筑波大学におけるトイレットペーパーの件

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/news/20080523-OYT8T00007.htm
筑波大のトイレから年間8万個ものトイレットペーパーが持ち出されている――そんな試算を筑波大の吉田謙太郎准教授(環境経済学)がまとめた。持ち出されたトイレットペーパーは、鼻をかむのに使った後に教室に放置されるほか、家に持ち帰る学生も多いという。「学生のモラル低下は深刻」(吉田准教授)として、筑波大は「持ち出し禁止」とトイレに張り紙をすることなどの検討を始めた。
調査は昨年10〜11月、吉田准教授が担当する社会工学類2年生の社会調査実習の中で行った。学生9人が、授業の参加者や友人ら154人にアンケートした。
その結果、「トイレットペーパーを持ち出したことがある」と回答したのは、男子が40人(35%)、女子は10人(26%)に上った。持ち出した個数を聞き、学生1人あたりで平均すると年間5・4個。大学全体で推定すると8万個を超えることがわかった。
持ち出したトイレットペーパーの用途は、「鼻をかむ」が41%で最も多く、「こぼしたものをふく」が26%と続いた。「家に持ち帰る」と答えた学生も19%いた。持ち出す理由については、「節約」が最多で29%、「規制がないため」24%、「罰則がないため」が17%となっている。吉田准教授は「アンケートで正直に答えていることから、罪悪感はないのだろう。教室にトイレットペーパーを持ち込むのは見苦しい」と嘆く。
この結果に、筑波大の泉紳一郎副学長は「トイレットペーパーで鼻をかむのが恒常的になっているのであれば、問題だ。実態を調査して、持ち出し禁止を呼びかけるなどの措置を取りたい」と話している。ただ、職員の中には「学内で使うのであれば問題ない」と持ち出しを容認する意見もあり、学内の意思統一が課題になりそうだ。

「家に持ち帰る」が約2割ということは、「教室に放置」が約8割ということか。年間6万4000個が教室に放置されているわけだ。用途は鼻をかんだり布巾代わりという一時的なものがほとんどなので、使い切ることはなく、教室にどんどん蓄積されているのだろう。筑波大学に教室が何個あるのか知らないが、おそらく一教室あたり数千個のトイレットペーパーが常備されているはず。すでにそれだけあるにもかかわらず、次々にトイレから新しいのを持ってくるという学生の異常行動についても社会科学的な説明が求められるところだ。(もし教室にそれほど多くのトイレットペーパーが見当たらないのであれば、その消滅のメカニズムを自然科学的に探求する必要があるだろう。矢追純一先生の『カラスの死骸はなぜ見あたらないのか』が重要な先行研究になることは多言を要さない。)
えーとマジレスすると、事務の人に資料をもらって、トイレットペーパーのマクロな年間補充数を調べてこの「推定」結果と比較する、くらいのことはしてもらわないとなあ・・・社会調査の「モラル」的に考えて。
ちなみに私は、大学入学以来(つまり実家を離れて以来)、箱入りティッシュペーパーは買ったことがなく、トイレットペーパー一筋。時々間違って「香りつき」のやつを買ってしまってへこむ。