木曜5限「現代正義論とジェンダー」(オムニバス授業「ジェンダーと文化」の1回)

ジェンダーと文化」という題目で、社会学文化人類学・情報文化系の教員が1〜2回ずつ担当するオムニバス授業の、第3回「現代正義論とジェンダー」を担当しました。担当一覧はこちら。

  1. ガイダンス (10/7 杉原名穂子)
  2. ジェンダーとは何か (10/14 杉原名穂子)
  3. 現代正義論とジェンダー(10/21 三谷武司)
  4. 日本家族の比較研究(1) ジェンダーの視点から(10/28 佐藤康行
  5. 日本家族の比較研究(2) (11/4 佐藤康行
  6. マスメディアとジェンダー(1) (11/11 北村順生)
  7. マスメディアとジェンダー(2)  (11/18 北村順生)
  8. ネットワーク社会におけるジェンダーの多様性(11/25 古賀豊)
  9. 文化人類学ジェンダー (12/2 中村潔)
  10. 文化相対主義ジェンダー(12/9中村潔)
  11. 性役割文化について (12/16 杉原名穂子)
  12. ジェンダーと政治(1) (1/13 渡辺登)
  13. ジェンダーと政治(2) (1/20 渡辺登)
  14. 災害とジェンダー(1) (1/27 松井克浩)
  15. 災害とジェンダー(2) (2/3 松井克浩)

学生にとっては実質2回目の授業なので、その後に続く、様々な分野におけるジェンダーの、おそらく経験的な研究の紹介に対して、規範的な観点から問題視していけるような準備になればいいなあと思ってしゃべりました。
内容としては、そもそも社会科学には経験的な研究と規範的な研究という二つのアプローチがあること、正義論は規範的研究に属していて、たとえばロールズ理論のように精緻に組み上げられた理論が存在していることを紹介した上で、そこで呈示される価値を実現するためには、経験的研究が重要であることを強調しました。
たとえば「平等」が重要だといっても、「何の平等か」を特定しなければなりませんし、そこでたとえば「機会の平等が重要だ」となったとしても、そしてここまでは「理論的に」決められるとしても、「現実において何をすることが機会の平等を実現することになるのか」は、現実がどのようになっているかを把握しない限りわからないわけです。
で、男女をめぐる現実がどのようになっているかについては、来週以降、他の先生たちが教えてくれるだろうからちゃんと聞くように! という丸投げエンドでしたw 90分だから仕方ない!ということにしておいてください。

レポート課題

ジェンダーの問題に対して適用されるべきだとあなたが考える一般的な規範を一つ挙げ、それが望ましい理由について抽象的に論じた上で、それを実際に適用する際に生じてくる困難について、ジェンダーに関する経験的事実を参照しつつ論じなさい。

正義論

正義論

ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上)

ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上)

ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下)

ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下)

 
以下、学生からのレスポンスです。

  • 今まで正義についてここまで深く考えたことなかったので、少々困惑しました。生まれていない赤ちゃんにも正義の2原理をあてはめられると考えても、結局意思を確認できないから母親が赤ちゃんの将来を決めるしかないし、でもそれがその子の平等をうばっているとしたら母親は妊娠した時点で罪を負っているということ・・・? なんかよく分からなくなったのでおわります。

  • 形式的な正しさを見出すことができても、実際にそれを行うことは、さまざまな問題によって不可能なのかと思うと、なんだかもやもやとした気持ちになりました。考えて議論して答えを出しても、それはやっぱり自分自身のしみついた見方によるものであって、無知のヴェールで物事を考えるのは本当に可能なのかなと感じました。まだ、私自身に大きな信念のようなものがなく、人の意見に対し受け身でいるばかりです。いろいろな人の考えにたくさん触れて、考えを固めていきたいと思いました。

  • 哲学的な面から正義について考えることはあったが、それだと、結論があいまいな気がしていた。今回、正義の2原理という具体的なことを示されて、納得できたような気がしたが、やはりそれは理想であって、現実の世界にまで適用することは難しいのだと思った。

