勁草書房「双書プロブレーマタ」目録リスト一覧




経験論と心の哲学 プロブレーマタ (双書プロブレーマタ3)



ジレンマ―日常言語の哲学 (双書プロブレーマタ (3-3))

  • III-3. ギルバート・ライル,篠沢和久(訳),『ジレンマ: 日常言語の哲学』,1997年
    • 哲学的な問題の発生源となる言語上の混乱を正し、概念の交通整理を行う。テーマに応じて具体的な比喩、アナロジーを多数用いて、日常言語を分析。巧みな思考実験と達意の文章を楽しむ。



ウィトゲンシュタインの講義〈1〉ケンブリッジ1930‐1932年―ジョン・キングとデズモンド・リーのノートより (双書プロブレーマタ (3-2))



心の唯物論 (双書プロブレーマタIII1)

  • III-1. D. M. アームストロング,鈴木登(訳),『心の唯物論』,1996年
    • 心を主として「ある種の行動を引き起こしそうな人の状態」と捉え、それを脳の中枢神経の状態に等しいものとする「中枢状態説」によって、心身問題を分析。心と脳の関係における機能主義を論じる。



ラムジー哲学論文集 (双書プロブレーマタII10)



知覚―哲学的研究 (双書プロブレーマタII9)

  • II-9. R. M. チザム, 中才敏郎/中谷隆雄/飯田賢一(訳),『知覚: 哲学的研究』,1994年
    • 知覚について考えたり語ったりするときに生じる哲学的な難題、あるいは問題を解くために必要な、知覚にまつわる言葉の相互関係の理解をすすめる本。そこから知識論へと広がり、心の哲学に連なる問題の起点を解説する。



心の分析 (双書プロブレーマタ)

  • II-8. B. ラッセル,竹尾治一郎(訳),『心の分析』,1993年

    • 物質に対して適用された現象主義的分析の方法を、心的存在に対して適用しようと試みた。それ自身では心的でも物的でもない〈中性的要素〉から心の構成を考える。



論理的観点から―論理と哲学をめぐる九章 (双書プロブレーマタ)



哲学の三人―アリストテレス・トマス・フレーゲ (双書プロブレーマタ)



オースティン哲学論文集 (双書プロブレーマタ)

  • II-5. J. O. アームソン,G. J. ウォーノック(編),坂本百大(監訳),『オースティン哲学論文集』,1991年
    • 言語行為論の創始者として知られるオースティン。彼の言語行為論のほか、意味、他我、真理などの問題を解明。彼の哲学の集大成といえる書。



ウィトゲンシュタインの講義―ケンブリッジ1932‐1935年 アリス・アンブローズとマーガレット・マクドナルドのノートより (双書プロブレーマタ)



経験的知識の基礎 (双書プロブレーマタII3)

  • II-3. A. J. エア,神野慧一郎/中才敏郎/中谷隆雄(訳),『経験的知識の基礎』,1991年
    • 他者の心、因果法則、意味、命題の本性などを探査し、<外界についてのわれわれの知識>をめぐる哲学的問題を解決する。知識論、認識論に関するエアの主著。



ウィーン学団―論理実証主義の起源・現代哲学史への一章 (双書プロプレーマタ)



自己知と自己同一性 (双書プロブレマータ)

  • II-1. S. シューメーカー, 菅豊彦/浜渦辰二(訳),『自己知と自己同一性』,1989年
    • 自分についての知識や他人の心をめぐる哲学上の混乱を正し、倫理や法の帰責の根拠と考えられている〈人格の同一性〉の問題、このロック以来の難問に決着をつける。



こころともの (双書プロブレーマタ10)

  • 10. H. ファイグル,伊藤笏康/荻野弘之(訳),『こころともの』,1989年
    • 物理主義は心的現象を首尾よく理論の中に回収できるだろうか。心身問題にまつわる議論のもつれを解きほぐし、著者の立場である“心脳同一説”へと誘う。



記号理論の基礎 (双書プロブレーマタ)

  • 9. Ch. W. モリス,内田種臣/小林昭世(訳),『記号理論の基礎: 付 美学と記号理論』,1988年
    • 1930年代の統一科学運動の熱気の中で構想された記号学の古典。記号媒体・指示対象・解釈項の関係、構文論・意味論・語用論の三つの次元の区別と連関などが簡潔に述べられる。



現代哲学基本論文集〈2〉 (双書プロブレーマタ)



事実・虚構・予言 (双書プロブレーマタ 7)

  • 7. N. グッドマン,雨宮民雄(訳),『事実・虚構・予言』,1987年
    • (1)反事実的条件法の問題、(2)可能的なものの終焉、(3)帰能法の新たな謎、(4)投射の理論に向けての展望。〈非現実〉的なものに対し,経験論はどのような解決を試みるか。



現代哲学基本論文集〈1〉 双書プロブレーマタ



言語行為―言語哲学への試論 (双書プロブレーマタ)

  • 5. J. R. サール,坂本百大/土屋俊(訳),『言語行為: 言語哲学への試論』,1986年
    • オースティンによる言語行為――事実の記述ではなく発話とは何がしかの行為であると考える――の分析を受け継ぎ、体系化したのが本書。現代哲学の中心テーマの一つ。



知覚の言語―センスとセンシビリア (双書プロブレーマタ 4)

  • 4. J. L. オースティン,丹治信春/守屋唱進(訳),『知覚の言語: センスとセンシビリア』,1984
    • 感覚与件理論に体現されている過度の簡略化、画一化、二分法への拝跪といった傾向を日常言語の詳細な分析によって徹底的に破壊する。哲学の破壊による哲学の再建。



ことばと対象(双書プロブレーマタ3)

  • 3. W. V. O. クワイン,大出晃/宮館恵(訳),『ことばと対象』,1984
    • 言語の習得やその使用、および意味現象などをすべて言語行動に関連させて考察している。思索の拡がりと体系性において、戦後分析哲学の最高峰の一つといわれている。



現代のイギリス哲学―ムーア・ウィトゲンシュタイン・オースティン (双書プロブレーマタ)



道徳の言語 (双書プロブレーマタ 1)

  • 1. R. M. ヘア,小泉仰/大久保正健(訳),『道徳の言語』,1982年
    • メタ倫理学の立場をとり、事実から価値は引き出せないとする主張を引き継ぎ、価値語「べき」「よい」などの用法を精緻に分析する。倫理学・哲学を学ぶ者の必読書。