社会学の全領域をカバーする講座・シリーズ等
社会学が扱う対象領域は非常に広いです。「〇〇社会学」や「〇〇の社会学」というふうに、頭に何か対象領域を示す冠を戴くことで、各業界が成り立っていて、ちょっと余談ですがたとえば本郷の東京大学社会学研究室の同窓会の名前は「クローネ会」といいます(クローネというのはKrone、ドイツ語で冠のことです。英語だとcrown)。
それはともかく、それらの領域をできるだけカバーしようとした講座やシリーズものというのがいくつかありますので、代表的なものを一覧にしました。随時更新します。
- 世界思想社「社会学ベーシックス」全10巻+別巻 2008年-
- 東信堂「社会学のアクチュアリティ」全?巻 2004年-
- ミネルヴァ書房「シリーズ社会学の現在」全3巻 2000年-2001年
- 東京大学出版会「講座社会学」全16巻 1998年-2010年
- 「岩波講座現代社会学」全26巻+別巻 1995年-1997年
世界思想社「社会学ベーシックス」全10巻+別巻 2008年-
社会学を学ぶ人にとってベーシックな文献を、各10ページでガイド。文献の概要と学説史的背景、現代的意義を整理し、著者のエピソードや人脈に触れ、さらにポイントとなる引用文も加えて立体的に編成しました。執筆陣は、気鋭の若手から著名な研究者まで、第一線で活躍中の方々。社会学および隣接する諸学がこれまで蓄積してきた知の財産目録をコンパクトに鳥瞰し、読者を本の森へと誘います。初学者はもちろん専門家まで幅広く活用していただけるシリーズです。
- 1. 『自己・他者・関係』,2008年
- 2. 『社会の構造と変動』,2008年
- 近代から現代へ ― 変貌する社会のゆくえ。コントが「三状態の法則」を提示した論文から、バウマンの『リキッド・モダニティ』まで、24冊のガイドでマクロ社会学を鳥瞰する。
- 3. 『文化の社会学』,2009年
- 4. 『都市的世界』,2008年
- 5. 『近代家族とジェンダー』,2010年
- 6. 『メディア・情報・消費社会』,2009年
- 記号化する世界―主体と欲望の変容。マクルーハン『グーテンベルグの銀河系』から見田宗介『現代社会の理論』まで、近代から現代に至る社会の変貌を鮮やかに描き出す23の名著解題
- 7. 『ポピュラー文化』,2009年
- 民衆のイマジネーション ― 夢と理想の織物。ホルクハイマー/アドルノ『啓蒙の弁証法』から鶴見俊輔『限界芸術論』『戦後日本の大衆文化史』まで、ポピュラー文化の多彩な模様を鮮やかに写しとる24の名著解題。
- 8. 『身体・セクシュアリティ・スポーツ』,2010年
- 〈からだ〉の社会学――生の基層へ。モース「身体技法」からバトラー『ジェンダー・トラブル』、マーフィー『ボディ・サイレント』、ハーグリーヴス『スポーツ・権力・文化』まで、身体をめぐる社会の諸相を浮き彫りにする23の名著解題。
- 10. 『日本の社会と文化』,2010年 NEW!!
東信堂「社会学のアクチュアリティ」全12巻+別巻2 2004年-
- 1. 西原和久/宇都宮京子(編),『クリティークとしての社会学――現代を批判的に見る眼』,2004年
- 3. 友枝敏雄/厚東洋輔(編),『社会学のアリーナへ――21世紀社会を読み解く』,2007年
- 5. 佐藤俊樹/友枝敏雄(編),『言説分析の可能性――社会学的方法の迷宮から』,2006年
- 8. 藤田弘夫/浦野正樹(編),『都市社会とリスク――豊かな生活をもとめて』,2005年
- 9. 新津晃一/吉原直樹(編),『グローバル化とアジア社会――ポストコロニアルの地平』,2006年
- 11. 武川正吾/三重野卓(編),『公共政策の社会学――社会的現実との格闘』,2007年
ミネルヴァ書房「シリーズ社会学の現在」全3巻 2000年-2001年
- 2. 木下謙治/篠原隆弘/三浦典子(編),『地域社会学の現在』,2000年
- 3. 木下謙治/小川全夫(編),『家族・福祉社会学の現在』,2001年
東京大学出版会「講座社会学」全16巻 1998年-2010年
- 1. 高坂健次/厚東洋輔(編),『理論と方法』,1998年
- 3. 蓮見音彦(編),『村落と地域』,2007年
- 4. 奥田道大(編),『都市』,1999年
- 5. 北川隆吉(編),『産業』,1999年
- 8. 児島和人(編),『社会情報』,1999年
- 9. 間場寿一(編),『政治』,2000年
- 10. 宝月誠(編),『逸脱』,1999年
- 12. 舩橋晴俊/飯島伸子(編),『環境』,1998年
- 15. 矢澤修次郎(編),『社会運動』,2003年
- 16. 小倉充夫/加納弘勝(編),『国際社会』,2002年
「岩波講座現代社会学」全26巻+別巻 1995年-1997年
- 1. 『現代社会の社会学』,1997年
- 2. 『自我・主体・アイデンティティ』,1995年
- 3. 『他者・関係・コミュニケーション』,1995年
- 4. 『身体と間身体の社会学』,1996年
- 5. 『知の社会学/言語の社会学』,1996年
- 6. 『時間と空間の社会学』,1996年
- 7. 『〈聖なるもの/呪われたもの〉の社会学』,1996年
- 8. 『文学と芸術の社会学』,1996年
- 9. 『ライフコースの社会学』,1996年
- 10. 『セクシュアリティの社会学』,1996年
- 11. 『ジェンダーの社会学』,1996年
- 12. 『こどもと教育の社会学』,1996年
- 13. 『成熟と老いのの社会学』,1997年
- 14. 『病と医療の社会学』,1996年
- 15. 『差別と共生の社会学』,1995年
- 16. 『権力と支配の社会学』,1996年
- 17. 『贈与と市場の社会学』,1996年
- 18. 『都市と都市化の社会学』,1996年
- 19. 『〈家族〉の社会学』,1996年
- 20. 『仕事と遊びの社会学』,1995年
- 21. 『デザイン・モード・ファッション』,1996年
- 22. 『メディアと情報化の社会学』,1996年
- 23. 『日本文化の社会学』,1996年
- 24. 『民族・国家・エスニシティ』,1996年
- 25. 『環境と生態系の社会学』,1996年
- 26. 『社会構想の社会学』,1996年
- 別巻. 『現代社会学の理論と方法』,1997年