東京大学出版会書房新刊一覧(2010年2月)
- 保坂亨,『いま、思春期を問い直す――グレーゾーンにたつ子どもたち』
- 激変する現代社会と教育,ゆらぐ「子ども」と「大人」の間,頻発する「問題」…….心理学,教育学から,現代の若者文化や日本戦後社会史の知見なども整理し,いまや消失したとも議論される「思春期」の意味に再照明をあて,心理援助,学校教育が向き合うべきポイントを考える.
- 有賀貞,『国際関係史――16世紀から1945年まで』
- 和仁健太郎,『伝統的中立制度の法的性格――戦争に巻き込まれない権利とその条件』
- 国際法において,中立に関する考え方にはいまだに対立がある.本書は,16世紀に起源をもつ伝統的中立制度の成立過程を詳細に検討し,国家実行の丹念な分析によってその法的性格を解明する.中立をめぐる現代の諸問題にも示唆を与える意欲作.