東京大学出版会 新刊一覧(2010年)


2010年11月



職場学習論―仕事の学びを科学する

  • 中原淳,『職場学習論: 仕事の学びを科学するNEW!!
    • 人生の多くの時間を費やす職場での学びが人間形成に果たす役割は大きい.アンケート調査とヒアリング調査によって得られたデータに実証的アプローチを施すことで,これまで見過ごされ,印象論でしか語られてこなかった職場の学習プロセスに寄与する要因を解明する.



サステイナビリティ学〈3〉資源利用と循環型社会

  • 小宮山宏/武内和彦/住明正/花木啓祐/三村信男(編),『サステイナビリティ学3 資源利用と循環型社会NEW!!
    • 3R(リデュース、リユース、リサイクル)の推進,資源循環の経済、地域環境圏の考え方など,循環型社会の実現に向けたさまざまな取組や政策を紹介.大量生産・大量消費・大量廃棄の社会から脱し,めざすべき持続型社会構築へ向けたビジョンを示す.


2010年10月



スハルト体制のインドネシア―個人支配の変容と一九九八年政変



地球システム環境化学

  • 鹿園直建,『地球システム環境化学NEW!!
    • 地球システムの科学的理解のために,地球表層環境で起こっている水を中心とした様々な物質移動のプロセスとメカニズムを詳細に解説し,グローバル物質循環などのシステム解析の見方を強調した.地球表層環境に与える人間社会システムの影響についても具体的に論じる.1997年に刊行された『地球システムの化学』を全面改訂する.



日本近世の自立と連帯―百姓的世界の展開と頼み証文

  • 白川部達夫,『日本近世の自立と連帯: 百姓的世界の展開と頼み証文NEW!!
    • 近世の人と人とを取り結ぶ意識である「頼み」が文書として顕在化した頼み証文.各地に残された証文の実態を調査し,古文書学によって,証文に刻印された民衆の自律的・抵抗的契機を浮き彫りにする.中世から近代に至る村社会の人間関係の動態を活写する.



朝鮮数学史―朱子学的な展開とその終焉

  • 川原秀城,『朝鮮数学史: 朱子学的な展開とその終焉NEW!!
    • 朝鮮数学史は朝鮮文化史の一部分であり,またグローバルな文化史の重要な構成要素の一つでもある――朝鮮数学を軸に,朝鮮文化の歴史的な変容を解明.また,朱子学実学・西学などとの思想的関係や,中国数学・西洋数学との関係についてものべる.



新井奥邃―公快共楽の栄郷を志向した越境者 (公共する人間)



それでも人生は美しい (物理学者のいた街4)

  • 太田浩一,『物理学者のいた街4 それでも人生は美しいNEW!!
    • 二本の平行線が交わる空間を創造したリーマン,古典物理学の精密測定に心血を注いだエトヴェシュ,現代物理学の世界像を基礎づけたプランク…….一次資料に基づいた正確な情報に基づき,貴重な多数の写真とともに,物理学者たちを紹介.『UP』連載他書き下ろしを含むエッセイ集第4弾.



現代日本の紛争処理と民事司法 2 トラブル経験と相談行動

  • 樫村志郎/武士俣敦(編),『現代日本の紛争処理と民事司法2 トラブル経験と相談行動NEW!!
    • トラブルを抱えた人は,まず誰に相談するのか。本巻は日本人がトラブルに遭遇した際の行動を分析し,その対応にどのような相談機関を頼るのかを解明する.また,相談を受ける担当者の意識とサービスの状況に関しても解説する.


2010年9月



裁判経験と訴訟行動 (現代日本の紛争処理と民事司法)

  • ダニエル・フット/太田勝造(編),『現代日本の紛争処理と民事司法3 裁判経験と訴訟行動NEW!!
    • 裁判員制度がスタートし,司法制度は身近になりつつあるが,国民にはどのように評価されているのか.本巻では,民事裁判に関する原告・被告の社会的属性,女性当事者の実情,和解・交渉の位置づけ等の実態を解明し,国民と法システムのかかわりを考える.