  • 研究の仕方のアプローチは2通りあり、それらは区別しなければいけませんが、どちらかだけでもだめなのだと思いました。個人的には「“生物学”も“文化”なのだから〜」という話がなるほど、と思い、興味深く印象的でした。

  • かつては倫理学とまとめられていたものが、今は3つに分かれてそれぞれになっていることを初めて知った。初めてロールズ功利主義について深く触れたので、頭がついていかない部分もあったのですが、今までの知識がつながった所もあって、知識を増やしていくことが大事だなと感じた。

  • 考えながら、ノートをとりながら、先生のお話を聞いていて、現実の不平等を直接研究するのではなく、違ったアプローチもあるのだなということが、わかった気がしました。

  • 今まで受けてきた講義は経験的研究にもとづいたものが多かったのかなと思いました。無知のヴェールによって自分が何者であるかをシャットアウトして正義の基準を考えるとありましたが、そのようなことができるのかが分かりませんでした。

  • 社会的選択理論の、気持よさとかを数字にあらわすことができるみたいなところに驚いたけど、いまいちよくわかりませんでした。とりあえず経験的な研究と規範的なことは区別し、議論しなきゃいけないことはわかりました。

  • 今回の話では、本来の現れ方と、実際のすり込まれた価値観、考え方が示されていたが、そこから、今後社会科学の問題を考える上で、問題の問い方を多角的に見る必要があり、何が最も正しいのかを考えていかなくてはいけないという方法が必要なのだとわかった。

  • 面白かったです。正義論について興味をもち始めたところだったので、学習スタートのいいきっかけになりました。ロールズの著書も読んでみたいと思います。今回の授業では、社会学研究における新しい視点を発見する事ができたと思います。今後に生かしていきたいです。

  • 正義論についてはほとんど何も知らなかったので、今回の授業で知ることができてよかったと思います。無知のヴェールで実際に考えるのは難しいと思いました。ジェンダーについて考えるにしても、時代の移り変わりが激しいので難しいと思いました。

  • 先生の講義を久々に受けて懐かしく思った。非常に大きな問題である貧富の差を解消するために、累進課税を導入するなど、様々な対策が行われているが、実際は解決していない。「格差」問題が解決されることは不可能なのだろうか、と感じた。ハーバード大学のサンデル教授の講義をテレビ番組で特集されているのを見てすごいと思った。ハーバード大学に入りたい!

  • デュエル!!とおっしゃったときは思わず笑ってしまいました。

  • たくさんの話が出てきて、何が一番大事なのか、イマイチ伝わってきませんでした。現代正義論については、初めて耳にするので、少し興味を持ちました。

  • ジェンダーの話があんまり出てこなかったけど、前回の回にも似てて、女性はまだまだ不平等だと思った。

  • 規範の考えでは自由であったり平等であることを言えたとしても、現実ではその自由や平等がそうでないかもしれないということを考えるきっかけとなりました。

  • 私はジェンダー論に強く関心があり、男女差別はいけないことだとゆらぐことなく思い続けてきましたが、それだけではだめだと、事情を考慮することも必要なのだと思い、方向性がゆらぐとともに、大切なことに気付けた気がします。

  • 規範的に考えると、望まない妊娠でも、胎児は他人であり、生きる権利をもっているのだから、母親が生きるか生きないかを決めることはできないけれど、実際は中絶などをする人も多いし難しいなと思った。

  • わからない単語などたくさんでてきて、理解することが大変でした。確かに機会は平等であっても、ジェンダー間の不平等は絶対あると思います。あと、望まない妊娠については、いろいろ難しいなと思いました。

  • 規範的研究と経験的研究の違いがわかりよかった。多数決については国会を現実に見てみると、与党の最大派閥をおさえれば多数決に勝ててしまうという、少数による多数の支配が実現したことがあるのではないかと思い、難しいと思った。

  • 今まで、功利主義というのを深く考えたことはなかったけれど、今回この講義で考える機会を持つことができてよかったと思う。“正義”についてあまり知らなかったけれども、正義論という考え方があるのだと初めて知った。

