森博嗣著作目録リスト一覧 その3(2006年-2010年)






喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし)

  • 『喜嶋先生の静かな世界』,講談社(単行本)(2010年)

    • 百周年書き下ろし! 待望の新作がついに!大学に入学した僕は授業に失望していたが、4年生になって卒論のための講座で助手の喜嶋先生と出遭ったことで、学ぶということの真の意味を見出していく。



小説家という職業 (集英社新書)

  • 『小説家という職業』,集英社新書(2010年)
    • 小説家になるためにはどうすれば良いのか?小説家としてデビューするだけでなく、作品を書き続けていくためには、何が必要なのだろうか?プロの作家になるための心得とは?デビュー以来、人気作家として活躍している著者が、小説を書くということ、さらには創作をビジネスとして成立させることについて、自らの体験を踏まえつつ、わかりやすく論じる。



TRUCK & TROLL



創るセンス 工作の思考 (集英社新書)

  • 『創るセンス 工作の思考』,集英社新書(2010年)
    • かつての日本では、多くの少年が何らかの工作をしていた。しかし、技術の発展で社会が便利になり、手を汚して実際にものを作るという習慣は衰退し、既製品を選んだり、コンピュータの画面上で作業することが主になった。このような変化の過程で失われた、大切なものがある。それは、ものを作ったことのない人には、想像さえつかないものかもしれない。「ものを作る体験」でしか学べない創造の領域、視覚的な思考、培われるセンスとは何か。長年、工作を続けている人気作家が、自らの経験を踏まえつつ論じていく。



自由をつくる 自在に生きる (集英社新書)

  • 『自由をつくる 自在に生きる』,集英社新書(2009年)
    • 自由とは何だろうか。それは、単に義務がない状態のことではない。何でもしてよいと放り出された状況のことでもない。自分の思いどおりになること―これが「自由」なのだ。当たり前に思えるかもしれないが、このことの深い意味を知る人は少ない。しかし、これに気づくことが、人生をよりよく生きるポイントなのである。真の意味での自由を知り、自在に生きる。その秘訣について、人気作家がわかりやすく論じる。



庭煙鉄道趣味 庭蒸気が走る毎日

  • 『庭煙鉄道趣味 庭蒸気が走る毎日』,講談社(単行本)(2009年)

    • 森博嗣の鉄道エッセイ第二弾!” 作家・森博嗣が熱中しているのは、自宅の庭にミニチュアの電車を走らせること。本当に乗れるんです!そんな模型ライフの書き下ろしエッセイ集第2弾。



トーマの心臓 Lost heart for Thoma (講談社ノベルス) トーマの心臓 Lost heart for Thoma (ダヴィンチブックス)

  • トーマの心臓』,メディアファクトリー(単行本)(2009年) 講談社ノベルス(2010年)
    • ユーリに手紙を残して死んだトーマという美しい下級生。ユーリを慕っていたという彼は、なぜ死を選んだのか。良家の子息が通う、この学校の校長のもとに預けられたオスカーは、同室のユーリにずいぶんと助けられて学生生活を送ってきた。最近不安定なユーリの心に、トーマの死がまた暗い影を落とすのではないか。そんな憂慮をするオスカーの前に現われた転校生エーリク。驚くことに彼はトーマそっくりだったのだ―。愛と孤独、生と死に苦悩する若者の内面を森博嗣的世界観で描いた傑作。萩尾望都の名作コミックを森博嗣が小説化。描き下ろしイラスト多数収録。



考えなしの行動?

  • 『考えなしの行動?』(翻訳),太田出版(単行本)(2009年)
    • たとえば、バランスをとるためになにかを掴む、といった行動は、普遍的だし、また本能的なものである。また、熱いマグカップで手を暖めたり、ベルベットを撫でたりするのは、経験的な行動ではあるものの、あまりにも深く身に染みついているため、ほとんど意識せずについやってしまう。このほか、ティーバッグのヒモをカップの把手に巻きつけたり、ジャケットを掛けるために椅子を探す、といった行為は、習慣や社会的学習を通して自然に出てくるようになる。本書に掲載された写真は、人々が自分の周囲の世界に反応する、この種のやりとりを垣間見たものである。あなたは何を見るか。


