行列式を使った連立方程式の解き方

連立方程式

は行列で書くと、

と書けるよ。このとき、


というように、行列式の値を計算することで連立方程式が解けるよ。このやり方だと、代入法を使うより簡単に解けるよ。
 どうやっているかというと、



(1)分母だけ先に計算しておこう。分母はつねに、行列表記したときの左辺の係数行列 行列式 なので、これだけ先に計算しておくと便利。行列式の計算は、2×2の場合は、「右下に向かってかけたものから左下に向かってかけたものを引く」と出るよね。

(2)分子は、右辺の一列を、左辺の行列に押し込んで作る。つまり、分子は、右辺の を、左辺の係数行列 の一列と入れ替えたものの行列式。どの列と入れ替えるかは、 なら1列目、 なら2列目。つまり左辺の未知数の行列の 行目の値を出すときは、係数行列の 列目を入れ替えるということ。

(3)このやり方で未知数の数がいくつでも連立方程式を(解けるものなら)解くことができる。

なぜそうなるのか、についてはこちら→「逆行列と行列式による連立方程式の解法」。