森博嗣著作目録リスト一覧 その2(2001年-2005年)
- その1(1996-2000年) その2(2001-2005年) その3(2006-2010年)
- 『森博嗣のTOOL BOX』,メディアファクトリー(単行本)(2005年) ;『森博嗣の道具箱』,中公文庫(2008年)
- 道具や手法ではない。工夫や忍耐など、単なる道筋に過ぎない。人がものを作るときの最も大きなハードルとは、それを作る決心をすることだ―小説執筆も物作りの一つと語る著者が、その発想法を明らかにする。ソフトをハードに語るエッセイ集。
- 『大学の話をしましょうか――最高学府のデバイスとポテンシャル』,中公新書ラクレ(2005年)
- 素直に見れば王様は裸です―Q&Aを重ねるうちに、大学というシステムが抱える問題点が浮き彫りに。二十数年の国立大教員経験をもとに人気作家が洒脱に語る、今までにない大学論。
- 『τになるまで待って』,講談社ノベルス(2005年) ,講談社文庫(2008年)
- 森に建つ洋館は、“超能力者”神居静哉の別荘で『伽羅離館』と呼ばれていた。この屋敷に探偵・赤柳初朗、山吹、加部谷ら七人が訪れる。突然轟く雷鳴、そして雨。豪華な晩餐のあと、密室で館の主が殺された。死ぬ直前に聴いていたラジオドラマは、「τになるまで待って」。大きな謎を孕む、人気Gシリーズ第三作。
- 『森博嗣の浮遊研究室5 望郷編』,メディアファクトリー(単行本)(2005年)
- 『ダウン・ツ・ヘヴン』,中央公論新社(単行本)(2005年) ,中央公論新社C・NOVELS BIBLIOTHEQUE(2005年) ,中公文庫(2006年)
- 子供はみんな、空を飛ぶ夢を見るのだ。飛べるようになるまで、あるいは、飛べないと諦めるまで―戦闘機に乗ることに至上の喜びを感じる草薙だが、戦闘中に負傷し入院、空を飛べぬ鬱屈した日を過ごすことに。組織に守られる存在となりつつある自分になじめないままに。そしてある日「少年」に出会う。
- 『θは遊んでくれたよ』,講談社ノベルス(2005年) ,講談社文庫(2008年)
- 25歳の誕生日にマンションから転落死した男性の額には、θという文字が書かれていた。半月後、今度は手のひらに赤いθが書かれた女性の死体が。その後も、θがマーキングされた事件は続く。N大の旧友・反町愛から事件について聞き及んだ西之園萌絵は、山吹ら学生三人組、探偵・赤柳らと、推理を展開する。
- 『どきどきフェノメノン』,角川書店(単行本)(2005年) ,カドカワ・エンタテインメント(2006年) ,角川文庫(2008年)
- 『工学部・水柿助教授の逡巡』,幻冬舎(単行本)(2004年) ,幻冬舎ノベルス(2006年) ,幻冬舎文庫(2007年)
- 『森博嗣の浮遊研究室4 鳳凰編』,メディアファクトリー(単行本)(2004年)
- 『蛟竜 Dragon』,中央公論新社(単行本)(2004年)
- 『人間は考えるFになる』,講談社(単行本)(2004年) ,講談社文庫(2007年)
- 『的を射る言葉』,PHP研究所(単行本)(2004年) ; 講談社文庫(2010年)
- 矛盾、正論、視点、人間……生きること、人間のあるべき姿、正しい見方を鋭く説く、メッセージブック。見えないものに真実がある。
- 『ナ・バ・テア』,中央公論新社(単行本)(2004年) ,中央公論新社C・NOVELS BIBLIOTHEQUE(2004年) ,中公文庫(2004年)
- 『探偵伯爵と僕』,講談社ミステリーランド(単行本)(2004年) ,講談社ノベルス(2007年) ,講談社文庫(2008年)
- もう少しで夏休み。新太は公園で、真っ黒な服を着た不思議なおじさんと話をする。それが、ちょっと変わった探偵伯爵との出逢いだった。夏祭りの日、親友のハリィが行方不明になり、その数日後、また友達がさらわれた。新太にも忍び寄る犯人。残されたトランプの意味は?探偵伯爵と新太の追跡が始まる。
- 『数奇にして有限の良い終末を』,幻冬舎(単行本)(2004年) ,幻冬舎文庫(2006年)
- 『四季』,講談社(単行本)(2004年) ,愛蔵版BOXセット(講談社文庫)(2006年)
- 『四季 冬』,講談社ノベルス(2004年) ,講談社文庫(2006年)