  • 『少し変わった子あります』,文藝春秋(単行本)(2006年) 文藝春秋(新書)(2007年) 文春文庫(2010年)
    少し変わった子あります (文春文庫) 少し変わった子あります 少し変わった子あります
    • 失踪した後輩が通っていたお店は、毎回訪れるたびに場所がかわり、違った女性が相伴してくれる、いっぷう変わったレストラン。都会の片隅で心地よい孤独に浸りながら、そこで出会った“少し変わった子”に私は惹かれていくのだが…。人気ミステリィ作家・森博嗣がおくる甘美な幻想。著者の新境地をひらいた一冊。



ZOKURANGER (カッパ・ノベルス) ZOKURANGER

  • 『ZOKURANGER』,光文社(単行本)(2009年) 光文社カッパ・ノベルス(2010年)
    • 研究環境改善委員会のメンバは五人。入れ替わりはなし。ずっとそのまま。ユニフォームの色も、決定済み。正義の部隊が噂になれば、悪事の抑制になる。訓練は怠らない。我々は人類の夢の上に成り立っている。五人揃って、ゾクレンジャ。森博嗣にしか描けない、空前の「戦隊」小説。



MORI LOG ACADEMY 13 (モリログ・アカデミィ 13) (ダ・ヴィンチブックス)

  • 『MORI LOG ACADEMY 13』,メディアファクトリー(文庫)(2008年)
    • 森博嗣のブログ日記文庫化第13弾。2005年10月にスタートした『MORI LOG ACADEMY』は、3年3カ月の間、1日も欠かすことなくアップされ、2008年12月末日をもって更新が終了した。これまでも執筆活動をするなかで感じたことをストレートに読者に公表してきた森だが、この最終巻は総集編的な位置づけで、作家生活の実際、プロとしての心得、自身の小説作法、編集者とのつき合い方、出版界の問題点および改善案などがまとめられた一冊となっている。作家、出版業界を目指す人には刺激的な内容といえるだろう。特別企画として、森博嗣萩尾望都の対談を収録(森がノベライズした『トーマの心臓』を中心に語り合われた)。



DOG & DOLL

  • 『DOG & DOLL』,エフエム東京(2009年)
    • TOKYO FMの音楽携帯サイト『MUSIC VILLAGE』で大好評連載中の森博嗣氏による音楽エッセィが1冊の本になります。音楽遍歴、ポリス、シンディ・ローパーのLIVE体験、自宅のオーディオ環境、ラジオやテレビ番組等々をテーマにした、多趣味で博識な森氏の日常が垣間見える楽しいエッセィ集です。また、西尾維新氏、ゆうきまさみ氏、山本直樹氏との音楽をテーマにした貴重な対談や、森氏の自宅を取材した“森博嗣的音楽環境”も特別に収録。更に、装丁はCDのパロディ(表紙絵はレッド・ツェッペリンのアルバムデザインのパロディ)と、徹底的に「音楽」にこだわったファン必読、必携、完全保存したくなるスペシャルな一冊です。



MORI LOG ACADEMY 12 (モリログ・アカデミィ 12) (ダ・ヴィンチブックス)



森博嗣の半熟セミナ 博士、質問があります!

  • 森博嗣の半熟セミナ 博士、質問があります』,講談社ノベルス(2008年)
    • 謎をモリが解く! これぞ「理系問答!」 階段の電気って、どうして上と下でスイッチが切れるの? ラジオのAMとFMって何が違うの? 世の中のちょっとした謎を森先生に聞いてみよう!噛み砕きすぎるほど噛み砕き、面白可笑しく記述した、60題。



目薬αで殺菌します (講談社ノベルス)

  • 目薬αで殺菌します』,講談社ノベルス(2008年)
    • 神戸で劇物の入った目薬が発見された。目薬の名には「α」の文字が。その頃、那古野では加部谷恵美が変死体を発見する。死体が握り締めていたのは、やはり目薬「α」!探偵・赤柳初朗は調査を始めるが、事件の背後には、またも謎の組織の影が…?「φ」から続く一連の事件との繋がりは!?進化するGシリーズ、第7弾。



MORI LOG ACADEMY〈11〉飛行少年の日々 (ダ・ヴィンチブックス)

