東京大学出版会書房新刊一覧(2010年5月)
- 齋藤慎一,『中世東国の道と城館』
- 中世東国における道と城館の形成・発展から,東国社会の時代背景を読み解き,新たな地域史像を描き出す.文献資料と考古資料を駆使した画期的労作.
- 金泰昌,『公共哲学を語りあう――中国との対話・共働・開新』
- シリーズ『公共哲学』全20巻の牽引者が,中国の関心共有者たちとかわした対話の記録.「一人ひとりの生命・生活・生業の基盤確保を通して日常生活における安心・安全・安楽が実感できる善良社会の共働構築のための相生哲学」としての公共哲学を世界に発信する.
- 吉田伸之/伊藤毅(編),『伝統都市1 イデア』
- 日本,西洋,東洋とそれぞれの地域で「都市」は形成と解体を重ねつつ受け継がれてきた.内包されつつ形作られてきた理念の源流をたどり,特徴的に現われる諸都市の実態を比較するなかで,都市に生きる人々の精神や社会・文化を浮かび上がらせる.
- 馬場康雄/平島健司(編),『ヨーロッパ政治ハンドブック 第2版』
- 遅塚忠躬,『史学概論』
- 吉田伸之/伊藤毅(編),『伝統都市2 権力とヘゲモニー』
- 多様な相貌を呈する都市の権力.国家としての都市,あるいは国家の領域支配の拠点としての都市,さらに主従関係や家など「私的」な社会レベルにみられるその存在を,さまざまな類型,位相における構造と,社会の秩序化をとらえることによって歴史的特質にせまる.
- 藤田久一,『国際法講義I 国家・国際社会 第2版』