「中公新書」目録リスト一覧 2051-2100 (2010年-)
- 2001-2050 2051-2100
- 2079. 藪田貫,『武士の町 大坂: 「天下の台所」の侍たち』,2010年 NEW!!
- 「町人の都」と言われる大坂。だが、大坂に武士がいなかったわけではもちろんない。後世、その存在が「消されて」しまったのである。本書は、新発見の大坂図屏風、大坂の武鑑、西町奉行所見取り図、奉行新見正路の日記などを紹介しながら、大坂の武士たちの人数、役職と仕事の内容、食生活や年中行事など日々の暮らしぶり、文化人との交流に至るまで、知られざる大坂の武士の全貌に迫るものである。
- 2078. 小島莊明,『寄生虫病の話: 身近な虫たちの脅威』,2010年 NEW!!
- 2077. 浅香正博,『胃の病気とピロリ菌: 胃がんを防ぐために』,2010年 NEW!!
- 2076. 堀内一史,『アメリカと宗教: 保守化と政治化のゆくえ』,2010年 NEW!!
- 2075. 渡辺裕,『歌う国民: 唱歌、校歌、うたごえ』,2010年
- 2073. 工藤順一,『文書術: 読みこなし、書きこなす』,2010年
- 2072. 佐々木健一,『日本的感性: 触覚とずらしの構造』,2010年
- 花の好みに現れるように、日本人には西洋人とは違う感じ方がある。「おもかげ」「なごり」「なつかしさ」など、日本人にとってそのものに「詩」を感じる言葉がある。“世界”が“われ”のなかでどのように響き合うか。それこそが感性であるならば、その多くは文化的な環境のなかで育まれ、個々の文化に固有の感性が生まれるだろう。本書は日本的感性を和歌を素材として考察し、その特性である「ずらし」と「触覚性」を明らかにする。
- 2071. 岡部明子,『バルセロナ――地中海都市の歴史と文化』,2010年
- 2070. 本田良一,『ルポ 生活保護――貧困をなくす新たな取り組み』,2010年
- 2069. 河村健吉,『影の銀行――もう一つの戦後日本金融史』,2010年
- 「影の銀行」は金融当局の規制や監視を受けない運用機関のことで、伝統的な銀行と手を組んで収益を拡大した。高度成長期の日本では、銀行は貸出先に事欠かなかったが、70年代以降は不動産融資や有価証券投資で利益の増大を図った。そこに登場したのが影の銀行だ。銀行の別働隊であるノンバンクやヘッジファンドが生まれ、いまや世界経済を揺るがすに至った。戦後日本金融史をふまえ、知られざる影の銀行の全貌を明かす。
- 2068. 武田善憲,『ロシアの論理――復活した大国は何を目指すか』,2010年
- 2067. 笈川博一,『物語 エルサレムの歴史――旧約聖書以前からパレスチナ和平まで』,2010年
- 2066. 森田洋司,『いじめとは何か――教室の問題、社会の問題』,2010年
- 一九八〇年代にいじめが「発見」されて以来、三度にわたる「いじめの波」が日本社会を襲った。なぜ自殺者が出るような悲劇が、繰り返されるのか。いじめをその定義から考察し、国際比較を行うことで、日本の特徴をあぶり出す。たしかに、いじめを根絶することはできない。だが、歯止めのかかる社会を築くことはできるはずだ。「いじめを止められる社会」に変わるため、日本の社会が、教育が、進むべき道を示す。
- 2065. 中山理,『算数トレーニング――思考を鍛える50問』,2010年
- 希望に胸を膨らませて入社した田中君。しかし配属された営業課は、仕事や生活の話題すべてが算数の問題として出題されるのだった!道の長さ、折り紙を折った角度、焼酎の度数…田中君は無事に正しい答えを導き出すことができるのか?計算、図形、文章題を解いていくことで、知らず知らずのうちに「確かな根拠に基づいて、正しい推論をする」算数思考が身につきます。親子で一緒に、チャレンジしよう。
- 2064. 小林正宏/中林伸一,『通貨で読み解く世界経済――ドル、ユーロ、人民元、そして円』,2010年
