「幻冬舎新書」目録リスト一覧 151-200 (2009-)



宇宙は何でできているのか (幻冬舎新書)

  • 187. 村山斉,『宇宙は何でできているのか: 素粒子物理学で解く宇宙の謎』,2010年 NEW!!
    • すべての星と原子を足しても宇宙全体の重さのほんの4%。 では残り96%は何なのか? 物質を作る最小単位の粒子である素粒子。誕生直後の宇宙は、素粒子が原子にならない状態でバラバラに飛び交う、高温高圧の火の玉だった。だから、素粒子の種類や素粒子に働く力の法則が分かれば宇宙の成り立ちが分かるし、逆に、宇宙の現象を観測することで素粒子の謎も明らかになる。本書は、素粒子物理学の基本中の基本をやさしくかみくだきながら、「宇宙はどう始まったのか」「私たちはなぜ存在するのか」「宇宙はこれからどうなるのか」という人類永遠の疑問に挑む、限りなく小さくて大きな物語



ビートルズ都市論―リヴァプール、ハンブルグ、ロンドン、東京 (幻冬舎新書)



「踊る大捜査線」は日本映画の何を変えたのか (幻冬舎新書)



昭和45年11月25日―三島由紀夫自決、日本が受けた衝撃 (幻冬舎新書)



爆笑!エリート中国人 (幻冬舎新書)

  • 183. 小澤裕美,『爆笑! エリート中国人』,2010年 NEW!!

    • 中国が日本のGDPを抜くのは時間の問題。それにしても、一筋縄ではいかない中国人の国民性には圧倒される。腹をよじりながらも、中国人との付き合いやビジネス上のコツが身につく日本人必携の書。



うつと気分障害 (幻冬舎新書)

  • 182. 岡田尊司,『うつと気分障害』,2010年 NEW!!
    • うつと躁うつを含めた「気分障害」が激増している。気分の浮き沈みが激しい人、テンションが高く「絶好調」な人も危ない。うつと気分障害の基礎知識から、最先端の研究成果、実際に役立つ予防や治療・克服法までを解説。



認知症にさせられる! (幻冬舎新書)

  • 181. 浜六郎,『認知症にさせられる!』,2010年
    • 「高齢者は入院するとボケる」とはよく聞く話だが、その多くは、薬が原因で単なる一時的な認知障害(せん妄)に陥っているだけ。にもかかわらず、その状態を「認知症が始まった」と判断し、さらに薬を増やす医者が数多くいる。不要の薬を何種類も飲み続けることで、認知症にさせられてしまう悲劇を、どうしたら防げるのか。間違いだらけの診察・投薬から大切な家族を守るために身につけたい薬の知識。処方されたら要注意の薬剤リスト付き。



ヒトはどうして死ぬのか―死の遺伝子の謎 (幻冬舎新書)

  • 180. 田沼靖一,『ヒトはどうして死ぬのか――死の遺伝子の謎』,2010年
    • 地球上に生命が誕生してから約20億年間、生物は死ななかった。ひたすら分裂し、増殖していたからだ。ではなぜ、いつから進化した生物は死ぬようになったのか?ヒトは誕生時から「死の遺伝子」を内包しているため、死から逃れることはできない。「死の遺伝子」とはいったい何なのか?死の遺伝子の解明は、ガンやアルツハイマー病、AIDSなどの治療薬開発につながるのか?細胞の死と医薬品開発の最新科学をわかりやすく解説しながら、新しい死生観を問いかける画期的な書。



ぶれない人 (幻冬舎新書)

  • 179. 小宮一慶,『ぶれない人』,2010年
    • 「ぶれない」とは、信念を貫くことである。仕事で言えば、私利私欲を求めるのではなく、まずは「お客さま第一」で、良い商品やサービスを提供し続けることだ。だが、多くの人は、目先の利益にとらわれ、その信念が簡単に揺らいでしまう。著者の長いコンサルタント経験からみても、信念を貫く人ほど長期的に成功を収める、と言える。では、どうすれば、「ぶれない人」になれるのか?歴史的名著や偉人の生き方から、人間力を深めるエッセンスを引き出し、判断力を鍛える方法を指南する。人気コンサルタントが本音で語る成功論。



