ,『望郷酒場を行く――東京で味わう故郷の店』,2010年
- 683. 森まゆみ,『飛行機の操縦――機長はコクピットで何を考えているのか』,2010年
- 20世紀の傑作旅客機ジャンボジェットの機長が飛行機の操縦方法を解説。空港に到着してから飛行機に塔乗し、目的地に到着するまで、パイロットは何を考え、どう行動しているのか?一番大切なことは、失敗しないこと、事故を起こさないこと、乗客や乗員の命を守ること。求められる能力は、操縦技術は2割にすぎず、残りの8割はシステムのマネジメントだ。そのために培われた様々なノウハウは他のビジネスの現場でも役に立つ。離陸、巡航、着陸のそれぞれを操縦、管制、気象の各側面から系統的に詳述する。
- 682. 上田紀行,『「肩の荷」をおろして生きる』,2010年
- なぜ日本人は幸福になれないのか。世界有数の豊かさを享受しながら、いつも不機嫌で疲れきった顔をしている人びと。他人の視線ばかりを気にする若者たち。効率ばかりを求める大人たち。誰もが目に見えぬ重圧に、生きづらさを感じている―。本書では、現代人が背負う「肩の荷」の正体を心理学、宗教学、文化人類学の見地を交えながら読み解く。「肩の荷」とは、いったい何を、誰によって背負わされているのか。どうすればおろせるのか。人生の「孤独」と「癒し」の意味を問い直した思想的メッセージの書。
- 681. 北岡孝義,『スウェーデンはなぜ強いのか――国家と企業の戦略を探る』,2010年
- 680. 加藤諦三,『だれとも打ち解けられない人』,2010年
- 一見すると自立しているように見えて、じつは他人にビクビク。つねに身構えてしまい、関係が近くなるほど怖くなる。対立を恐れるばかり、本心では頼りたいのに声がかけられない。本音が言えない。甘えや悔しさを出せず、心の中はいつも不安で不満。言い知れぬ疎外感。かえってずるい人のやさしさに騙され、真の味方は離れていく…。いつしか「うつ」になるのも無理はない。"自分がない"のに自分を守ろうとしてしまう悲しい性格はどうすればいいのか?うまくやろうなどと考えず、人間関係にこだわらない生き方。
- 679. 塚本逭史,『四字熟語で愉しむ中国史』,2010年
- 678. 城繁幸/小黒一正/高橋亮平,『世代間格差ってなんだ――若者はなぜ損をするのか?』,2010年
- 677. 小日向えり,『イケメン幕末史』,2010年
- 好きな幕末の志士を尋ねられたら、あなたはだれの名をあげますか?じつは男女で、その答えは微妙に違っているようです。乙女心をくすぐる人物は、見た目や生き様がカッコよかったり、ちょっとしたふるまいや趣味がかわいらしかったり…。「幕末一の美声の持ち主」「スイーツ好きの美剣士」「思想と友情のあいだで葛藤した不器用な知者」「町娘のハートを次々と盗んだ"美しきだめんず"」―あまり知られていない陰の勇者から、ヒーローたちの意外な素顔まで、女性ならではの繊細な視点とタッチで描く"モテる幕末人物列伝"。
- 676. 五十嵐太郎/磯達雄,『ぼくらが夢見た未来都市』,2010年
- 675. 小林公夫,『中学受験に合格する子の親がしていること』,2010年
- 受験指導の超プロである著者が、中学受験に合格した子の親、有名塾の現役エース講師を徹底的に取材。その結果、著者が長年の経験から得た以下の仮説が見事に実証された。「放任でもなく過干渉でもない『援助のまなざし』が子どもを伸ばす」。本書は、その具体的方法を解説する。「褒めるだけではなく、驚く」「親が生徒になり聞き役に徹する」などの他、「算数―親が問題を解こうとするな」「理科―計算問題は後回しにしよう」など科目別対策法も充実。結びでは「学びの果てにあるもの」について考える。
- 674. 吉田脩二,『感じる力――瞑想で人は変われる』,2010年
- 673. 苫米地英人,『本番に強い脳と心のつくり方――スポーツで頭がよくなる』,2010年
- 671. 鷲田小彌太,『晩節を汚さない生き方』,2010年
- 「君らには任せておけない。私がやらねば…」「このままでは死ねない。最期まで見届ける…」功成り名遂げて、長寿で健康な人ほど、このような思いにとりつかれてしまうもの。だが、権力や役職にしがみついて、国家や会社を衰退させる場合はもとより、後進や家族のいらざる障害となるケースがしばしば見られる。本書では、政治家や学者をはじめ、市井の人々の実例もあげながら、「晩節を全うする人生はいかに可能か」を考える。非凡、平凡な人生にかかわらずやってくる「老い」と向き合うヒント。