法意識と紛争行動 (現代日本の紛争処理と民事司法)

  • 松村良之/村山眞維(編),『現代日本の紛争処理と民事司法1 法意識と紛争行動NEW!!
    • 日本人の法意識は30年前と変化したのか.本巻は現代日本人の法に対する態度や裁判所へのイメージなどから,日本人の法意識を分析する.そして法意識が問題経験に対する当事者の行動にどのように関わってくるのかを解明する.



人間関係の心理学―愛情のネットワークの生涯発達

  • 高橋惠子,『人間関係の心理学: 愛情のネットワークの生涯発達NEW!!
    • 乳幼児期から高齢期に至るまで,社会の中で暮らす人間の自立を支えるものとはなにか――複数の重要な他者からなる「愛情のネットワーク」という人間関係のモデルを提案し,主要な議論や素朴な疑問とも絡めつつ,そのなりたちからしくみ,生涯にわたる変化を検証する.



社会学の歴史

  • 奥井智之,『社会学の歴史NEW!!
    • 古典社会学から現代社会学へいたる,長い旅路.社会学者たちはどう時代を生き,どう現実と切り結んできたのか.この創造のドラマを透徹した筆致で描き,読者を「社会学の闘技場」に誘うガイドブック.社会学史の教科書として,また社会学の概説書として好適.



地域環境マネジメント入門―LCAによる解析と対策

  • 玄地裕/稲葉敦/井村秀文(編),『地域環境マネジメント入門: LCAによる解析と対策NEW!!
    • 地域におけるさまざまな開発計画や新しい技術システムの導入に際し,LCAを適用して環境負荷を検討し,環境への影響の小さい施策立案に生かす方法をまとめた教科書.将来にわたり地域および地球環境にとって望ましい姿で,地域の経済活動や市民生活を運営するための検討例を提示する.



マテリアル環境工学―デュアルチェーンマネジメントの技術



日本経済史〈6〉日本経済史研究入門

  • 石井寛治/原朗/武田晴人(編),『日本経済史6 日本経済史研究入門NEW!!
    • 日本経済史とはどのような研究分野か,実証の基礎となる資料とはどのようなものか,論文を書くときにはどのようなことに注意すべきかなど,経済史研究のあり方の現在について研究を志す次世代に紹介する入門的なガイドブック.



日本経済史〈5〉高度成長期

  • 石井寛治/原朗/武田晴人(編),『日本経済史5 高度成長期NEW!!
    • 高度成長期を支えた生産現場での技術発展の内実と,高度成長による都市化や農村の変貌,景気循環,財政金融政策や産業政策が持った意味を分析し,日本企業システムの特徴を指摘しつつ,国際通貨危機と石油危機による高度成長の終焉まで描き出す.



田中正造―生涯を公共に献げた行動する思想人 (公共する人間)



横井小楠―公共の政を首唱した開国の志士 (公共する人間)

  • 平石直昭/金泰昌(編),『公共する人間3 横井小楠: 公共の政を首唱した開国の志士NEW!!
    • 「道を明らかにして世界の世話焼きにならねばならぬ」――幕末期に世界における日本の位置を見定め,「公共の政」としての近代日本の行方を指し示した小楠.その公共する思想を焦点とし,関連する人物を多角的に論じ,小楠とその時代について新しい知見を示す.



東大英単 CDブック

  • 東京大学教養学部英語部会(編),『東大英単 CDブックNEW!!
    • 論文・レポート作成,ビジネス,報道,翻訳などの場面で頻出する基本語彙ながら,日本人学習者には「使いづらい」単語280語を厳選,徹底講義し,学生からビジネスパーソンまで高い支持をうけたベストセラー教材『東大英単』に,例文を全て収録し,文脈まるごと記憶する学習に適した音声CD4枚を添付した最強キット.