自動車保険金は出ないのがフツー (幻冬舎新書)

  • 178. 加茂隆康,『自動車保険金は出ないのがフツー』,2010年
    • 交通事故の被害に遭ったら、治療費や休業損害は、相手の自動車保険金からすんなり出ると誰もが思っている。しかし、現実には出ない。バイク転到で両脚を切断しても、「故意」に起こしたとして、損保は支払いを拒む。保険金の支出を彼らは「損失」と呼ぶ。支払いを渋り、利益追求に腐心する損保。泣かされる被害者。その不払いの実態と狡猾な手口とは?正当な賠償金を獲得するにはどうすべきか?経験豊富な交通弁護士が、保険金を出させる方法を超実戦的に解説。



動くが負け―0勝144敗から考える監督論 (幻冬舎新書)

  • 177. 岡田彰布,『動くが負け――0勝144敗から考える監督論』,2010年
    • 岡田彰布は決して先には仕掛けない。彼は作戦において、常に相手の狙いを知ってから、それを上回る策を講じ、勝利を積み重ねてきた。それは最悪の展開を常に想定して、「完璧な準備」をしているからできること。スポーツ紙の片隅にある一人の選手の負傷記事から相手の意外な先発を察知し、裏の裏をかく。チームの結束を保つために、勝手な振る舞いをした不動の四番打者を開幕直前にスタメンからはずす。デビュー戦で自信をつけさせるために、新人投手は相手のローテーションの谷間にぶつける。かつて阪神を優勝に導き、現在オリックスを躍進させる名将の極意。



文豪はみんな、うつ (幻冬舎新書)

  • 176. 岩波明,『文豪はみんな、うつ』,2010年
    • 明治から昭和初期、文学史上に残る傑作を数多残した10人の文豪―漱石、有島、芥川、島清、賢治、中也、藤村、太宰、谷崎、川端。彼らのうち、7人が重症の精神疾患に罹患し、2人が「精神病院」に入院、4人が自殺している。才能への不安、女性問題、近親者の死、肉親の精神疾患などに苦しみ続け、苦悩そのものを作品にした。漱石うつ病による幻覚を幾多のシーンで描写し、藤村は自分の父をモデルに座敷牢に幽閉された主人公を描いた。「芥川は分裂症」などの定説を覆す、精神科医によるスキャンダラスな作家論。



真の指導者とは (幻冬舎新書)

  • 175. 石原慎太郎,『真の指導者とは』,2010年
    • 政財界、教育界、芸術の世界で一時代を築いた傑物に見られる普遍の資質。それは「指導者としての自負」「世界観と長期ビジョン」「哲学」「戦略性」「旺盛な行動力」「日本固有の価値基軸としての『武士道精神』」の有無にある。現代社会の停滞と混迷を打開するには、我々一人一人が二十一世紀を生きる指導者たらんとする自覚を持たねばならない。そのための思考、行動様式とはいったい何か。先達の叡智、言動、知られざるエピソードをもとに、具体的かつ詳細に説き明かす究極のリーダー論。



二塁手論―現代野球で最も複雑で難しいポジション (幻冬舎新書)



芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったか―擬態するニッポンの小説 (幻冬舎新書)



あなたが総理になって、いったい日本の何が変わるの (幻冬舎新書)