  • 『MORI LOG ACADEMY 11』,メディアファクトリー(文庫)(2008年)
    • 森博嗣のブログ日記文庫化第11弾。4月に『スカイ・クロラ』の試写があり、そのすばらしさに大満足の森。押井映画効果で原作の「スカイ・クロラシリーズ」も驚く早さで重版に次ぐ重版、おかげで5月に著作の出版部数累計が1000万部を突破した。2年越しで待っていた念願の機関車シェイも届き、パスカルもダイエットに成功してスリムに。取材等で慌しいながらも嬉しいことが続いた3カ月だった。今回は、ゲスト作家の特別講義に替えて、ブログ読者から「市民講座」と題した投稿を募集。700通を越える応募があり、そのうち10作品を掲載した。



僕は秋子に借りがある〈森博嗣自選短編集〉 (講談社文庫) 僕は秋子に借りがある 森博嗣自選短編集

  • 『僕は秋子に借りがある 森博嗣自選短編集』,講談社(単行本)(2008年) 講談社文庫(2009年)
    • 初めて秋子に会ったのは、大学生協の食堂だった。ちょっと壊れている彼女と授業をサボって出かけ、死んだ兄貴の話を聞かされた。彼女が僕にどうしても伝えたかった思いとは?胸が詰まるラストの表題作ほか、「小鳥の恩返し」「卒業文集」など、文学的な香りが立ちのぼる、緻密で美しい13の傑作短編集。



どちらかが魔女〈森博嗣シリーズ短編集〉 (講談社文庫) どちらかが魔女 森博嗣シリーズ短編集

  • 『どちらかが魔女 森博嗣シリーズ短編集』,講談社(単行本)(2008年) 講談社文庫(2009年)
    • 西之園家のキッチンでは、ディナの準備が着々と進んでいる。ゲストは犀川、喜多、大御坊、木原。晩餐の席で木原に続き、大御坊の不思議な体験が語られた。その謎を解いたのは―(表題作)。ほかに「ぶるぶる人形にうってつけの夜」「誰もいなくなった」など、長編シリーズのキャラクタが活躍する8編を収録。



庭園鉄道趣味 鉄道に乗れる庭

  • 『庭園鉄道趣味 鉄道に乗れる庭』,講談社(単行本)(2008年)
    • 研究者・作家というのは実は表の顔。裏の顔は何と鉄道会社の社長だった!といっても、普通よりも少し小さくて、自宅の庭に敷かれた線路で運行する鉄道なのです。でも、本当に乗れるんですよ!鉄道建設と車両工作の資金のため小説を書き、小説のために工事と工作の時間が削られる…。そんなジレンマを抱えながら日夜、時間を見つけては庭園鉄道のバージョンアップに励む工作少年・森博嗣の日々を、四季折々の庭園写真とともに、オールカラーでお届けします。


  • ZOKUDAM』,光文社(単行本)(2007年) 光文社カッパ・ノベルス(2008年) 光文社文庫(2010年) ZOKUDAM (光文社文庫) ZOKUDAM (カッパ・ノベルス) ZOKUDAM
    • 「この赤い方が、ゾクダム・一号機、通称、赤い稲妻だ」黒古葉博士が指さした先には全長十二メートルの巨大ロボットが!遊園地の地下にあるZOKUDAMに配属されたロミ・品川とケン・十河の任務は、このロボットに乗り込み戦士として怪獣と戦うことらしいのだが…。この様子を密かに窺う男女の姿が。対抗組織TAIGONの揖斐純弥と永良野乃の二人だった。




MORI LOG ACADEMY 10 (モリログ・アカデミィ 10) (ダ・ヴィンチブックス)

  • 『MORI LOG ACADEMY 10』,メディアファクトリー(文庫)(2008年)
    • 森博嗣のブログ日記文庫化第10弾。年始から晴天で暖かい日が続き、森は庭園鉄道&工作三昧。お気に入りの蒸気機関車を走らせたり、古いおもちゃを直してみたり。2月は寒波襲来で寒い日が多く、森の体調も芳しくない。そんななか京極夏彦が森宅を来訪。映画『スカイ・クロラ』公式ガイドの企画で押井守をテーマに対談した。対談後、京極は庭園鉄道に乗車、初の和服の乗客となった。3月下旬にはよしもとばなな宅を森が初訪問。羽海野チカらとともに下北沢を散策した。体調は今ひとつだったが趣味も仕事も充実の3カ月。今回の特別講師は有栖川有栖、装画はもちろん羽海野チカ



