麻耶雄嵩著作目録リスト一覧

作家の麻耶雄嵩さんの著書を、初出順でリスト化しました。



隻眼の少女

  • 『隻眼の少女』,文藝春秋(単行本)(2010年)
    • 自殺する場所を求め寒村の温泉宿を訪れた大学生の種田静馬は、少女の首切り事件に遭遇する。犯人の罠により殺人犯と疑われた静馬を見事な推理で救った、水干姿の隻眼の少女探偵・御陵みかげ。静馬は助手見習いとして、みかげと共に事件の謎に挑む。みかげは父を失いながらも難事件を解決するが、18年後に同じ村で再び惨劇が……。本格ミステリ界のグラディエーターが放つ、超絶の問題作登場です!



貴族探偵

  • 貴族探偵』,集英社(単行本)(2010年)
    • 本格愛好家へ贈る、ディテクティブ・ミステリーの傑作!! 自らは推理をしない「貴族」探偵、登場。推理などという〈雑事〉はすべて、使用人任せ…。「趣味」探偵の謎の青年が、生真面目な執事や可愛いメイド、巨漢の運転手などを使い、難事件を解決する。知的スリルに満ちた本格ミステリー! 麻耶雄嵩5年ぶりの最新刊。



神様ゲーム (ミステリーランド)

  • 神様ゲーム』,講談社(単行本)(2005年)
    • 小学四年生の芳雄の住む神降市で、連続して残酷で意味ありげな猫殺害事件が発生。芳雄は同級生と結成した探偵団で犯人捜しをはじめることにした。そんな時、転校してきたばかりのクラスメイト鈴木君に、「ぼくは神様なんだ。猫殺しの犯人も知っているよ。」と明かされる。大嘘つき?それとも何かのゲーム?数日後、芳雄たちは探偵団の本部として使っていた古い屋敷で死体を発見する。猫殺し犯がついに殺人を?芳雄は「神様」に真実を教えてほしいと頼むのだが…。


  • 『蛍』,幻冬舎(単行本)(2004年) 幻冬舎ノベルス(2006年) 幻冬舎文庫(2007年)
    螢 (幻冬舎文庫) 蛍 (GENTOSHA NOVELS―幻冬舎推理叢書) 螢
    • オカルトスポット探険サークルの学生六人は京都山間部の黒いレンガ屋敷ファイアフライ館に肝試しに来た。ここは十年前、作曲家の加賀螢司が演奏家六人を殺した場所だ。そして半年前、一人の女子メンバーが未逮捕の殺人鬼ジョージに惨殺されている。そんな中での四日間の合宿。ふざけ合う仲間たち。嵐の山荘での第一の殺人は、すぐに起こった。



まほろ市の殺人 (ノン・ノベル) まほろ市の殺人 秋―闇雲A子と憂鬱刑事 (祥伝社文庫)

  • まほろ市の殺人 闇雲A子と憂鬱刑事』,祥伝社文庫(2002年) ,『まほろ市の殺人』(合本),祥伝社ノン・ノベル(2009年)
    • 「早く乗せて!」非番の刑事天城憂の車に、女性が乗り込んで来た。真幌市在住の有名なミステリー作家闇雲A子だった。この春から十一件も連続して殺人事件が発生している。その「真幌キラー」をA子は追っていたのだ。死体の耳が焼かれ、傍には必ず何かが置かれている。犬のぬいぐるみ、闘牛の置物、角材…。真幌市を恐怖のどん底に陥れる殺人鬼の正体とは。



名探偵 木更津悠也 (光文社文庫) 名探偵 木更津悠也 (カッパ・ノベルス)

  • 『名探偵木更津悠也』,光文社カッパ・ノベルス(2004年) 光文社文庫(2007年)
    • 資産家・戸梶康和が自宅の洋館で刺殺された。財産相続がからんでいるものの、遺族たちには、それぞれ完璧なアリバイがある。被害者の甥・彰敏が証言した幽霊の目撃談。そこから名探偵・木更津悠也が導きだした犯人とは―!?(「白幽霊」)白い幽霊の出没に連動して事件が起こる4編で、名探偵・木更津悠也と助手役・香月実朝が名コンビぶりを発揮する。