  • 172. 菅伸子,『あなたが総理になって、いったい日本の何が変わるの』,2010年
    • 2010年6月4日、夫・菅直人が第九十四代内閣総理大臣に選ばれた。総理大臣というと吉田茂鳩山一郎のような風格漂う傑物を思い起こす私にとって、「本当に菅でいいのかしら」という思いが拭えない。しかしこんな大変な時期に自ら立候補したのだから、覚悟はできているのだろう。私も共に行くしかない――。四十年の結婚生活を通して、最も身近な夫人が菅直人という人間を語る。サラリーマンの息子で、市民運動経験を持ち、かつ非自民出身の総理の知られざる素顔。



主将論 (幻冬舎新書)

  • 171. 宮本恒靖,『主将論』,2010年
    • プロサッカーの主将とは元来、独立意識の強い選手たちを、一枚岩にする難しい仕事だ。しかも宮本は、中田英寿ら"史上最高"の選手たちを擁するチームの「鎹」に徹し、二度のW杯を戦い抜かねばならなかった。時には監督の指示に背いてでも戦術を変え、時には海外組と国内組の軋轢を解くために、試合後、深夜でも全員で緊急ミーティングを開く。チームの窮地を救ったのは、粘り強い対話と一瞬の状況判断だった。個を連動させ、組織力を倍増する、献身的リーダー論。



失点―取り返せないミスの後で (幻冬舎新書)

  • 170. 楢崎正剛,『失点――取り返せないミスの後で』,2010年
    • 自らがゴールを許してチームが負ける―。この、深い絶望と激しい焦りから逃れられないのが、ゴールキーパーだ。自ら得点することが難しく、ミスを挽回できないキーパーは、どのポジションよりも一度の失敗の重みを知っている。「許したゴールはすべて自分の責任」と考える著者が経験した総失点数は760超。呆然とする暇は常になかった。もう取られないために、すぐに反転攻勢するために、何をすべきか。完封172試合という日本記録を持つ"守り神"の「負けない強さ」に学べ。



坂東玉三郎―歌舞伎座立女形(たておやま)への道 (幻冬舎新書)

  • 169. 中川右介,『坂東玉三郎――歌舞伎座立女形への道』,2010年
    • 不世出の女形、六代目歌右衛門が劇界に君臨する一九七〇年代、類稀な美を煌めかせ、五代目玉三郎は現れた。三島由紀夫らに見出された彼は、目映い美貌とその才能で、大衆から熱狂的な支持を得る。一方。女帝・歌右衛門をなお「至高」と讃える劇評家たちは、玉三郎を酷評し、女帝も彼を拒絶し続けた。かつて伝統と秩序の中で疎んじられた玉三郎は、いま立女形として劇界の頂点にいる。これは未曾有の奇跡なのだ。彼はいかにして歌舞伎座のトップに上りつめたか―。葛藤と相克の四十年。



新聞消滅大国アメリカ (幻冬舎新書)

  • 168. 鈴木伸元,『新聞消滅大国アメリカ』,2010年
    • アメリカを代表する名門紙NYタイムズが2009年末までの3年間で社員の3分の1近い1400人を削減した。西海外の有力紙サンフランシスコ・クロニクルは1200人いた社員の半数近くを解雇。実際09年だけで全米の日刊50紙が消滅するなど、この動きは加速する一方だ。新聞がなくなると街は、国家は、世界は、どうなるのか?新聞が消えた街でネットから得られる地元情報はごくわずか。政治は腐敗し、コミュニティは崩壊に向かう。他人事ではない、日本人必読の書。



13歳からの法学部入門 (幻冬舎新書)

  • 167. 荘司雅彦,『13歳からの法学部入門』,2010年
    • 法律なんて堅苦しいし窮屈だし自分には関係ない…と思っていないだろうか?しかし、もし法律がなかったら、殺人も泥棒もやり放題、借金だって踏み倒しまくりで、世の中はメチャクチャになってしまう。君が今、自由で安全な毎日を送れるのは、365日24時間体制で法律に守られているからなんだ。では法律さえあれば社会は安定し、正義は実現するのか?君の自由と他人の自由が衝突したら、法律はどう調整するのか?憲法・法律・裁判の歴史と仕組みを、身近な話題を交えてやさしく講義する。