- 670. 小泉武夫/石毛直道(編著),『発酵食品の魔法の力』,2010年
- あなたの健康を支える究極の食べ物たち。身体へのメリットから世界の食文化、まだまだ秘められた可能性まで。4人の発酵の第一人者が、体へのメリットから世界の発酵文化までを存分に語る。
- 669. 岡田正彦,『検診で寿命は延びない』,2010年
- 健康診断、人間ドック、がん検診、メタボ健診、脳ドック…。日本では様々な健診・検診が整備されており、早期発見・早期治療を合い言葉に、数多くの人々が受けている。ところが、定期的に検診を受けている人のほうが寿命が短いという、大規模調査の結果も出ているのだ。人間の体は理屈通りにはいかない。検診や治療にともなうリスクはかなり大きい。それは海外では認識されていても、なぜか日本では知られず、検診推進派の意見ばかりがまかり通っている。自分の身を守るために知っておきたい、本当の知識。
- 668. 稲木昭子/沖田知子,『謎解き「アリス物語」――不思議の国と鏡の国へ』,2010年
- 667. 古森義久,『アメリカが日本を捨てるとき』,2010年
- 666. 樋口裕一,『自慢がうまい人ほど成功する』,2010年
- 日本では謙虚が美徳とされ、自慢する人を嫌う。だが、自慢は本当に悪いことだろうか。むしろ、自慢するタイプの人ほど成功しているのでは?大切なのは、好感を与える自己PRのテクニックだ。そこで本書では、まず、巷にあふれる下手な自慢の実例を示し、なぜ嫌われるのか、どう改めるのかを具体的に指導。「繰り返し自慢」「学歴自慢」「家族自慢」など、聞かされているほうは、もうウンザリ!?でも、失敗談をはさむなど、ちょっとした気配りをすれば、あなたの評価は高まるはず。謙虚なだけでは生き残れない。
- 665. 吉良友佑,『お見合い1勝99敗』,2010年
- 新聞記者である著者が忙しい合間を縫って、重ねたお見合いの数は、なんと100回以上!ふられ続けながらも価値ある「1勝」を手にするまでは、涙ぐましい道のりがあった。お見合いの最大の利点は、結婚を真剣に希望する異性との「豊富な出会い」。それだけ相性の良い相手に出会える可能性が高くなる。合コン、友人の紹介ではこうはいかない。一生独身を望むならそれもいいだろう。しかし、そうでないなら、見栄を捨て、「99回」の失敗を重ねた男の教訓に学び、新たな出会いを求めてはいかがだろうか。
- 664. 田口壮,『脇役力〈ワキヂカラ〉――生き残るための環境づくり』,2010年
- 結果が出ているのにマイナー落ち。調子がいいのに使ってもらえない。そんな残酷な経験を通して田口壮が行き着いた逆転の発想。「脇を締めて歯をくいしばり、ときには己を捨て、何よりもチームの勝利をめざす、曖昧だけれど重要な力」。自分は主役ではない。でも「使いやすい」選手になれれば、欠かせない戦力として信頼は得られる。絶望を前にしても「まぁ、しゃあない」のひと言で、不満や悔しさに押しつぶされた心がすうっと軽くなる。メジャーリーガーとして八年間、苦悩したからこそ語れるプロの生き方、気持ちのキリカエ方。
- 663. 中西輝政,『日本人として知っておきたい近代史 明治篇』,2010年
- 662. 木全賢/松岡克政,『マインドマップ――デザイン思考の仕事術』,2010年
- 661. 山脇由貴子,『友だち不信社会――「となりのウワサ」が怖い』,2010年
- 友人や同僚が携帯電話を手に笑っている。近寄ると「何でもないよ」と煙に巻かれる…。インターネットの普及によって、知らないところで自分の悪口が囁かれているかもしれないと疑心暗鬼になる私たち。「気にするな」と言われても、だれが何を書き込んでいるか不安で、サイトやメールを見ずにはいられない。周りの視線、笑い声、着信音。「たかがウワサ」のはずなのに胃が痛い…。いじめや誹謗中傷などの攻撃手段と化し、心を蝕むウワサの真の恐怖。学校と職場の事例から子ども・大人それぞれの人間心理と対策を説く。
- 660. 鈴木眞哉,『その時、歴史は動かなかった!?――じつにアヤシイ「日本史の転換点」』,2010年
- 「武士の世はイイクニつくろう鎌倉幕府から始まった」「天王山は天下分け目の争奪戦」―。テレビの歴史番組や教科書の影響で、広く私たちのあいだに広まった通説の数々。しかしなかには、いかにも思い込みや思いつきで描かれた俗説が多くまかり通っている。結果論から後づけで説明したり、現代人の視点で推測したり。歴史を動かしたとされる事件や合戦、人物の機略や行動は、じつのところアヤシイものばかりなのだ。あなたの"歴史常識"は、はたして大丈夫か?本書を読めば歴史の見方、とらえ方がよくわかる。
