新潟医療福祉大学「社会学I」 第11回 「地域社会とその変容」

今回は、江上渉さん執筆の第2部第4章「地域社会とその変容」。

人口が減少する農村でも、生活のあり方が都市的になれば都市化がすすんだことになる (p. 161)

というのをうけて、「生活のあり方が都市的になる」ということを、役割理論的に――つまり、複数の役割(というか役割期待)間の結合の統一性が損なわれてバラバラになっていくことが都市化(の重要な一側面)だと――説明してみた。言い切れたかどうかわからないが、複数の役割期待間の結合度が弱まるということは、一つ一つの役割期待の内容も柔軟になってくるということで、とか云々。
 
以下、レスポンスカードより。

  • レポートが心配だ。

  • 商店街って、けっこう最近できたんですね・・・ 質問なんですが、商店街ができる前は人々はどのように関係し合っていたのですか?

  • 町内会とか下水そうじとかめんどくさいですよね。でもちゃんと活動に参加した方が良いです。

  • 具体的な内容をたくさんききたいです。社会についての。

  • “疲れも味方に頑張る”の言葉にはげまされました。これからも頑張って下さい。役割・・・彼氏ほしーとかは、彼氏という役割がほしい、できても不満がたまるのは、「彼氏なのに」の役割に当てはめるからなんですネ。なるほど〜と思いました。

  • 新潟大学の五十嵐キャンパス周辺は、数十年前は砂地だったらしい。この大学の周りにも郊外型の店がいつかはできるのかもしれない。 (新大の周りの畑の土は砂っぽいです。

  • 私は少ない人数の授業の方が好きです。

  • 「人と人が役割として接しょくしていくのは、何かしらの期待があるから。」そう考えると、少しもの悲しい気ぶんになります。お話をきいて、私の家族は農村的な役割統一化された地域にすんでいますが、暮らしは役割統一崩壊といったアンバランスの中にいるのだなと思いました。 (授業ではっきり言わなかったかもしれませんが、人々の役割期待のあり方は、地域によって違うだけではありません。同じ地域の中でも世代によって、文化集団によっても違うでしょう。複雑です。

  • 先生の出席とかの話はとても気になりました。ただ先生の話はなんとなくわかる気がしました。

  • 人と人は役割をもって関係ができるということは、役割が無かったらそもそも関係ができることは無いのですか? (そう言ってしまっていいでしょう。相手が(石とか虫とか犬とかでなくて)人間だと認識すること自体が、相手を人間という役割(とそれに付随する期待)で捉えているということです。

  • 新大の職員と教員の町内会があるなんて驚きでした。

  • 「役割」についての話は、全部は覚えてないけどおもしろかったです。

  • 社会学はやっぱり難しい。先生のくだいた説明がないとチンプンカンプンです。

  • レポート頑張ります。

  • 社会学の授業に出席しないでダラけていると、他の授業もダラけてしまいそうなので、なるべく出席していこうと思いました。

  • 人間同士の関係は役割関係であるというのは非常に納得できましたが、なんか役割という言葉で表現するのは淋しい感じがしました。これは私が主観的に捉えているだけかもしれませんが、関係を役割として考えると、ボランティアなどはとてもむなしいものに思えてしまいました。私も一人暮らしをしていて、先生のようにできるだけまわりと関わらずに生活してます。近所にあいさつもしてないし、自治会のゴミ拾いにも参加していません。会計報告もいらないけど配られます。自治会長と関わりたくないから現状かえられません。先生の話に共感できたので面白かったです。 (えーと、挨拶くらいはしてもいいんじゃ・・・ 私はそういうのはすごく感じよくしますよ(笑)。それ以上の関わりがないと許してくれないような人たちがいやなだけです。あと、あなたはボランティアに、援助される人との心の交流による感動、みたいなものを求めているのかもしれません。そういう態度でのボランティアには、天災等で困窮している人への過剰な人間関係の要求、感動の押し売りになる危険がつねにつきまといます。その辺は留意した方がいいでしょうね。

  • 今日の先生は明るく、楽しそうに話していたので、ずっと起きていられました。〈レポートについて〉コピペなどはダメだとおっしゃっていましたが、辞典の意味や法律、憲法などの抜粋などは載せても大丈夫ですか? また、参考文献の一覧などは設けたほうがいいですか? (引用は構いませんが、今回のような課題の場合、あまり適してない気がしないでもないです。一般論でいうと、参考文献一覧は末尾につけますし、その書式もある程度決まっていますが、今回はそれを要求はしていません。社会学業界だと、社会学評論スタイルガイドというのがありますが、とりあえずは手元にある本や論文の真似からスタートしていいんじゃないかと思います。

  • 今回は、前回と比べてテンション上がってましたね(笑)。 何だか人数が少ない方が先生が伸びのび講義できてるように感じました。郊外型大規模店の増加は本当に増えたなと思います。私の家の近所では、このような郊外型大規模店が3ヶ所も作られて、正直そんな同じようなのを何ヶ所も作ってどうするんだと感じていました。役割に対して期待が生じることは自然なことだと思います。役割統一体が崩壊することが都市化のひとつと言えるのには、納得できました。 (郊外型大規模店舗は、地元の人にはある意味便利なんでしょうけど、特にいったん都会に出た人には、故郷がどんどんつまらない場所になっていく感じがして、帰省する気がしなくなります。地元に残った人にとっても、あえて田舎に住んでいることの意義が見出しにくくなるのではないかとも予想します。

  • お疲れのところ、授業に来てくださってありがとうございます。金曜の4限は意外に楽しみなんで休むことはしたくないと思います。レポートについて自分の経験について書くみたいなことを言っていたので、経験についてなら何でもいいんでしょうか? ぜひ友達になってください。 (「意外に」ってなんでしょうw。それはともかく、疲れた疲れた言ってすみません。仕事なんで、ほんとはそんなこと言ってる場合ではないんですが(笑)。

  • 先生、髪切りましたね! あと、テンションが高い先生は、とてもおもしろいです!!