ツキの正体―運を引き寄せる技術 (幻冬舎新書)

  • 166. 桜井章一,『ツキの正体――運を引き寄せる技術』,2010年
    • ツキは、突然湧いてくると思われがちだが、実は必ず人を選んでいる。それは麻雀の卓上をさまようツキを見れば明らかだ。ツキを引き寄せるには「考えすぎない」「気づいたら即行動」「一つのことに集中しない」「見返りを求めない」「遊び心を持つ」ことが不可欠だが、具体的にはどうすればいいのか。麻雀の世界で二十年間無敗の伝説を持つ著者が、場の空気の変化を敏感にとらえ、運の流れを見抜く方法をわかりやすく伝授。



日本文化論のインチキ (幻冬舎新書)

  • 165. 小谷野敦,『日本文化論のインチキ』,2010年
    • 「日本語は曖昧で非論理的」「日本人は無宗教」「罪ではなく恥の文化」…わが民族の独自性を説いたいわゆる日本文化論本は、何年かに一度「名著」が出現し、時としてベストセラーとなる。著者はある時、それらの学問的にデタラメな構造を発見した。要は比較対象が西洋だけ、対象となる日本人は常にエリート、歴史的変遷を一切無視している、のだ―。国内外の日本論に通じる著者が『武士道』に始まる100冊余を一挙紹介、かつ真偽を一刀両断。有名なウソの言説のネタ本はこれだ。



低炭素社会 (幻冬舎新書)

  • 164. 小宮山宏,『低炭素社会』,2010年
    • 低炭素社会とは、地球温暖化の主原因である大気中のCO2(二酸化炭素)を減らした社会のこと。鳩山首相は国連気候変動サミットで、CO2の1990年比25%削減を宣言した。経済界からは「不可能だ」という批判が上がったが、日本の技術力をもってすれば難しくない。25%削減は、日本が国際社会のリーダーとなる、またとない切り札なのだ。そのためにはどの産業を強化すべきか?生活スタイルをどう変えるか?環境技術の第一人者が明快に解き明かす、これから10年の戦略。



慶應幼稚舎 (幻冬舎新書)

  • 163. 石井至,『慶應幼稚舎』,2010年
    • カネとコネの噂が絶えない慶應義塾幼稚舎。だが、その実態は意外に知られていない。初年度納付金は最低で約150万円。縁故入学は多くても4人に1人。K組には慶應ファミリーの子、E組とI組にはサラリーマン家庭の子、O組には開業医の子を多く振り分ける驚きのクラス編制―。お受験教室の運営を通じて同校を知り尽くした著者が、その教育理念、入学試験、学費、進路等を徹底分析。「日本一の小学校」の成り立ちから教育レベルに至るまでを詳らかにした一冊。



戒名は、自分で決める (幻冬舎新書)

  • 162. 島田裕巳,『戒名は、自分で決める』,2010年
    • 戒名料の相場は約40万円―たった10文字程度の死後の名前が、かくも高額なのはなぜか?仏教式の葬儀をした時、多くの人が納得できない思いをいだく布施の中の戒名料。そこには厳然たるランクがあり、立派な戒名を授かるには100万円を超えることもある。この戒名こそが葬式を贅沢なものにしているのだ。日本独特の「戒名という制度」を徹底的に解説し、俗名(生前の名前)で葬られること、いっそ自分で戒名をつけることまで提唱した新時代の死の迎え方。簡単!「戒名作成チャート」付き。



生きる哲学 トヨタ生産方式―大野耐一さんに学んだこと (幻冬舎新書)

