東京大学出版会書房新刊一覧(2010年2月)



いま、思春期を問い直す―グレーゾーンにたつ子どもたち

  • 保坂亨,『いま、思春期を問い直す――グレーゾーンにたつ子どもたち
    • 激変する現代社会と教育,ゆらぐ「子ども」と「大人」の間,頻発する「問題」…….心理学,教育学から,現代の若者文化や日本戦後社会史の知見なども整理し,いまや消失したとも議論される「思春期」の意味に再照明をあて,心理援助,学校教育が向き合うべきポイントを考える.



企業会計とディスクロージャー



クチコミとネットワークの社会心理―消費と普及のサービスイノベーション研究



日中歴史認識―「田中上奏文」をめぐる相剋 1927‐2010



桂太郎関係文書

  • 千葉功(編),『桂太郎関係文書
    • 伊藤博文山県有朋の後継者として政界をリードした桂太郎に宛てられた書翰928通を翻刻,編集して公刊する.内容は内政から外交までと幅広く,明治10年代から大正初めにかけて最高指導者として力を発揮した桂太郎の内実に迫る画期的史料.書翰の概要と時代背景を示す解題・解説を付す.



国際関係史―16世紀から1945年まで



伝統的中立制度の法的性格―戦争に巻き込まれない権利とその条件



近世日本社会と宋学

  • 渡辺浩,『近世日本社会と宋学
    • 宋学は,中国・朝鮮では体制の正統思想であったが,近世日本では次第に浸透しつつも,ある違和感を伴う外来思想としてあった.この宋学をめぐる受容と反撥・軋轢と変容の壮大な思想実験劇として儒学思想の展開を捉える.新たに新井白石に関する論考を増補.