裏テーマ

本当の話題はあるがそれをあからさまに話題にすることはできず、しかし参加者たちはそれを承知していて、婉曲表現を使うことで裏ではその話題について語っているがゆえに、その本当の話題によってシステムが潜在的に支配されている、ということがありうる。

Niklas Luhmann, Soziologische Aufklärung 2, "Einfache Sozialsysteme" (p. 30)

こういうのは発言を追うだけじゃわからんし、こういうのをみるにつけ、発言の連鎖が話題に(事後的に)意味を与えるなんてことがありえないこともわかる。
事後遡及的成立論を言う人たちは、きわめて特殊な事例を示して「ほらね」というが、その一方で非常に多くの(通常の)事例が排除されることになることについては触れることがない。