  • ロールズの正義論で、数学的な記号を用いて説明されたのがおもしろかったです。最後の、胎児の命の権利と、母親の一生の権利の問題は、やはり難しくて正解がない気がします。規範的研究の説明があまりよく分かりませんでした。

  • 上っ面だけで物事を決めることはできないということを考えさせられた。制度をつくれば解決されるだろうが、それだけではどうしようもないこともあることがわかったということでも、この授業を受ける価値は充分にあったと思う。

  • 今日の講義は様々な内容があって理解することが難しかったが、自分なりに学習して深めてみたいと思った。規範的なアプローチでは、実際の現実に存在する問題に対処しなければならないので難しいと思った。

  • ジェンダー問題」と聞くと、女性動労や育児について思いつくが、今回の話は全く違っていた。生命について米では日本よりも深刻に考えられていると感じた。

  • 今の世の中には、目指そうとしている社会(形式的な社会)と現実の社会のギャップがまだまだあるので、私たちの世代から変えていこうとすることも大切だと思った。話が難しく感じ、ぼんやりと分かった程度になってしまった。

  • 今回は現代正義論について学んだが、抽象的で難しい授業だったと思った。正義とは何かについて、法学部ではよく問題視されるものであるが、倫理的な視点、経験的な視点、さらには数学の論理を用いた数学的な考え方があることを知った。規範的な研究によって、ロールズの言うように、正義の2原理を用いて論理的に述べることはできるが、実際に正義を適用しようとするには、自然科学、社会科学など様々な視点で論理を述べていかなければならず、それらなしでは説明することができないことを知った。

  • 正義の2原理については、とても印象深かったです。あと、男女を区別しないことこそ平等というのには一理あるなと思いました。本日はどうもありがとうございました。

  • 妊娠の話は、確かに最後に重い話題がきたな、と思いました。難しい問題だと思います。実際そうなったら、当事者はものすごく悩むだろうなと思いました。正義論の話は、あまり触れない話題だったのでおもしろかったです。何かを良いかどうかを決める判断自体が人によるので、いろいろあるなあと思いました。かいたらいみがわからなくなりました。

  • 現実で考えてみると、なかなか実現したりするのは難しいんだと感じた。多数決の原理はあまり考えないと、不平等なことを多々起こすのだと感じた。

  • 抽象的な話が多く、難しかったけど、後々の講義で生きるのだろうと思いました。

  • 正しいと思われることを自分なりに考えることを考えることは大切だと思った。ただ、その時は現実世界の情勢や仕組みと照らし合わせ、独りよがりの正義にならないようにするべきだ。「正しい」こととは何なのか。ずっと考え続けることに意味があると思う。

  • 難しい話だったと思います。

  • 全ての人が平等な社会を作ることは不可能であるが、機会の平等は可能である。機会を与えて、その後のことはそれぞれである。しかし、現実で考えると機会を与えても不平等が生じてしまう。それは長年培ってきた日本の文化や考え方が原因である。つまり制度だけを平等にしても、本当に平等になるわけではない。そもそも、男女という性別が違うだけで差が生じしまうわけで、そういった側面も取り入れて今後のジェンダーの在り方を考えていく必要があると思った。

  • 1時間で理解するには難しい話だった。ジェンダーとどうつながるのか、よくわからなかった。

  • 形式的な平等を出しても、それを現実に適用することができなければ本当の平等は達成できないと感じた。

  • 答えのない学問ですね〜。

  • ぼんやりとロールズの言ったことが分かったが、数学的な所は理解できなかった。リベラリズムの所らへんから、頭がこんがらがってしまって整理できませんでした。

  • リベラリズムリバタリアニズムのちがいが、早くて理解できなかった。社会的選択理論のように、人間の幸福のような質的なものを、数学で考えたことがなかったので面白かった。

  • 非常におもしろく聴講させていただきました。ジェンダーだけでなく日頃から疑問に思っている事柄に、今回教わった方法が当てはめることができておもしろそうだなと思いました。ただ、抽象的な話が多すぎて、具体的な話がもう少しほしかったです。