  • 161. 岩月伸郎,『生きる哲学 トヨタ生産方式――大野耐一さんに学んだこと』,2010年
    • 世界中のメーカーが生産現場に導入し、究極のモノ造りと称されたトヨタ生産方式。その100%良品を絶対とする徹底したムダ排除の理念は「人間の能力への限りない信頼」「人間の尊厳への敬意」という哲学から導き出された人生論でもある。生産方式の生みの親・大野耐一氏に仕え、展開に貢献した著者が、リコール問題でトヨタが揺れる今、好不況に左右されない普遍的経営論、画期的人材育成論を交え、その真髄を語る。



お金で騙される人、騙されない人 (幻冬舎新書)

  • 160. 副島隆彦,『お金で騙される人、騙されない人』,2010年
    • ウソの儲け話に載せられてなけなしの貯金をはたき、株や投資信託、FX、保険商品等を買って大損した人々が日本中にいる。だがその実態はほとんど表に出ない。危ない商品を今も売り続ける銀行、証券、生保が、テレビ・新聞の大事な広告主だからだ。"信頼"の仮面をかぶった"金融の鬼たち"に大切な資産を騙し取られないためにはどうすればよいのか。世界マネーのカリスマが、12の事例をもとに、世に仕組まれたお金のカラクリを暴く。賢く生き抜くための人生の指南書。



アイデアを盗む技術 (幻冬舎新書)

  • 159. 山名宏和,『アイデアを盗む技術』,2010年
    • この世にオリジナルの発想などない。既存のアイデアにはすべて下敷きがある。それにさえ気づけば、自分のこだわりに囚われワンパターンに陥ることはない。むしろ積極的に他人の視点・思考を盗めばいい。最初はモノマネでも繰り返して特徴を掴めば、もう盗んだも同然、それは自分のものだ。企画会議、電車内の会話、テレビ、ブログ…この世は他人の発想で溢れている。もう「斬新なアイデア」に悩まない。人気放送作家が実践する、アイデアの源泉を枯渇させない発想術。



坂本龍馬の10人の女と謎の信仰 (幻冬舎新書)

  • 158. 平野貞夫,『坂本龍馬の10人の女と謎の信仰』,2010年
    • 洟たれ落ちこぼれだった10代の龍馬が、32歳で海援隊を結成し幕末の風雲児へと変貌を遂げた裏には、彼が20代を通して心酔した謎の信仰と女の存在があった。そもそも龍馬は母や姉を始めとする多くの女たちから影響を受けたが、なかでも江戸で修行した北辰一刀流の道場主・千葉定吉の娘・佐那は、妙見菩薩を守り神とする千葉一族秘伝の法術に龍馬を導いた。その後、龍馬は日本の近代化に邁進し、暗殺によって短い生涯を閉じる。龍馬を駆り立てたのは一体何だったのか!?土佐に生まれ政治に身を賭した著者による問題の龍馬論。



葬式は、要らない (幻冬舎新書)

  • 157. 島田裕巳,『葬式は、要らない』,2010年
    • 日本人の葬儀費用は平均231万円。これはイギリスの12万円、韓国の37万円と比較して格段に高い。浪費の国アメリカでさえ44万円だ。実際、欧米の映画等で見る葬式はシンプルで、金をかけているように見えない。対して我が国といえば巨大な祭壇、生花そして高額の戒名だが、いつからかくも豪華になったのか。どんな意味があるのか。古代から現代に至る葬儀様式を鑑みて日本人の死生観の変遷をたどりつつ、いま激しく変わる最新事情から、葬式無用の効用までを考察。葬式に金をかけられない時代の画期的な1冊。



ネット帝国主義と日本の敗北―搾取されるカネと文化 (幻冬舎新書)

  • 156. 岸博幸,『ネット帝国主義と日本の敗北――搾取されるカネと文化』,2010年
    • 今ネットの世界では、グーグル、アマゾンなどに代表される米国ネット企業だけが莫大な収益を上げ、一人勝ちしている。これらの企業は、オバマ政権の後押しも受け、その帝国主義的拡大をさらに押し進めている。一例であるグーグル・ブック検索の問題では、ヨーロッパ各国政府がグーグルの提示した和解案に反対の姿勢を明確に示し、国家の威信をかけた抵抗が始まった。このままでは、いつまでも毅然とした姿勢を示さず政策を間違い続ける日本だけが、カネと文化を搾取されてしまう。国益の観点からネットの危機的状況を初めてあぶり出す。