銀河不動産の超越 (講談社ノベルス) 銀河不動産の超越

  • 『銀河不動産の超越』,文藝春秋(単行本)(2008年) 講談社ノベルス(2009年)
    • 気力というものを、私は認識できない。危険を避け、頑張らなくても生きてこられる最適の道を吟味するのが私の人生だったのだ―すべてにおいてエネルギィが足りない青年・高橋が就職した銀河不動産。そこを訪れるのは、奇妙な要望を持ったお客ばかり。彼らに家を紹介するうちに、彼自身が不思議な家に住むことになり…。



工学部・水柿助教授の解脱 (GENTOSHA NOVELS) 工学部・水柿助教授の解脱

  • 工学部・水柿助教授の解脱』,幻冬舎(単行本)(2008年) 幻冬舎ノベルス(2009年)
    • 本シリーズの特徴は、話がつぎつぎに些末な方へ、否、多方面へと逸れていくために、なかなか話が進まない、本題が何であったかを忘却してしまう、もともと本題などない、というまさに人間の思考、人間の会話、人間の会議、人間の委員会、人間のワーキンググループ、人間の国会、すなわちほとんどの人間関係を象徴している点にある。実名は愛犬パスカルだけだけど、限りなく実話に近いと言われるM(水柿)&S(須摩子)シリーズ、完結。



MORI LOG ACADEMY 9 (モリログ・アカデミィ 9) (ダ・ヴィンチブックス)



タカイ×タカイ (講談社ノベルス)

  • タカイ×タカイ』,講談社ノベルス(2008年)
    • 「あんな高いところに、どうやって死体を上げたのでしょう?」有名マジシャン・牧村亜佐美の自宅敷地内で発見された他殺死体は、奇妙なことに、地上約十五メートルのポールの上に掲げられていた。被害者は、前夜ファンと牧村の会食中に消えたマネージャだった。事件関係者の調査依頼を受けた“探偵”鷹知祐一朗は、複雑に絡み合う人間関係の糸を解きほぐし、犯人の意図と事件の意外な真相に迫る。ますます好調Xシリーズ第三弾。



もえない  Incombustibles (カドカワ・エンタテインメント) もえない―Incombustibles

  • 『もえない』,角川書店(単行本)(2007年) カドカワ・エンタテイメント(2008年)
    • クラスメイトの杉山が死に、僕の名前「FUCHITA」を彫り込んだ金属片と手紙を遺していった。手紙には「友人の姫野に、山岸小夜子という女と関わらないよう伝えてほしい」という不可解な伝言が。姫野とともに謎を探りだした僕は、ある時期から自分の記憶がひどく曖昧なことに気づき始める。―冷たく静かに魂を揺るがす、青春ミステリィの名品。



MORI LOG ACADEMY〈8〉レースにかける青春 (ダ・ヴィンチブックス)

  • 『MORI LOG ACADEMY 8』,メディアファクトリー(文庫)(2007年)
    • 森博嗣のブログ日記文庫化第8弾。7月は『スカイ・クロラ』映画化の発表に伴い、インタビューを受けたり、国際ブックフェアのトークショーに出席したり。8月はJAM国際鉄道模型コンベンションがあり、9月は日本工業大学創立100周年記念イベントで講演、ミニ鉄道フェスティバルも楽しんだ。しかし、最大のトピックスは、2年もまえに注文した機関車が完成し、イギリスから届いたこと。試運転も快調だった。仕事は、秋から冬にかけての出版ラッシュでゲラもラッシュ。今回の特別講師は、デビュー後、森が最初に会った作家で名古屋在住のあの人。装画はもちろん羽海野チカ。文庫オリジナル。



MORI LOG ACADEMY 7 (ダ・ヴィンチブックス)

  • 『MORI LOG ACADEMY 7』,メディアファクトリー(文庫)(2007年)
    • 森博嗣のブログ日記文庫化第7弾。アンプ三昧も12号機でようやく一休止。アライグマの突然の来訪やパスカルとの穏やかな触れ合いに心やすらぐ日もあれど、カード会社や出版社の不可解な慣例に納得がいかず、苦言を呈すことも多々。しかし、それも次第に良い方向へ。庭園鉄道のオープンディ定例化で天才たちとの交流はさらに深まってきた。執筆もことのほか順調。久しぶりの講演会あり、羽海野チカ荻原規子との対談あり。6月下旬に『スカイ・クロラ』のアニメーションによる映画化発表。押井守監督が手掛けることもあり、期待の大きさはネット各所から伝わってくる。公開は2008年を予定。今回の特別講師は、森がデビュー当時から交遊していた高知在住のあの人。装画はもちろん羽海野チカ。(文庫オリジナル)