サステイナビリティ学〈4〉生態系と自然共生社会



サステイナビリティ学〈2〉気候変動と低炭素社会


2010年8月



熱帯林の人類生態学―ギデラの暮らし・伝統文化・自然環境



内務省の歴史社会学

  • 副田義也(編),『内務省の歴史社会学
    • 近代化と神国化――.戦前期日本,たがいに排斥し,また依存しあうふたつの大きな社会変動の流れを推し進めた巨大官庁・内務省.官僚たちや組織,制度のあり方はどのような特徴をもったのか.現代日本社会になお影響をとどめる内務省の歴史社会学的研究.



地殻進化学

  • 堀越叡,『地殻進化学
    • 日本では紹介されることの少なかった大陸の地質,とくにプレカンブリア時代など古い時代の地殻の形成と進化について,世界の広い範囲にわたり文献を渉猟し,豊富な図版とともに詳細に解説する.著者の長年の研究の集大成.



伝統都市〈4〉分節構造

  • 吉田伸之/伊藤毅(編),『伝統都市4 分節構造
    • 社会を構成するさまざま集団が織りなす複層的な関係性に焦点をあてて,多様で個性的な社会的結合体を都市空間のなかに描き出す.それらの分節的な特質を具体的に考察することによって,伝統都市をめぐる類型的比較をするとともに近代へと移行する都市構造の変容過程を明らかにする.



学習の生態学



貝類学 (Natural History)

  • 佐々木猛智,『貝類学
    • 軟体動物の多様な世界――二枚貝,巻貝,イカ・タコ,さらにアンモナイトまで,気鋭の研究者が貝類をはじめとする軟体動物の多様な世界を体系化.化石種から現生種まで,さまざまな種類を対象に分類,形態,保全などについて詳述する.著者撮影の精緻な写真を多数掲載.



ともに公共哲学する―日本での対話・共働・開新

  • 金泰昌(編),『ともに公共哲学する――日本での対話・共働・開新
    • シリーズ『公共哲学』全20巻の牽引者が,中国の関心共有者たちとかわした対話の記録.「一人ひとりの生命・生活・生業の基盤確保を通して日常生活における安心・安全・安楽が実感できる善良社会の共働構築のための相生哲学」としての公共哲学を世界に発信する.



Infomation technology innovation and the

  • Kazunori Minetaki and Kiyohiko G. Nishimura,『Information Technology Innovation and the Japanese Economy
    • 日本のIT革新の効果を産業レベル,企業レベルのデータを用いて検証.従来の生産性分析の枠組みを超えて,日本の市場の特徴を十分に考慮した実証分析により,IT化の進展による効果の多様性を指摘し,今後の各国の経済分析のあり方に大きな問題提起を行う.西村清彦・峰滝和典『情報技術革新と日本経済――「ニュー・エコノミー」の幻を超えて』(有斐閣、2004年)を増補・改訂し英訳する.



講座社会学〈11〉福祉

  • 直井道子/平岡公一(編),『講座社会学11 福祉
    • 社会構造の変化と国民生活の変貌は,生活問題や,その対応としての福祉政策をも大きく転換させてきた.社会の変化と福祉政策の転換の関連を解明し,これからの福祉社会のあり方を構想する.



2010年7月



英仏文学戦記―もっと愉しむための名作案内



情報法の構造―情報の自由・規制・保護

  • 山口いつ子,『情報法の構造――情報の自由・規制・保護
    • 急速に進展する情報化社会を見据えた新たな法原理・技術は何か――情報のあり方が問われる基本的場面に着目し,情報と法をめぐる課題の解決に向けた基底的な価値原理を浮き彫りにするとともに,拮抗する諸価値間の調整を図るための概念と論理技術を描き出す.