岩崎弥太郎と三菱四代 (幻冬舎新書)

  • 155. 河合敦,『岩崎弥太郎と三菱四代』,2010年
    • 三大財閥中、三百年以上の歴史を持つ旧家の三井・住友に対し、三菱は明治の動乱に乗じて短期間で巨万の富を築いた特異な会社である。坂本龍馬の遺志を継いで海運業を起こし、権謀術数を駆使してわずか五年で頂点を極めた政商・岩崎弥太郎。日本初のビジネス街・丸の内を建設した二代目・弥之助。戦争景気で業績を伸ばし、昭和の大不況を勝ち残った三代目・久弥と四代目・小弥太。時代に即した巧みな経営術と、現在も続く財界随一のグループ結束力で成り上がった一族、岩崎家四代のビジネス立志伝。



ブッダはなぜ女嫌いになったのか (幻冬舎新書)

  • 154. 丘山万里子,『ブッダはなぜ女嫌いになったのか』,2010年
    • ブッダとは「悟った人」の意味だが、その悟りへの歩みは、生後間もない息子に「ラーフラ(=邪魔者)」と名付け、妻子を置き去りにして出奔することから始まった。「人とかかわるな、交わるな」と説いたブッダは、「女の究極目標は相手を縛り支配すること」と断じ、女の出家に最後まで難色を示し続けた。ようやく尼僧を許可した後も、女の存在が仏法を駄目にすると愚痴って弟子を悩ませる。この徹底した女性への警戒心、恐怖感はどこからきたのか。原始仏教経典を精緻に読み込むことで見えた、生みの母、育ての母、妻との愛に苦悩する、知られざるブッダの姿。



八十一歳は人生これから (幻冬舎新書)

  • 153. 綿貫民輔,『八十一歳は人生これから』,2009年
    • 豊かで充実した人生を謳歌するには、一に体力、二に気力、三に知力である―。富山県井波八幡宮の十五代目の宮司として、衆議院議員として二十年以上、第一線で闘ってきた著者。日々の激務を支えてきたのは、豪快かつユニークな健康法と、筋を通す無骨な生き方にあった。「"スキヤキの原理"で風邪知らず」「自然治癒力を"真向法"で高める」「己の行いを"五省"で自戒」…最期まで自分の足で歩みたいとい願う現代人必読の書。



太宰治の女たち (幻冬舎新書 や 6-1)

  • 152. 山川健一,『太宰治の女たち』,2009年
    • 二十一歳の太宰治が心中を試みた時、相手の女・田部あつみは、死の直前で他の男の名前を叫んだ。それに気づいた彼は、二人を固く結んでいた手首の紐を断ち切って、一人生きのこる。太宰治の小説はすべて、女の嘘から始まったのであり、常に生身の女を描いたものだった―。太宰治の作品と人生、そして、そこに介在し小説のモデルにもなった五人の女たちを紹介しながら、男女の機微をも読み解く画期的な一冊。



民主主義が一度もなかった国・日本 (幻冬舎新書)

  • 151. 宮台真司福山哲郎,『民主主義が一度もなかった国・日本』,2009年
    • じつは豊かな時代に民主主義は不要だった。日本の政治家は密室談合して地元に利益誘導すればよいだけだったからだ。しかし経済が収縮する時代は、民主主義が機能しないと、それはそのまま国土と人心の荒廃に直結する。そうして今回の政権交代が起こった。多くの国民は気づいていないがこれは革命だったのだ。だが、まだ油断は禁物だ―。日本を代表する危険な社会学者とマニフェスト起草に深く関わった民主党の頭脳が、この革命の中身と正体について徹底討論した。