キラレ×キラレ (講談社ノベルス)

  • キラレ×キラレ』,講談社ノベルス(2007年)
    • 「この頃、話題になっている、電車の切り裂き魔なんだけれど―」三十代の女性が満員の車内で、ナイフのようなもので襲われる事件が連続する。“探偵”鷹知祐一朗と小川令子は被害者が同じクリニックに通っている事実をつきとめるが、その矢先、新たな切り裂き魔事件が発生し、さらには殺人事件へと―。犯行の異常な動機が浮かび上がるとき、明らかになるものとは…。Xシリーズ第二弾。


  • 『ゾラ・一撃・さようなら』,集英社(単行本)(2007年) 講談社ノベルス(2009年) 集英社文庫(2010年)
    ゾラ・一撃・さようなら (集英社文庫) ゾラ・一撃・さようなら (集英社文庫) ゾラ・一撃・さようなら
    • 気侭な探偵・頚城悦夫のもとに舞い込んだ、謎に満ちた美女からの依頼。それは「天使の演習」と呼ばれる古い美術品を、彼女の母のために取り戻すことだった。頚城は「天使の演習」の在処を探ろうと、引退した大物タレントに近づく。だが、彼は世界的に有名な伝説の殺し屋“ゾラ”に命を狙われていて…!?洒脱でスリリング、ちょっぴりほろ苦い新感覚のハードボイルド。


  • 『クレィドゥ・ザ・スカイ』,中央公論新社(単行本)(2007年) 中央公論新社C・NOVELS BIBLIOTHEQUE(2007年) 中公文庫(2008年)
    クレィドゥ・ザ・スカイ―Cradle the Sky (中公文庫) クレィドゥ・ザ・スカイ―Cradle the Sky (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE) クレィドゥ・ザ・スカイ―Cradle the Sky
    • 今だけがあって、それだけを考えていられたら良いのに。未来だって、せいぜい明日か明後日くらいしかなければ良いのに―「僕」は病院を抜け出し「彼女」の車で地上を逃げる。二度と空には、戦闘機には戻れないと予感しながら。永遠の時を生きる子供たちを描く、現代の寓話「スカイ・クロラ」シリーズ。



MORI LOG ACADEMY 6 (ダ・ヴィンチブックス)

  • 『MORI LOG ACADEMY 6』,メディアファクトリー(文庫)(2007年)
    • 森博嗣のブログ日記文庫化第6弾。スバル氏の風邪による異変から始まったリフォームもキッチン、トイレ、浴室と進み、無事完了。昨年末に火がついたオーディオ熱はますます過熱。入手可能な真空管アンプの本を読み尽くし、アンプ自体も多数製作(3月末時点で9台)、森自身にしかわからない微妙な音を楽しんでいる模様。確定申告の季節ということもあり、銀行、税務署、郵便局とのやりとりも頻繁になる。郵便局、役所の不便さ、複雑怪奇なシステムについては正直あきれ、銀行は頑固だが「決まりですから」で押し通さないだけ良いかと心ならずも。講談社ノベルスの新シリーズ第1作を脱稿。ほか書き下ろし多数、連載多数、ゲラの嵐も吹きまくり。予期せぬ人から予期せぬプレゼントに驚喜する日もあり、出版社のルーズさに困惑の日もありの3カ月。特別企画は森博嗣×羽海野チカ対談。意外な『ハチクロ』秘話も飛び出した。(文庫オリジナル)



イナイ×イナイ PEEKABOO (講談社文庫) イナイ×イナイ (講談社ノベルス)

  • イナイ×イナイ』,講談社ノベルス(2007年) 講談社文庫(2010年)
    • 「私の兄を捜していただきたいのです」美術品鑑定を生業とする椙田事務所を訪れた黒衣の美人・佐竹千鶴はこう切り出した。都心の一等地に佇立する広大な佐竹屋敷、美しき双子、数十年来、地下牢に閉じ込められているという行方不明の兄・鎮夫。そして自ら“探偵”を名乗る男が登場する。旧家で渦巻く凄惨な事件の香り…。新章開幕、Xシリーズ第1弾。



DAY&NIGHT―昼も夜も



MORI LOG ACADEMY〈5〉なんとなくクリスマス (ダ・ヴィンチブックス)