  • 「〜である論」と「〜であるべき論」が混ざっているとどうなるのか? 研究や論文として認められないのか。自分の今までの経験だと、「無知のヴェール」も含む「〜であるべき論」のたいがいは、実現不可能という壁が障害となっていると思う。

  • 「現代正義論」という学問に今まで私は触れたことがなかったので、全てが新鮮で興味深かったです。社会はこうあるべきだ、という概念が学問として成立していること自体が新鮮であったし、社会制度にもこの考えが適用される点もおもしろかったです。

  • 正直、途中から正しさと善悪がごちゃごちゃになりよく理解できませんでした。多くの話をするにしても整理し順序立って説明すべきだと思います。講義全体の一貫性が感じられませんでした。

  • 今日の講義からはじめて現代正義論についてきいた。今日の話はちょっと複雑で、分かりにくいだけど、もっと社会とある関係について知っているようになった。

  • 概念的、抽象的な話で分かりにくかった。

  • 自分はこういうジャンルの専攻ではなく、先生の話があまり理解できなかったが、少しは興味を持てたような気がしました。あと、改めて“自由”ということは難しいことだとも感じました。

  • 正義論という学問があることを初めて知ったので、講義内で用いられた単語や格言はどれも新鮮に感じた。現代は形式的な平等ばかりが溢れているなと思った。現実の不平等の実態を表面的にではなく、もっと深層まで理解、調査する必要があると思った。maximinの考え方は賛否両論になりうると感じた。

  • 私は社会学を学ぼうと考えていますが、ロールズの正義論は初めて聞きました。今日の講義は全体的に難しいと感じました。社会学だけど倫理学のような感じでもあり、数式のようなものも出てきて面白いと感じました。

  • ジェンダーに関して二つの立場から考えることが大切だと分かった。

  • ジェンダーの問題はただ単に男女間の平等の問題だけでなく、人類の平等の視点からの考え方もあるのだと思った。

  • 少し前に話題になったサンデルさんの考えを詳しく聞きたかったです。

  • 難しい話が多かったです。でも聞いててとぎれとぎれ理解できました。

  • ロールズの「社会制度にとって一番大切なものは正義だ」のフレーズが印象に残りました。あとで「ロールズ」で検索します。最後の「胎児の自由」の話も面白かったです。宗教は恐いとつくづく思いました。

  • ロールズの『正義論』は訳のために誤解を生むと聞いたので、読みたかったが私は避けてきた。新訳が出たとは知らなかったので今度読んでみようと思う。

  • 社会科学のアプローチの仕方として、経験的研究と規範的研究の2種類があること、その区別について非常に勉強になったし、今後の勉学に活かしたいと思った。現代正義論についてはよく理解できないところもあったが、考え方としては大方理解できた。

  • 規範的研究に基づけば、自由の平等や機会の平等は得られる。しかし、ジェンダー間の格差は生じるということを大学の男女比などを例に説明していただき、わかりやすかった。

  • 望まれない妊娠であっても胎児のことだけ考えると生むべき! という考え方に衝撃をうけました。実際は権力のない赤ちゃんには何も抵抗できないのでかわいそうです。

  • ロールズの言うような平等は、授業でいってたように形式的な機会の平等しか実現できてない今、実現することは厳しいと思うし、生まれながらの体のつくりや脳の違いもあるため不可能なのではないかと思った。完ぺきな平等を求めるのではなく、どの程度の平等が必要か、それを実現するためにどうすればいいのか考えるべきなのでは、と考えた。リベラリズムからジェンダーを考えることはそもそも意味のあるものなのか疑問に思った。

  • 社会的選択理論のあたりが少し難しかったです。maximinの考えはもうちょっとしたらわかりそうでした。

  • 三谷先生覚えてますかー? 1年前人総Bをとっていた〇〇です! 初めて授業をこんな風に受けましたが、知らないことがたくさん出てきてすごく濃い授業でした!! ちょっと難しかったですが・・・ でも先生がオドオドしながら話しているのが面白かったです!笑 また学校で会ったときは声かけますねー!!