日本の動物園 (Natural history)

  • 石田戢,『日本の動物園
    • これからの動物園――動物園の軌跡をふまえ,環境エンリッチメントや希少種の保全など,新たな試みを紹介しながら,展示・飼育・教育・普及・研究などの動物園の役割を体系的に解説した新しい動物園学のテキスト.動物園からヒトと動物の関係を学ぶ.



時空間情報プラットフォーム―環境情報の可視化と協働

  • 佐土原聡,『時空間情報プラットフォーム――環境情報の可視化と協働
    • 複雑な環境問題を可視化し協働で解決に取り組むための情報共有ツール「時空間情報プラットフォーム」の作成と活用方法について,主に流域圏での水循環の具体的な事例をあげながら解説する.地域住民,NPO,行政,研究者の実践的協働に向けて,知識と行動の構造化を提示する.



伝統都市〈3〉インフラ

  • 吉田伸之/伊藤毅(編),『伝統都市3 インフラ
    • 「都市の骨格」である道路や橋,運河・水路などの施設や都市生活のために必要なさまざまな基盤は,いかなる実態のなかにつくられてきたのか.インフラがもつ空間的・社会的意味を伝統都市のなかに探り,その近現代的変容の諸相を描く.



「まち育て」を育む―対話と協働のデザイン

  • 延藤安弘,『「まち育て」を育む――対話と協働のデザイン』(オンデマンド出版)
    • 心と心をむすぶ、人と「まち」と自然を育む。楽しく、やわらかに-。全国の町づくりの現場での多年にわたる実践知と、そこから紡ぎだされる理論・方法を紹介し、新しい「まち育て」を提唱する。



官僚 (社会科学の理論とモデル)

  • 真渕勝,『社会科学の理論とモデル8 官僚
    • 現代日本社会において,官僚への批判は絶えない.官僚の権力の源泉は何か.官僚の裁量の程度を左右する要因は何か.官僚はどのような環境のもとで職務を執り行っているのか.ウェーバー以来の理論とモデルを紹介しながら,官僚の行動原理を明らかにする.


2010年6月



現代宇宙論―時空と物質の共進化



情報科学入門―Rubyを使って学ぶ



緩和医療―痛みの理解から心のケアまで

  • 小川節郎/鈴木勉/池田和隆/下山直人/松島英介/笠井慎也,『緩和医療――痛みの理解から心のケアまで
    • 近年,ますますその重要性が認識されてきた緩和医療.本書では,緩和医療につきまとう誤解を解消し,治療用麻薬の正しい考え方・使い方から患者とその家族の心のケアまで,緩和医療の実際と最近の研究成果をわかりやすく説明する.広く,医師,看護師,薬剤師,患者の家族,薬品メーカー関係者に役立つ.



記号と再帰: 記号論の形式・プログラムの必然



中・上級日本語教科書 日本への招待 教師用指導書

  • 近藤安月子/丸山千歌,『中・上級日本語教科書 日本への招待 第2版
    • 外国人留学生が大学で求められる日本語能力=アカデミック・ジャパニーズを身につけるための『日本への招待』.学習者が情報を受信するだけでなく,自ら発信できる力を養うことをめざして,授業での効果的な使用法を解説する.語彙・漢字・文型の練習問題を大幅に加える.



「おのずから」と「みずから」のあわい―公共する世界を日本思想にさぐる



微分方程式の解法と応用―たたみ込み積分とスペクトル分解を用いて



エウクレイデス全集〈第4巻〉デドメナ/オプティカ/カトプトリカ


2010年5月



中世東国の道と城館

  • 齋藤慎一,『中世東国の道と城館
    • 中世東国における道と城館の形成・発展から,東国社会の時代背景を読み解き,新たな地域史像を描き出す.文献資料と考古資料を駆使した画期的労作.




公共哲学を語りあう―中国との対話・共働・開新

  • 金泰昌,『公共哲学を語りあう――中国との対話・共働・開新
    • シリーズ『公共哲学』全20巻の牽引者が,中国の関心共有者たちとかわした対話の記録.「一人ひとりの生命・生活・生業の基盤確保を通して日常生活における安心・安全・安楽が実感できる善良社会の共働構築のための相生哲学」としての公共哲学を世界に発信する.



