ハーベスト社 新刊一覧(2010年)
- 質的社会研究シリーズ一覧(2009-)
2010年8月
- 影山佳代子,『性・メディア・風俗: 週刊誌「アサヒ芸能」からみる風俗としての性』(質的社会研究シリーズ5),2010年
- 移ろい変わりゆく性的世界の表層と、地下水脈のように脈々と受け継がれていく深層の感性。戦後という時間のなかで、これらがいかなる関係を紡いできたかを、週刊誌『アサヒ芸能』を通して解剖していく。
- 深谷昌志,『ユビキタス社会の中での子どもの成長: ケータイ時代を生きる子どもたち』,2010年
- 子どもの成長に及ぼすケータイ問題についての研究成果を収録。ケータイ利用について、中学生を対象とした全国調査を実施するとともに中学教員にもケータイの評価を求め、裏サイトなどの問題を質的に掘り下げる調査も試みる。
2010年7月
- 植木豊,『プラグマティズムとデモクラシー: デューイ的公衆と「知性の社会的使用」』,2010年
- 「公衆のデモクラティックな組織」による社会問題の解決を目指したデューイ。彼の様々な著作における議論を再構成し、また諸々の理論を援用することにより、デューイ的公共性の政治社会学的分析対象と項目、課題を明確化する。
- ジョン・デューイ,植木豊(訳),『公衆とその諸問題』,2010年
- 哲学者ジョン・デューイが、自らの語彙と思惟によって、公私の境界とデモクラシーとを独創的に把握した20世紀の古典。初版の全訳に、第2版の新たな序文の訳を収載。
2010年4月
- 望月重信,『子ども社会学序説: 社会問題としての子ども問題を読み解く』,2010年
- 「子どもと向き合うことの意味」「子ども社会のジェンダー構成」などを取り上げ、子どもが「自律的世界」に生き、納得のいくまで深い思考力を培うために大人は何ができるかを論じる。
- 福永真弓,『多声性の環境倫理: サケが生まれ帰る流域の正統性のゆくえ』,2010年
2010年1月
- 山崎敬一,『美貌の陥穽: セクシュアリティーのエスノメソドロジー 第2版』(質的社会研究シリーズ1),2010年
- セクシュアリティーの問題、特に性別カテゴリーや性別に結びついた規範や慣習の問題について、男女の会話パターンを分析しつつ考える論文集。
- 鶴田幸恵,『性同一性障害のエスノグラフィ: 性現象の社会学』(質的社会研究シリーズ4),2010年