- 2063. 小宮輝之,『物語 上野動物園の歴史――園長が語る動物たちの140年』,2010年
- 2062. 山室寛之,『野球と戦争――日本野球受難少史』,2010年
- 大リーグでの日本人選手の活躍、WBCでの連続優勝…。日本の野球は世界の頂点を極めつつあるように見える。ただ、その歴史に暗黒の時代が刻まれていることを知る人は少ない。昭和七年、学業軽視、選手獲得に金銭が動くことを懸念した文部省は「野球統制令」を公布。さらに、泥沼化する戦況のもと、野球部排撃の動きが全国に広がった。粛正、弾圧を潜り抜け、物資窮乏の中、焦土の上に復活する苦難の日々を史料と証言で辿る。
- 2061. 池田学,『認知症――専門医が語る診断・治療・ケア』,2010年
- 2060. 繁沢敦子,『原爆と検閲――アメリカ人記者たちが見た広島・長崎』,2010年
- 日本の敗戦直後、連合国側の記者たちは、原爆投下の「結果」を報じるため、広島・長崎をめざした。ある者は個人で、ある者は軍の力を借りて。彼らは新聞・通信社・ラジオなど大手メディアの敏腕記者たちだった。だが、彼らが息を呑んだ被爆地の惨状はそのまま伝えられることはなかった。本書は、記者たちが広島・長崎で何を見、何を記述したのかを明らかにし、その上でなぜ惨劇が伝わらなかったのか、その真相を探る。
- 2059. 戸部良一,『外務省革新派――世界新秩序の幻影』,2010年
- 2058. 清水克行,『日本神判史――盟神探湯・湯起請・鉄火起請』,2010年
- 神仏に罪の有無や正邪を問う裁判―神判は、前近代の世界各地で広く見られ、日本では中世、湯起請や鉄火起請が犯罪の犯人捜しに、村落間の境界争いにと多用された。熱湯の中に手を入れ、あるいは焼けた鉄片を握り、火傷の有無で判決が下される過酷な裁判を、なぜ人々は支持したのか。為政者、被疑者、共同体各々の思惑をはかれば、神の名を借りた合理的精神すら見え隠れする―豊富な事例から当時の人々の心性を読み解く。
- 2057. 沖重薫,『突然死の話――あなたの心臓に潜む危機』,2010年
- つい先ほどまで元気だった人が、一瞬にして命を失ってしまう―家族と最期の言葉も交わせないままに。「心臓性突然死」ほどやりきれない別れはない。本書では悲劇を避けるため、心臓の仕組みから突然死の最新予防法まで丁寧に説明する。先天性の病気による場合もあれば、風邪や下痢などの軽い病気、入浴やスポーツなど日常の活動が原因になることもあり、対策は一筋縄ではいかない。悲劇を避けるために、できること。
- 2056. 野内良三,『日本語作文術――伝わる文章を書くために』,2010年
- 読みにくい日本語では、誰にも読んでもらえない。説得力のある、わかりやすい文章をどう書くか。短文を意識すること、語順や読点に敏感になること、段落の構成や論証の仕方に気を配ること。そして、起承転結ではなく、「結」起承「展」。これだけで、文章の説得力はぐんとアップする。本書では、作文に役立つ「使える定型表現」のリストも大々的に披露。日本語力を、生きていく上での強力な武器とするための指南書。
- 2055. 篠原初枝,『国際連盟――世界平和への夢と挫折』,2010年
- 2054. 丸山裕美子,『正倉院文書の世界――よみがえる天平の時代』,2010年
- 2053. 黒井千次,『老いのかたち』,2010年
- 昭和一桁生まれの作家が、自らの日常を通して“現代の老いの姿”を探る。同級生の葬儀を同窓会になぞらえ、男女の老い方の違いに思いを馳せ、「オジイチャン」と呼ばれて動揺、平均余命の数字が気にかかり―。冷静な観察眼と深い内省から紡がれる、珠玉のエッセイ五六篇を収録。
- 2052. 吉川節子,『印象派の誕生――マネとモネ』,2010年
- 2051. 瀧井一博,『伊藤博文――知の政治家』,2010年
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