魂のライフサイクル―ユング・ウィルバー・シュタイナー



伝統都市〈1〉イデア

  • 吉田伸之/伊藤毅(編),『伝統都市1 イデア
    • 日本,西洋,東洋とそれぞれの地域で「都市」は形成と解体を重ねつつ受け継がれてきた.内包されつつ形作られてきた理念の源流をたどり,特徴的に現われる諸都市の実態を比較するなかで,都市に生きる人々の精神や社会・文化を浮かび上がらせる.



ヨーロッパ政治ハンドブック

  • 馬場康雄/平島健司(編),『ヨーロッパ政治ハンドブック 第2版
    • ヨーロッパの歴史といまを知るための,格好のテキスト第2版.各国の20世紀の歴史と現勢をコンパクトにまとめ,今後の課題を解説,ヨーロッパの未来を展望する.あらたにEU,ルーマニアポーランドを加え,さらにバージョンアップした決定版.



史学概論

  • 遅塚忠躬,『史学概論
    • 歴史学とはなにか,この根源的な問いに答えることを通じて,歴史学が時代とともに変貌しつつ果たしてきた役割と有効性を炙り出し,学問的な魅力を解き明かす.歴史学の目的や,客観的事実と主観的解釈を明確にし,そして歴史を構築する方法論を体系的に論じる書き下ろし.



伝統都市〈2〉権力とヘゲモニー

  • 吉田伸之/伊藤毅(編),『伝統都市2 権力とヘゲモニー
    • 多様な相貌を呈する都市の権力.国家としての都市,あるいは国家の領域支配の拠点としての都市,さらに主従関係や家など「私的」な社会レベルにみられるその存在を,さまざまな類型,位相における構造と,社会の秩序化をとらえることによって歴史的特質にせまる.



国際法講義〈1〉国家・国際社会

  • 藤田久一,『国際法講義I 国家・国際社会 第2版
    • 国際社会の法は,いまどこに向かっているのか.本書は,国際法の歴史的展開,構造変動という視点から,現代国際法の行方をダイナミックに描き出すテキストである.最新判例,学説をカバーし,現代国際法の性格としくみをわかりやすく解説.充実の改訂版.


2010年4月



The American Universe of English―アメリカの心と交わるリーディング



高校生のための東大授業ライブ 純情編

  • 東京大学教養学部(編),『高校生のための東大授業ライブ 純情編
    • 東京大学駒場キャンパスで2006年度から2009年度夏学期に行われ好評を博した「高校生のための金曜特別講座」全78回のなかから、28回分の講義内容を2巻に分けて収録.文系・理系を問わず,基礎から最先端までの研究テーマを,東大教養学部スタッフが熱く語る.カラーページ多数,講義のときのQ&Aや先生のオススメ本なども収録.高校生だけでなく,大人にとっても魅力的な,豊かで広い学問の世界へようこそ! 「純情編」では,ことばや文学の魅力,ミクロなものからのぞく世界の不思議まで,知る楽しみ,事実を突きとめる喜びと魅力を伝える.



デジタル教材の教育学

  • 山内祐平(編),『デジタル教材の教育学
    • 学校教育,企業内人材育成,外国語習得,生涯教育…などオンライン上の学習が広まるなか,デジタル教材に何が求められているのか.これまでのデジタル教材の歴史と思想を辿り、近年における活用の動向も考察,さらに設計・評価の実際を教育学の観点を背景にして丁寧に解説する.デジタル教材に関する知識を学ぶための決定版.