- 「それでも、人は、類型の中に夢を見ることが可能です」四季はそう言った。生も死も、時間という概念をも自らの中で解体し再構築し、新たな価値を与える彼女。超然とありつづけながら、成熟する天才の内面を、ある殺人事件を通して描く。作者の一つの到達点であり新たな作品世界の入口ともなる、四部作完結編。
- 『森博嗣の浮遊研究室3 宇宙編』,メディアファクトリー(単行本)(2004年)
- あなたの心に引っかかっているどうでもいい疑問、ありませんか? 浮遊研究室のメンバー4名が、薀蓄と駄洒落と妄想を駆使してあなたが感じている日常の疑問に答えます。『WEBダ・ヴィンチ』上の連載の単行本化第3弾。
- 『四季 夏』,講談社ノベルス(2003年) ,講談社文庫(2006年)
- 十三歳。四季はプリンストン大学でマスタの称号を得、MITで博士号も取得し真の天才と讃えられた。青い瞳に知性を湛えた美しい少女に成長した彼女は、叔父・新藤清二と出掛けた遊園地で何者かに誘拐される。彼女が望んだもの、望んだこととは?孤島の研究所で起こった殺人事件の真相が明かされる第二弾。
- 『ZOKU』,光文社(単行本)(2003年) ,光文社カッパ・ノベルス(2004年) ,光文社文庫(2006年)
- 『蜥蜴』,中央公論新社(単行本)(2003年)
- 『森博嗣の浮遊研究室2 未来編』,メディアファクトリー(単行本)(2003年)
- 『四季 春』,講談社ノベルス(2003年) ,講談社文庫(2006年)
- 天才科学者・真賀田四季。彼女は五歳になるまでに語学を、六歳には数学と物理をマスタ、一流のエンジニアになった。すべてを一瞬にして理解し、把握し、思考するその能力に人々は魅了される。あらゆる概念にとらわれぬ知性が遭遇した殺人事件は、彼女にどんな影響を与えたのか。圧倒的人気の四部作、第一弾。
- 『魔的』,PHP研究所(単行本)(2003年) ,中公文庫(2007年)
- なんという希有な響きだろう/音は聞こえるけれど、言葉は聞こえない 物語が消え、そこに遺る、痛いほど純粋な言葉たち。森博嗣、唯一の詩集。
- 『アンチハウス』,中央公論新社(単行本)(2003年)
- 自分のガレージを建てるのが長年の夢だった。実際にプロジェクトが動きだしたら、次から次へと面白いトラブルが発生…。ガレージの設計者である阿竹と施主森とのメールを軸に、時系列で物語風に構成したガレージ建設の顛末記。
- 『森博嗣の浮遊研究室』,メディアファクトリー(単行本)(2003年)
- 『100人の森博嗣』,メディアファクトリー(単行本)(2003年) ,メディアファクトリー(文庫)(2005年)
- 『ウェブ日記レプリカの使途』,幻冬舎(単行本)(2003年) ,幻冬舎文庫(2004年)
- 『虚空の逆マトリクス』,講談社ノベルス(2003年) ,講談社文庫(2006年)
- 西之園萌絵にとって、その夜は特別なものになるはずだった。けれどちょっとした心理の綾から、誘拐事件の謎解きをする展開となり…(「いつ入れ替わった?」)。上から読んでも下から読んでも同じ文章になる回文同好会のリリおばさんが、奇妙な殺人事件を解決(「ゲームの国」)など軽やかに飛翔する、短編7作を収録。
- 『議論の余地しかない』,PHP研究所(単行本)(2002年) ,講談社文庫(2009年)
- 「正解とは、真実とは、本人が最も納得できる仮説にほかならないのです」(『地球儀のスライス』より)。著者が撮影したスタイリッシュな写真に、小説からの引用とメッセージをクロスさせた、「森ワールド」を立体的に堪能できるフォトエッセィ。なくしてしまった時間と、忘れてしまった気持ちに出会える一冊。
- 『臨機応答変問自在2』,講談社ノベルス(2002年)
- 『赤緑黒白』,講談社ノベルス(2002年) ,講談社文庫(2005年)
- 鮮やかな赤に塗装された死体が、深夜マンションの駐車場で発見された。死んでいた男は、赤井。彼の恋人だったという女性が「犯人が誰かは、わかっている。それを証明して欲しい」と保呂草に依頼する。そして発生した第二の事件では、死者は緑色に塗られていた。シリーズ完結編にして、新たなる始動を告げる傑作。
- 『毎日は笑わない工学博士たち』,幻冬舎(単行本)(2000年) ,幻冬舎文庫(2002年)