  • 『MORI LOG ACADEMY 5』,メディアファクトリー(文庫)(2007年)
    • 森博嗣のブログ日記文庫化第5弾。数年前にインターネットで買った現在の森宅は築30年。これまでもデッキなどを中心に手を入れてきたが、室内も水回り中心に改装に着手。スバル氏が、病気の快復を機に人格が変わって俄然リフォームに前向きになったことがきっかけだという。巨大な不要品を廃棄したり、新しい家具を購入したりで森の生活空間にも変化が。「庭園鉄道シリーズ」の取材として有名モデラの工房や各地の軽便鉄道も多数訪問した。工作熱はラジオ&オーディオに点火した模様。今回の特別講師は、メフィスト賞出身作家で「歩く薀蓄」のあの人。装画はもちろん羽海野チカ。文庫オリジナル。



現代ミステリー短編集 (9) 悩める刑事

  • 『悩める刑事』,岩崎書店(単行本)(2007年)
    • 大学のミステリィ研究会が“ミステリィツアー”を企画。その参加者が、しくまれた謎にいどむが、意外な人がそれを解き明かす「誰もいなくなった」や、“ぶるぶる人形を追跡する会”に参加した練無の名推理を描く「ぶるぶる人形にうってつけの夜」ほか、「悩める刑事」の表題作をはじめ、全4編を収録。



ηなのに夢のよう DREAMILY IN SPITE OF η (講談社文庫) ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)



MORI LOG ACADEMY (4) 投げたらあかん!

  • 『MORI LOG ACADEMY 4』,メディアファクトリー(文庫)(2006年)
    • 森博嗣のブログ日記文庫化第4弾。2006年7~9月のトピックスは、大阪で行われた鉄道模型コンベンションと、コカ・コーラとのコラボ企画の関連で数年ぶりに行われた名刺交換会。その上京の際に、本書装画を描いている羽海野チカ宅を森が訪問。よしもとばななも合流してのディープな集まりに。3人の不思議な交遊は、この3カ月でさらに深まったようだ。『カクレカラクリ』の映像化で、周囲は騒がしくなりつつも、マイペースをまったく崩すことなく、新作の執筆とゲラ校正を淡々とこなし、模型作りに精進する森博嗣。今回の特別講義の講師は、一児の母でもある謎のシティギャル。



STAR SALAD (文春文庫) STAR SALAD (星の玉子さま (2))

  • 『STAR SALAD 星の玉子さま2』,文藝春秋(単行本)(2006年) 文春文庫(2009年)
    • ミカンの星、ブルーベリィの星、ナスの星、ヒョウタンカボチャの星…。今回の玉子さんと愛犬ジュペリの旅は野菜と果物の星たち。ごく身近な存在のはずが彼女たちに遭遇したとたん、自由で不可思議な姿をあらわしはじめます。大人が世界にはめてしまった軛を軽々と解き放ってくれる素敵な宇宙旅行。大好評の絵本第二弾です。



λに歯がない λ HAS NO TEETH (講談社文庫) λに歯がない (講談社ノベルス)

  • λに歯がない』,講談社ノベルス(2006年) 講談社文庫(2010年)
    • 完全に施錠されていたT研究所で、四人の銃殺死体が発見された。いずれも近距離から撃たれており、全員のポケットに「λに歯がない」と書かれたカードが入っていた。また四人とも、死後、強制的に歯を抜かれていた。謎だらけの事件に迫る過程で、西之園萌絵は欠け落ちていた過去の大切な記憶を取り戻す。



MORI LOG ACADEMY〈3〉日のないところに書け無理絶えず (ダ・ヴィンチブックス)

  • 『MORI LOG ACADEMY 3』,メディアファクトリー(文庫)(2006年)
    • 森博嗣のブログ日記文庫化第3弾。昨年末に急に入った書き下ろし長編『カクレカラクリ』も脱稿間近のある日、森博嗣にとって最高に幸せな日が訪れた。過去3年くらいを振り返っても最高だと感じたその日には、いったい何があったのか?小説の執筆とゲラチェックを着々とこなしつつ、工作も満喫、あるシティギャルとのメール交換も頻繁に。初のコラボ企画も順調に進行している。挑発的提案多数、国語、算数、理科、社会、図工のトリビア的雑学も快調。今回、学科特別講師として、ある作家が5日ほど授業を担当。はたして、それは。