  • 理想的な社会と現実のギャップは、かくも大きいのかと思わされました。おもしろかったです。

  • 宗教や思想上の考えから男女平等の社会を築くのはむずかしいということが分かった。それでもこれからの社会では男女平等が求められてくると思うし、男女平等が推進されれば男女の協力が深まり、よりよい社会につながると思う。なので、世界的に男女平等を推進する運動が起これば良いと考える。

  • “無知のヴェールで最も強いものを調べるために、一対一のデュエルのような形をとって検証している”ということに興味を持ちました。でも多分、デュエルという言葉に興味を持っただけだと思いました。ジェンダーの話は少なかったですが、他の先生とは違うアプローチの仕方をジェンダーの視点に当てはめていて勉強になりました。実習でジェンダーについて担当しているので参考にしようと思います。「胎児<母」っていう自由の抑制の度合いにすると、胎児の人権とか、いろいろモンダイが出てくるし、“人”を考えると大変だと思いました。ジェンダーはいろんなモンダイをうきぼりにしますね。

  • 卓上の思想や講義は現実の問題と乖離があると感じた。

  • 格差があることで、maximinの値が大きくなる場合はどうしたらよいのでしょうか。胎児の自由と機会の平等を認めた方が、母の幸福は大きくなるように。

  • いろいろな考え方があるんだなあと思った。

  • とても難しく理解するのが大変だった。

  • 今回の授業の内容は正義について学んだ。現代正義論または A theory of justice のことをはじめて聞いてよく分からないけれど、でも正義は法律や社会制度に本当に役に立つのだと思う。社会をもっとよくなるためにそういうふうなことは大切だと思う。

  • 今日の授業では5限目なのでなかなか眠く感じるけれど、先生の話しを聞いて、私は興味を持って最後まで聞くようになって、いろいろなことを初めて知ることが多かったです。先生が英語の単語をいっぱい書いてくれて、私にとって分かりやすくありがたいです。

  • 今度の授業の中に、一番興味深いのは、親を殺す罪と単に人を殺す罪の違いである。人間はいつも、“人の命は平等である”という言葉を口にするが、罰を挙げるときは、やはり社会の価値観にしばられると思う。

  • 結局、現代正義論の“現代”はなぜ付くのですか? ロールズの『正義論』から発展した議論、という意味ですか? また研究のアプローチの方法として経験的研究と規範的研究の2通りがあるということですが、例えばどのような研究があるか挙げていただけると分かりやすかったと思います。

  • 善の構想=直観というものは、たくさんあると思った。それは男、女によって考え方は違うのだろうと思った。

  • ロールズの正義論についてなんとなくわかった気がします。

  • 機会の均等がなされていれば格差があってもよいという論理は、納得できるものであったが、それ(機会均等)だけでは差別の問題はどうしようもないこともあると感じた。

  • 白熱教室、実は見てました。サンデル教授は話のもっていき方とか日常の中の矛盾を引き出すのがうまいんです!! 1回聴くだけじゃなかなか理解できないですけど。

  • 現代正義論からジェンダーを見ることができて有意義だった。

  • 産む、産まないの問題に係わる話は、前回の講義でも出たが、とにかく考えさせられる話だと思う。今回、功利主義リベラリズムといった広い視野での考え方を知ることができてよかった。

  • 今まで聞いた事のないような話が多く、少し難しく感じました。

  • なかなかジェンダーの話が出てこなくてハラハラしつつ、いつ、どういう文脈で出てくるのか、わくわくしていました。オムニバスの授業らしく、色々な話が聞けたのでおもしろかったです。最終的にきちんとジェンダーの話が出てきて、より落とし込めたように感じました。

  • 単なる「正しさ」を考えても、正義論、社会的選択理論、倫理学に分かれるのは興味深かった。

  • 前置きが長かったので、早く本題に入ってほしい。

  • 専門用語がたくさんあって、難しいかな、と思ったのですが、講義は私自身理解しやすかった。でも、やはり少し難しかったです。今回の講義で思ったことは、様々なことに関する考え方や論じ方は人それぞれ違うんだと感じました。