- 若々しい自分は恥ずかしい。このほとんど嫌味なまでの初々しさ―一九九六年八月三十日、デビュー直後の著者は、文学への原点回帰かつ新しいエンタテインメントの可能性を探ってエッセイ“思考と行動”を開始。本書は事実上その嚆矢である。「これしか読んでません」という読者も多数いる人気シリーズ第二弾。山本直樹氏による作文マンガつき。
- 『奥様はネットワーカ』,メディアファクトリー(単行本)(2002年) ,講談社ノベルス(2005年) ,メディアファクトリー(文庫)(2007年)
- スージィこと内野智佳は、某国立大学工学部化学工学科の秘書。彼女の勤める大学周辺で暴行傷害事件が多発する。智佳の周辺でも不気味な出来事が続き、友人のルナも被害に遭ってしまうが…。大学の工学部を舞台に、それぞれに秘密を抱えた6人の視点で連続殺人事件を追う、ちょっとフーガでホラーな新感覚ミステリィ。解説はコジマケン(描き下ろしマンガ)。
- 『君の夢 僕の思考』,PHP研究所(単行本)(2002年) ,PHP文庫(2005年) ,講談社文庫(2009年)
- 「孤独という自由を、人は恐れ、その価値を評価しないよう、真の意志の存在を忘れるよう、人は努力する」(『恋恋蓮歩の演習』より)。磨き抜かれた思考と、作品に込められた想いが凝縮した、著者自身によるフォトエッセィ。折にふれて取り出し、噛みしめたい言葉たち。『議論の余地しかない』へ続く第一集。
- 『朽ちる散る落ちる』,講談社ノベルス(2002年) ,講談社文庫(2005年)
- 土井超音波研究所の地下に隠された謎の施設。絶対に出入り不可能な地下密室で奇妙な状態の死体が発見された。一方、数学者・小田原の示唆により紅子は周防教授に会う。彼は、地球に帰還した有人衛星の乗組員全員が殺されていたと語った。空前の地下密室と前代未聞の宇宙密室の秘密を暴くVシリーズ第9作。
- 『そして二人だけになった』,新潮社(単行本)(1999年) ,講談社ノベルス(2001年) ,新潮社文庫(2002年)
- 全長4000メートルの海峡大橋を支える巨大なコンクリート塊。その内部に造られた「バルブ」と呼ばれる閉鎖空間に科学者、医師、建築家など6名が集まった。プログラムの異常により、海水に囲まれて完全な密室と化した「バルブ」内で、次々と起こる殺人。残された盲目の天才科学者と彼のアシスタントの運命は…。反転する世界、衝撃の結末。知的企みに満ちた森ワールド、ここに顕現。
- 『墜ちていく僕たち』,集英社(単行本)(2001年) ,集英社(ノベルス)(2003年) ,集英社文庫(2004年)
- ある日突然、男が女に、女が男に変わったら…?神出鬼没の摩訶不思議なインスタント・ラーメンが巻き起こすミステリアスな五つの物語。生まれてからずっと男でいつづけるのも、女で一生終わるのも、人間ってけっこう楽じゃない。性に悩めるあなたも、悩んだことなんて全然ないあなたも、さあ、そんな綱渡りのような固定観念を捨てて、性差の呪縛ものりこえて、新しい自由な世界へようこそ。
- 『スカイ・クロラ』,中央公論新社(単行本)(2001年) ,中央公論新社C・NOVELS BIBLIOTHEQUE(2002年) ,中公文庫(2004年)
- 『封印サイトは詩的私的手記』,幻冬舎(単行本)(2001年) ,幻冬舎文庫(2003年)
- 『恋恋蓮歩の演習』,講談社ノベルス(2001年) ,講談社文庫(2004年)
- 世界一周中の豪華客船ヒミコ号に持ち込まれた天才画家・関根朔太の自画像を巡る陰謀。仕事のためその客船に乗り込んだ保呂草と紫子、無賃乗船した紅子と練無は、完全密室たる航海中の船内で男性客の奇妙な消失事件に遭遇する。交錯する謎、ロマンティックな罠、スリリングに深まるVシリーズ長編第6作。
- 『今夜はパラシュート博物館へ』,講談社ノベルス(2001年) ,講談社文庫(2004年)
- N大学医学部に在籍する小鳥遊練無は、構内で出会った風変りなお嬢様に誘われて「ぶるぶる人形を追跡する会」に参加した。大学に出没する踊る紙人形を観察し、謎を解こうというのだが…。不可思議な謎と魅力的な謎解きに満ちた「ぶるぶる人形にうってつけの夜」ほか、魅惑の七編を収録した珠玉の第三短編集。
- その1(1996-2000年) その2(2001-2005年) その3(2006-2010年)