本日の読書

  • William M. Kephart, "A Quantitative Analysis of Intragroup Relationships," American Journal of Sociology 55, pp. 544-549

要素 個の集合があるとして、その内部での「関係」には、個々の要素同士の関係(「長男と父親」とか)、個々の要素と部分集合との関係(「長男と両親」とか)、部分集合同士の関係(「子供たちと両親」など)の三種類が考えられて、その可能性の合計は

になるよ、という話。要素の数が増えると可能な関係の数が激増して、実際には選択的にしか関係を結べなくなるよというところで Luhmann が参照していたので読んだ。この論文ではさらに、実際に観察される関係の数を、可能な関係の数で割った比をなんか使おうぜ、というところまで。可能な関係の数は、4人家族だと25だが、7人家族だと966にもなる。

  • 北岡伸一,「吉野の桜のこと」,『学士会会報』881,pp. 22-25