スポーツ動作の科学―バイオメカニクスで読み解く

  • 深代千之/川本竜史/石毛勇介/若山章信,『スポーツ動作の科学――バイオメカニクスで読み解く
    • どうすれば速く走れるのか? 剛速球を投げる方法とは? 運動神経は遺伝するのか? 運動スキルを上達させたい読者のために,身体の仕組みやスポーツ動作を読み解く方法を,最新の研究成果をふまえわかりやすく解説.図・写真も豊富な入門書.



履行請求権と損害軽減義務―履行前期の履行拒絶に関する考察

  • 吉川吉樹,『履行請求権と損害軽減義務――履行前期の履行拒絶に関する考察
    • 債権の効力をどのように考えるか.履行請求権を貫くか,損害軽減義務を広く認めるか.本書は,債権法の根本にかかわるテーマを歴史的に分析し,英米独法および国際統一売買法との比較法的考察を行ない,判例分析をふまえたうえで理論的に整理し,日本法へ示唆を与える.債権法の基本的研究書.



アメリカ政治外交史







MODELS―建築模型の博物都市

  • 松本文夫(編),『MODELS――建築模型の博物都市
    • 創造と保存,未来と過去をつなぐ模型(MODELS)――東大総合研究博物館「UMUTオープンラボ――建築模型の博物都市」展で制作された建築模型の写真約90点と,気鋭の15人の建築家・研究者によるレクチャ記録を中心として,模型(=モデル)に関する図像と論考をまとめる.創造再生の現場から時空を越えた建築物の多様な存在様式を俯瞰することで,新たな創造の可能性を探る試み.



人生一般ニ相対論

  • 須藤靖,『人生一般ニ相対論
    • 「日常のなかにひっそりと隠れている物理学の原理の役割をあぶり出すことで物理学的世界観を布教しようとするさりげない試み」と称し,ダークエネルギーから高校教科書まで,さまざまな話題を著者の日常とともに「物理屋」の視点でつづる,痛快エッセイ集.『UP』掲載9編他全14編を収録.



近現代日本経済史要覧



社会保障の計量モデル分析―これからの年金・医療・介護


2010年3月



Jブンガク―英語で出会い、日本語を味わう名作50



大卒就職の社会学―データからみる変化

  • 苅谷剛彦本田由紀(編),『大卒就職の社会学――データからみる変化
    • 日本の大卒就職はどのような特徴をもち,過去20年にわたっていかなる変化を遂げてきたのか.そしていま,それはどのような問題を抱えるにいたっているのか.大卒就職のプロセスと帰結について,気鋭の教育社会学者による詳細なデータ分析を通じて実態に迫る.



高校生のための東大授業ライブ 熱血編

  • 東京大学教養学部(編),『高校生のための東大授業ライブ 熱血編
    • 高校生だけでなく,大人にとっても魅力的な,豊かで広い学問の世界へようこそ! 東京大学駒場キャンパスで2006年度から2009年度夏学期に行われ好評を博した「高校生のための金曜特別講座」全78回のなかから,28回分の講義内容を「熱血編」「純情編」の2巻に分けて収録.文系・理系を問わず,基礎から最先端までの研究テーマを,東大教養学部スタッフが熱く語る.カラーページ多数,講義のときのQ&Aや先生のオススメ本なども収録.「熱血編」では,世界や歴史の大海に飛び出しアクティブに活躍する学問の現場や真実の探究に突き進む研究者の姿を生き生きと伝える.



モバイル産業論―その発展と競争政策

  • 川濱昇/大橋弘/玉田康成,『モバイル産業論――その発展と競争政策
    • いまや人々の生活に欠かせない携帯電話.その普及を機に発展したモバイル産業の産業構造とこれからの課題,また新たなビジネスモデルの模索までを,独占競争の経済理論や独占禁止法・知的財産法などの法学理論を踏まえ解説する.専門家やビジネスマン必読.