  • ロールズの現代正義論が特に面白かったです。個人の文化構造などから導き出される(男か女かを意識した)善の構想(直感)が、性差別のきっかけとなるのですね。個々の善の構想をまとめる(個々の構想より優位な)正義の2原理、面白かったです。形式だけではだめだということも勉強になりました。社会的選択理論は、数学が苦手なので後半ちょっと難しかったです。

  • 現代正義論という理論はあまり聞いたことがなく、初めはどんな内容なのか全く想像できませんでした。講義は正義論についてそこまで詳しくはやらなかったようですし、まだいまいち理解できていないのですが、とても興味が持てる内容でした。機会があれば、ロールズの『A Theory of Justice』を読んでみたいと思います。

  • 様々な宗教における自由、ジェンダーについて調べてみたい。

  • 最初は正義論とジェンダーがどう関わってくるのかわからなかったのですが、正義の2原理とジェンダーがつながったのですっきりしました。もっと正義論というのは感覚的なものだと思っていたのですが、数式などが出てきておどろきでした。

  • 現代正義論についての話しだった。内容が難しくほとんど理解できなかったが、他の先生の授業をきいて理解しようと思う。

  • 「現代正義論」の講義聴講は初めてであり、初めて耳にする言葉が沢山ありました。講義の内容は新鮮で、あっという間の90分でした。「胎児の生きる自由」については考え込んでいます・・・。

  • いろいろな考え方がからみ合っていて複雑だった。特に最後のほうの、中絶の話は考えさせられた。母親の人権も子どもの人権も両方大切であり、判断基準も人それぞれなので難しい問題だと思った。

  • 正義論というものを初めて知りました。あまりジェンダーに触れられてはいませんでしたが、この先の講義を受ける上で重要な考え方を知ることができたと思います。

  • 色んな角度からの考え方を聞けて、ためになったしおもしろかったです。社会的選択理論のところでは、高校で習った倫理の内容とかぶるところもあり、倫理学ってどんなことするのか、今までちゃんと考えたこともなかったけど、前よりわかるようになったので良かったです。

  • 現代正義論について分かりやすい説明ありがとうございました。でも少し難しかったです。

  • 現代正義論は内容が複雑かつ膨大で90分では話しきれないということは何となくわかった。テーマ自体は興味のあるものだったので、きっちり15回の講義として聞いてみたいと思った。

  • 「男だとか女だとか関係ない」それがロールズのいうところのフェア。(今出来上がっている)現代・現状、そこでは反映できない、通用しない考えだと思ったが頭に残った言葉でした。

  • 現代正義論とジェンダーの授業の内容はとても難しく、使う言葉も専門的だったので詳しく説明して欲しいと思った。

  • 正義・正しさをある人物(Rawls)の説から見て来たが、専門的な視点で見ることが出来た反面、あまり身近に感じることが出来なかったことが心残りである。ただ、決して自分とは無関係なのではなく、もっと考えてゆかなければならない事だと知っておく必要がある。

  • 専門的な用語や様々な話がでてきて理解しきれなかった。特に“正義”という言葉自体の意味がよくわからなかった。しかし、正義の原理については知ることが出来たので、今後調べてみたい。

  • 難しい話だったが、興味深い内容だった。様々な話を幅広く聞くことができたので、今後、この分野についてもっと知りたいと思った。

  • 話が概念的なものが多く、理解するのが難しかった。自分の思っている正義とは違った正義の概念が聞けたと思う。社会制度に男女の規定は書かれていないのに、現状では男女差別が起こってしまっているという話には共感できた。

  • 正義において男であるか女であるかは関係ないが、現代の社会においては、その理論は、通用しないという事がわかった。

  • 今日の講義では、主に倫理的な考えで、「ジェンダーと文化」についてでしたが、ロールズという人物がこのテーマについて深く携わっているということが一番印象に残りました。正義論や善の思想、正義の2原理など、少し抽象的で難しい部分もありましたが、ロールズの考えなどを知ることが出来たので、とても勉強になりました。