  • カクレカラクリ』,メディアファクトリー(単行本)(2006年) 講談社ノベルス(2008年) MF文庫ダ・ヴィンチ(2008年)
    カクレカラクリ An Automaton in Long Sleep (MF文庫ダ・ヴィンチ) カクレカラクリ (講談社ノベルス) カクレカラクリ?An Automaton in Long Sleep
    • 郡司朋成と栗城洋輔は、同じ大学に通う真知花梨とともに鈴鳴村を訪れた。彼らを待ち受けていたのは奇妙な伝説だった。天才絡繰り師・磯貝機九朗は、明治維新から間もない頃、120年後に作動するという絡繰りを密かに作り、村のどこかに隠した。言い伝えが本当ならば、120年めに当たる今年、それが動きだすという。二人は花梨たちの協力を得て、絡繰りを探し始めるのだが…。廃墟マニアの大学生とメカ好きのヒロインたちが挑む、カクレカラクリの謎。かつて天才絡繰り師が仕掛けたというその絡繰りは、いったい何のために作られ、そして、どこにあるのか。全編にわたって張りめぐらされた伏線、論理的な展開。謎解きに加えて、個性的な登場人物たちのユニークなやりとりも楽しい爽やかな青春ミステリィ



MORI LOG ACADEMY〈2〉1年のケーキ元旦に飽き (ダ・ヴィンチブックス)

  • 『MORI LOG ACADEMY 2』,メディアファクトリー(文庫)(2006年)
    • 森博嗣のブログ日記文庫化第2弾。2005年末、急に長編書き下ろしの仕事が入り、多忙を極める森。しかし、日記には「パニック」と書きながらも、実際はその忙しさを楽しんでいるかのよう。趣味の工作やパスカルと遊ぶ時間も確保しながら、すごい量の仕事をサクサク片づける。そんな彼の基本スタンスは「拘らないことに拘ること」だった。ほかにも刺激的発想満載、国語、算数、理科、社会などのトリビア的雑学もますます快調。




悠悠おもちゃライフ (講談社文庫) 悠悠おもちゃライフ (ラピタ・ブックス)

  • 『悠悠おもちゃライフ』,小学館ラピタ・ブックス(単行本)(2006年) 講談社文庫(2007年)
    • 趣味には理解者が必要だが、理解者に振り回されてはいけない。なぜなら趣味は、あくまでも個人的で我侭なものだからだ。この本は、啓蒙本でも入門書でもない。飛行機模型や庭園鉄道をはじめ、多くの楽しみを知る著者が、韜晦も含めて記す優雅な趣味の日常と思考。単行本未収録の連載3回分を含む完全版文庫化。



εに誓って SWEARING ON SOLEMN ε (講談社文庫) εに誓って (講談社ノベルス)

  • εに誓って』,講談社ノベルス(2006年) 講談社文庫(2009年)
    • 山吹早月と加部谷恵美が乗り込んだ中部国際空港行きの高速バスが、ジャックされてしまった。犯人グループからは都市部とバスに爆弾をしかけたという声明が出される。乗客名簿にあった「εに誓って」という団体客名は、「φは壊れたね」から続く事件と関係があるのか。西之園たちが見守る中、バスは疾走する。



MORI LOG ACADEMY〈1〉 (ダ・ヴィンチ ブックス)

  • 『MORI LOG ACADEMY 1』,メディアファクトリー(文庫)(2006年)
    • 『WEBダ・ヴィンチ』連載の森博嗣のブログ日記「MORI LOG ACADEMY」の文庫化。小学校の学科別にカテゴリィ分けし、HRでは日々の出来事や世事に関する雑感、国語・算数・理科・社会・図工では、各学科に関連した雑学記事を掲載している。メモもとらず、アイデアノートもない森博嗣にとって、日記は唯一の思考の記録。彼の独特な発想やスタンスはあなたの生活に刺激とヒントを与えてくれるに違いない。



レタス・フライ Lettuce Fry (講談社文庫) レタス・フライ (講談社ノベルス)

  • レタス・フライ』,講談社ノベルス(2006年) 講談社文庫(2009年)
    • 西之園萌絵は、叔母を連れて白刀島までやってきた。加部谷と、この島の出身者である山吹、海月と合流し、夕食の席で、島の診療所に女性の幽霊が出るという噂話を耳にする。(「刀之津診療所の怪」)。ほか「砂の街」、文庫版に初収録の「ライ麦畑で増幅して」など、煌めく魅力を湛えた、全10作の短編を収録。