学校の公共性と民主主義―デューイの美的経験論へ

  • 上野正道,『学校の公共性と民主主義――デューイの美的経験論へ
    • 大恐慌から世界大戦へとむかうアメリカ,自由主義と改革の相克のなかで,デューイはある学校のヴィジョンを展望していた.そこではアート/美的経験が,子どもの学びの実現と同時に,またそれ以上に,「学校の公共性」を実現する…….新史料をももとにし,今日の日本への示唆も含んだ「未完のデューイ」を描く.



福澤諭吉と陳独秀―東アジア近代科学啓蒙思想の黎明



社会的共通資本としての医療 (Social Common Capital)

  • 宇沢弘文/鴨下重彦(編),『社会的共通資本としての医療
    • 日本の医療のおかれている危機的状況はいかにして起こったのか.医療の各分野で活躍する第一人者たちが,その生成の根幹を明らかにするとともに,イギリスの改革の実態を教訓に,理想的な医療制度を実現するための方策を提言する.



宇宙科学入門



保全生態学の技法―調査・研究・実践マニュアル



個人療法と家族療法をつなぐ―関係系志向の実践的統合

  • 中釜洋子,『個人療法と家族療法をつなぐ――関係系志向の実践的統合
    • 夫婦,親子,学校で,人間の関係において悩むひとの心に臨床心理学が援助を試みるとき,その関係を見立て複数の人に向き合うとは,具体的にはどうすることか.着眼点は,臨床技法とは…….心理療法の統合を,理論的でありながら,具体的かつ実践的に論じた待望の書.



カーストと平等性―インド社会の歴史人類学

  • 田辺明生,『カーストと平等性――インド社会の歴史人類学
    • デモクラシーの実現に向けた現代インドとカーストに特徴づけられた伝統インドをどう理解するのか.南アジアにおいて歴史的に蓄積された存在論的平等性の価値からとらえ直す.史料分析と人類学のフィールドワークの成果を縦横に駆使して,歴史変動のなかの地域社会のダイナミズムを描き出す.



社会保障と経済〈3〉社会サービスと地域

  • 宮島洋/西村周三/京極高宣(編),『社会保障と経済3 社会サービスと地域
    • 人びとの安心・安全がもはや自明のものではない時代にあって,社会サービスはその重要性を増している.本書は社会サービスの給付と負担に焦点を当て,社会連帯と自助努力の程良いバランスをめざして国民的合意を形成するためのベースを提供する.



金融危機のミクロ経済分析




中国の経済発展と資源配分 1860‐2004



中国政治外交の転換点―改革開放と「独立自主の対外政策」



日本政治思想史―十七~十九世紀

  • 渡辺浩,『日本政治思想史 十七〜十九世紀
    • 「御威光」の支配から文明開化へ――激動の時代に生み出された政治をめぐる思想を,まったく新しい視点でとらえなおす通史.徂徠,宣長,そして武士や女性など,いかに生きるべきかを問い,苦闘する人々の,真摯な思索の軌跡をたどる.



臨床に活かす基礎心理学

  • 坂本真士/杉山崇/伊藤絵美(編),『臨床に活かす基礎心理学
    • 研究者と臨床家のコラボレーションから産まれた,「ふだん使い」できるテキスト.心理臨床の現場で役立つ基礎心理学の知恵をコンパクトに紹介.クライエント理解のための視野を広げ,臨床実践に欠かせない「人間の心理」についての知識を身につける.



正倉院文書目録〈6〉続々修〈1〉



刑法

  • 木村光江,『刑法 第3版
    • 刑法総論・各論を有機的に一体化,一冊で刑法の全体像を把握できる好評テキストを8年ぶりに全面改訂.最新の立法・判例・学説をカバーして重要論点を網羅するとともに,さらに分かりやすい記述に徹し効果的な学習へと導く.学生,司法試験・公務員試験受験生をはじめ,裁判員時代の市民に必携の概説書.