木製の王子 (講談社文庫) 木製の王子 (講談社ノベルス)

  • 『木製の王子』,講談社ノベルス(2000年) 講談社文庫(2003年)
    • 比叡山の麓に隠棲する白樫家で殺人事件が起きた。被害者は一族の若嫁・晃佳。犯人は生首をピアノの上に飾り、一族の証である指環を持ち去っていた。京都の出版社に勤める如月烏有の同僚・安城則定が所持する同じデザインの指輪との関係は?容疑者全員に分単位の緻密なアリバイが存在する傑作ミステリー。


  • 『鴉』,幻冬舎(単行本)(1997年) 幻冬舎ノベルス(1999年) 幻冬舎文庫(2000年)
    鴉 (幻冬舎文庫) 鴉 (幻冬舎ノベルス―幻冬舎推理叢書) 鴉
    • 弟・襾鈴の失踪と死の謎を追って地図にない異郷の村に潜入した兄・珂允。襲いかかる鴉の大群。四つの祭りと薪能。蔵の奥の人形。錬金術。嫉妬と憎悪と偽善。五行思想。足跡なき連続殺害現場。盲点衝く大トリック。支配者・大鏡の正体。再び襲う鴉。そしてメルカトル鮎が導く逆転と驚愕の大結末。一九九七年のNo.1ミステリに輝く神話的最高傑作。



メルカトルと美袋のための殺人 (講談社文庫) メルカトルと美袋のための殺人 (講談社ノベルス)

  • 『メルカトルと美袋のための殺人』,講談社ノベルス(1997年) 講談社文庫(2000年)
    • ウラジオストクからモスクワへ向かうシベリア急行。その車内で作家・桐原剛造が殺された。死亡推定時刻、同乗者達には食堂車で夕食中というアリバイが。密室殺人から奇妙奇天烈な不可能犯罪まで、銘探偵メルカトル鮎と推理作家・美袋三条が空前絶後の推理力で事件の真相を看破する!新本格推理傑作集。



あいにくの雨で (講談社文庫) あいにくの雨で (講談社ノベルス)

  • 『あいにくの雨で』,講談社ノベルス(1996年) 講談社文庫(1999年)
    • 雪に囲まれた廃墟の塔で密室殺人が発生した。現場には塔へ向かう足跡が一筋だけ。殺されたのは発見者の一人、祐今の父だった。かつて同じ密室状態のこの塔で祐今の母が殺され、容疑者として逃亡中だった。事件が解決せぬままに呪われた塔では三度目の殺人が。新本格ミステリ第二世代の旗手が密室を変えた。



痾 (講談社文庫) 痾 (講談社ノベルス)

  • 『痾』,講談社ノベルス(1995年) 講談社文庫(1999年)
    • 忌まわしい和音島の殺人事件の後遺症で記憶喪失になった如月烏有は、記憶をとり戻そうと寺社に連続放火。すると焼け跡からは焼死体が発見される。その彼のもとに「今度は何処に火をつけるつもりかい?」と書かれた手紙が届く。烏有は連続放火殺人犯なのか?名探偵メルカトル鮎が真相に迫る新本格ミステリ。



夏と冬の奏鳴曲(ソナタ) (講談社文庫) 夏と冬の奏鳴曲(ソナタ) (講談社ノベルス)

  • 『夏と冬の奏鳴曲』,講談社ノベルス(1993年) 講談社文庫(1998年)
    • 首なし死体が発見されたのは、雪が降り積もった夏の朝だった!20年前に死んだはずの美少女、和音の影がすべてを支配する不思議な和音島。なにもかもがミステリアスな孤島で起きた惨劇の真相とは?メルカトル鮎の一言がすべてを解決する。


  • 『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』,講談社(単行本)(1991年) 講談社ノベルス(1993年) 講談社文庫(1996年)
    翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫) 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス) 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件
    • 首なし死体、密室、蘇る死者、見立て殺人……。京都近郊に建つヨーロッパ中世の古城と見粉うばかりの館・蒼鴉城を「私」が訪れた時、惨劇はすでに始まっていた。2人の名探偵の火花散る対決の行方は。そして迎える壮絶な結末。島田荘司綾辻行人法月綸太郎、三氏の圧倒的賛辞を受けた著者のデビュー作。