河合幹雄『日本の殺人』

日本の殺人 (ちくま新書)

日本の殺人 (ちくま新書)

第1章が長すぎる件。
詳しくは今週の演習で報告者がやってくれるはずなので、私はどうでもいいことを。

犯罪白書』によると、これらの事件の8割方は年内解決している。年内解決とは発生後1年以内ということではなく、発覚した年に解決、つまり12月の事件は12月中に解決しなければならない。つまり平均6か月で8割解決である。(167頁)

平均6ヶ月っておかしくないですか? 12月の事件が年内に解決されるということは1ヶ月で解決されるわけだから、事件発生月によって解決に要する時間が変わらないとすると、平均1ヶ月でしょう。
平均が6ヶ月になるには、1月に発生した事件は12ヶ月かかり、2月のは11ヶ月かかり、・・・・・・、11月のは2ヶ月かかり、12月のは1ヶ月かかる、というふうになっていないといけない。犯罪するなら年明けを待て、ということになりそうです(そうすれば1年くらいは逃げられる)。