臨床心理学1 これからの臨床心理学 (臨床心理学をまなぶ)

  • 下山晴彦,『臨床心理学をまなぶ1 これからの臨床心理学
    • いざ,臨床心理学をまなぶ航海へ! 「臨床心理学」とは何か,ストーリー仕立てでわかりやすく解説.何を目指してまなぶのか,そのためにはどのような選択をすべきかを確認しながら,学習の正しい道筋をガイドする.現代の状況に即応した決定版入門テキスト.


2010年2月



いま、思春期を問い直す―グレーゾーンにたつ子どもたち

  • 保坂亨,『いま、思春期を問い直す――グレーゾーンにたつ子どもたち
    • 激変する現代社会と教育,ゆらぐ「子ども」と「大人」の間,頻発する「問題」…….心理学,教育学から,現代の若者文化や日本戦後社会史の知見なども整理し,いまや消失したとも議論される「思春期」の意味に再照明をあて,心理援助,学校教育が向き合うべきポイントを考える.



企業会計とディスクロージャー



クチコミとネットワークの社会心理―消費と普及のサービスイノベーション研究



日中歴史認識―「田中上奏文」をめぐる相剋 1927‐2010



桂太郎関係文書

  • 千葉功(編),『桂太郎関係文書
    • 伊藤博文山県有朋の後継者として政界をリードした桂太郎に宛てられた書翰928通を翻刻,編集して公刊する.内容は内政から外交までと幅広く,明治10年代から大正初めにかけて最高指導者として力を発揮した桂太郎の内実に迫る画期的史料.書翰の概要と時代背景を示す解題・解説を付す.



国際関係史―16世紀から1945年まで



伝統的中立制度の法的性格―戦争に巻き込まれない権利とその条件



近世日本社会と宋学

  • 渡辺浩,『近世日本社会と宋学
    • 宋学は,中国・朝鮮では体制の正統思想であったが,近世日本では次第に浸透しつつも,ある違和感を伴う外来思想としてあった.この宋学をめぐる受容と反撥・軋轢と変容の壮大な思想実験劇として儒学思想の展開を捉える.新たに新井白石に関する論考を増補.


2010年1月



新老年学 第3版

  • 大内尉義/秋山弘子(編集代表),折茂肇(編),『新老年学 第3版
    • 日本における「老年学」の英知を結集した定評ある大事典,待望の全面改訂第3版.医学的にみて多くの点で成人と異なる高齢者の診療や介護,支援を行うための基礎となる知識を網羅する.研究者,臨床の医師やコメディカル,民間事業者など多くの関係者にとっての必携の一冊となる.全人口の22%を65歳以上が占める超高齢化社会である現在の日本で最も必要とされる基本図書.



日本列島の地形学

  • 太田陽子/小池一之/鎮西清高/野上道男/町田洋/松田時彦,『日本列島の地形学
    • 日本列島の地形は世界の中でもきわめて変化に富むことで知られ,美しい風景を作りだしている.この自然史と人間活動が刻まれている日本の地形の成り立ちを,最新の成果・具体的な事例を取り入れ,地形発達の特徴という視点から丁寧に解説した.シリーズ「日本の地形」(全7巻)を読み解くための教科書ともなる.



国連が創る秩序―領域管理と国際組織法 (南山大学学術叢書)

  • 山田哲也,『国連が創る秩序――領域管理と国際組織法
    • 冷戦終結以降,地域紛争の勃発とその複雑化により世界が大きく揺らぐなか,国連は国際秩序を再構築できるのか――紛争解決能力を欠く国家の限界が露呈し,代わって国連が平和維持・平和構築に直接乗り出す活動として注目される「領域管理」に焦点を当て,その可能性と限界に鋭く迫る.



イノベーション実践論

  • 丹羽清,『イノベーション実践論
    • 日本企業飛躍の道がここにある! 大学や企業セミナーでの長年の講義経験をもとに,理論と実際のビジネスを統合した新しい実践論.基本的な考え方から,問題点の扱い方,そして効果的実現に向けたアプローチまでを提示.イノベーションを志す企業人と学生の必読書.



都市と人間 (UP選書)







asin:413011125