- 659. 竹内薫,『ブレイクスルーの科学者たち』,2010年
- 658. 富増章成,『オッサンになる人、ならない人』,2010年
- 自分まだ若い。そう思っていたのに、無意識のうちに独り言が多くなっている。他人をじっと見てしまっている。それはオッサン化の兆候だ。「ああなりたくはない」と思っていたオッサンに、自分がなろうとしているのである。が、絶望することはない。年齢を重ねてオッサンになることは、人生で一度きりの貴重な経験なのだ。「オッサンくささ」の原因がわかれば対処法・治療法も見えてくる。そのために、哲学的・心理学的に分析しておくことが肝要だ。古今東西の哲学者・思想家の説を引きながら、オッサン化の傾向と対策を考える。
- 657. 金谷俊一郎,『駅弁と歴史を楽しむ旅――ベスト100食、美味しい史跡めぐり』,2010年
- 全国各地の名物には、その土地の歴史が刻み込まれている。なかでも駅弁は、先人たちの食した郷土の味がコンパクトに凝縮され、一〇〇〇円前後で味わうことのできるベストアイテムだ。名所旧跡を訪れるとともに、現地の美味しい駅弁をほおばって、日本の風土伝統に思いを馳せれば、旅がいっそう楽しいものとなること間違いなし。史跡めぐりが趣味の人気予備校講師が、『おくのほそ道』や源平合戦ゆかりの地を訪ねつつ、いままで食した一〇〇〇種類もの駅弁のなかから、ベスト一〇〇を厳選して紹介する。
- 656. 松田忠徳,『温泉に入ると病気にならない』,2010年
- なぜ日本人は昔から温泉が好きなのか?―近年、予防医学の立場から、病気にならないために体温を上げろと指摘する声が高まっている。では、塩素づけの水道水を沸かした家庭の風呂やシャワーで事は足りるのか。それよりも、還元力のある"生きたお湯"につかったほうが安全。体も温まりやすく冷めにくい。日本人にとって温泉は、くつろぎの場であるとともに、免疫力を高めるもっとも身近な健康管理の場だったのだ。病院に行かなくてもいい健康な心身はホンモノの温泉で十分。その活用術を温泉教授が伝授。
- 655. ビル・エモット,烏賀陽正弘(訳),『変わる世界、立ち遅れる日本』,2010年
- 654. 小出順一,『わが子を算数・数学のできる子にする方法』,2010年
- 子どもの算数・数学の成績が上がらない。次こそ良い点を、と懸命に試験勉強をさせる。それで点数が上がることもあるが、すぐにまたダメになって、結局、落ちこぼれる。それは、目先の試験範囲にとらわれて、その子がもっと基礎的なところでつまずいているのを無視しているからだ。本書で紹介する「数学ビル」は、つまずいている場所を発見し、先生・親・子どもで情報を共有してそれを手当てし、子どもが自発的に目標に向かって勉強するようにするツール。付け焼刃ではない、本当の実力がみるみる伸びる。
- 653. 齋藤隆,『筋を通せば道は開ける――フランクリンに学ぶ人生の習慣』,2010年
- 筋を通し、合理的に生きる人は強い。目先の利益に囚われず、易きに流れることもなく、大所高所から最も全体の利益が大きい選択を行う。この習慣の積み重ねが、周りの人からの確かな信頼、仕事における確かな成果、そして悔いのない人生をもたらす。そんな生き方を体現したのが、「アメリカ資本主義の育ての親」であり、実業家、政治家、科学者のフランクリンだ。手帳を活用して「徳」を身につける、相手を論破せず主張を通す、企画を立てる際はまず全体像を見通す…。彼の習慣は誰でも実践できる。
- 652. 佐藤幸治,『〈就活〉廃止論――会社に頼れない時代の仕事選び』,2010年
- 日本の新卒学生を取り巻く「就職活動=シューカツ」が変わろうとしている。右肩上がり経済を前提にした終身雇用、年功序列システムが崩壊しつつあるからだ。依然として新卒一括定期採用にとどまっているから、"就活"の現状は問題山積なのである。組織が変わるなか、就職・採用において学生・企業は何を重視すべきか?エリート学生の就活力が落ち、東大卒が以前より使えなくなったのはなぜか?企業が本当に欲しい優秀人材の特徴と、そうなるための方法とを、就職採用活動支援のエキスパートが解説する。
- 651. 井上薫,『平気で冤罪をつくる人たち――誤判は必然的に生まれる』,2010年