  • takemitaでググってみました。6月19日のブログで飲みに行った後にお弁当とUFO買って食べたらしいですね。先生すごく細いですが、ご飯はたくさん食べるタイプの人なんですか。先生のブログ好きです。ポロシャツもすっごく似合ってます。毎回楽しみですw お友達になりませんか。先生髪切ったんですね。ちょうど私も前髪切ったんですよ。 (ご飯は、一日一食(夕食のみ)です。「すごく細い」というのは、観察が足りてない証拠です(笑)。

  • 昔はだんなは働いて、嫁は家事をするという役割があったが、今はどうなのか?

  • 三谷先生の授業は大学って感じがしていいと思います。自分が行こうと思って、自分がやりたいことをするために大学に来ているのだから、出席で単位をもらおうとすることには僕も反対です。単位も確かに大切ですが、単位はただの付属品だと思います。 (単位を付属品と見るのか、主目的と見るのか、それ自体を自分で考えて決めることができるのが大学の良いところです。

  • とうとう半分以下になってしまってとてもさみしい光景でした。そのうちだれもこなくなったりして。

  • 今日の授業では主に地方、都会の違いを学べました。地方の商店街が郊外型の大規模店によって衰えたのは車文化だと知りました。また都会で商店街が盛んな電車文化が染みこんでいることも知りました。

  • 今日は、さらに人数が少なかったです・・・。ブログだけの情報だと分からないので、授業でも言ってほしいです!

  • 今日は先週よりも出席が少なかったですね。ブログを見てる人は少ないと思うので、授業でも話してほしいです。

  • 出席率がだんだん悪くなっていく。レポート範囲が広くて、何を書いて良いか思いつかない。

  • 人数がすくなくてすごーくさみしかったです。私もできることなら電車で通学したいです。でも、車で15分で行ける豊栄駅まで、電車だと乗り換えて2時間以上かかります。いなかは大変で、悲しいです。 (それは・・・どういう地理的関係なんでしょうね。よくわかりません。ちなみに私は、車酔いするお子様体質なので、車というもの自体がすごくきらいです。うぇうぇってなります(笑)。

  • 先生のテンションが高くてよかったです。どんどん人が少なくなってホントさみしいです。

  • 私は日常生活の中で知らず知らずのうちに、人に役割を押しつけ、期待していたんだ、と思いました。役割をおしつけられるのは嫌だけど、逆に役割がないと困る時もあるから、何だかよくわからないなーって思いました。

  • 先生とは価値感が合わないと思います。先生の話を聞いていて、世の中にはいろんな人がいるなあ・・・としみじみ思います。こんなことを書いたら失礼かもしれませんが、先生のような人も将来自分が関わるであろう利用者の中にいるんだろうなあと思い、どう支援していけばよいのかなあなどと想像してしまいました。いろんな人の考えを受容できるようになりたいと思いました。あと、先生は尊敬している人はいますか? (どの部分ですかね(>価値観)。それはともかく、価値観が合わないだけでなく、あなたがすごく嫌いなタイプの人が来るかもしれないし、あなたのことを嫌いな人が来るかもしれません。そういう人を相手にするには、どこかでドライな部分を作っておくしかありません。この話題は、社会学では「感情労働」という主題で論じられていますので、次回のレスポンス返しでお話しすることにします。

  • 先生は回覧版は見る人がいないのではないかとおっしゃっていましたが、私はけっこう見ます。母校の小中学校だよりなどを見ることができるので、私はとても嬉しいです。回覧板を楽しみにしている人も私は多いのではないかと思います。 (それはそうですね。まあ、見たくない人は脱退できるようにしてくれたらうれしいんですが(笑)。

  • 役割の話が面白かった。

  • 先生、今日はテンション高かった。

  • レポートを今どういう事を書こうか迷っています。〆切日までにはちゃんと提出します。

  • 社会学の歴史の話が何か面白くて興味があった。

  • 凄い面白い話だった。私は今まで商店街が都会には無いなんて馬鹿な事を思っていたけれど、都会では商店街の方が大型デパートよりもさかえていて、田舎では商店街よりも大型デパートの方がさかえていると聴いて、「そう言えばそうだ!!」と驚いた。思えば自分も車を運転すれば駐車場がある所で一気に歩かず買い物出来る大型デパートへ行くし、歩き(電車・バス)なら道なりの様々な店に行き、大型デパートに入る必要を感じなくなると思う。車の方が楽な地域か、電車・バスの方が楽な地域で様々な人の動きが変わって来ると思う。 (デパート、というかショッピングモールですかね。東京の人はとにかく歩きます。それに較べて、うちの田舎では、歩いているのは小学生くらいですね。

  • 田舎と都会では、色々な面で違いがあると思った。そろそろレポートやりはじめた方が良いですか?

  • 本当に人数が少なくてびっくりしました。

  • 今日来る時、先生をバスで見て、「新大から通ってるなんて大変だな」と思った。しかも往復6時間もかけて。何かすいまんせんて感じがしました。とりあえずレポートが危うい感じです。どのくらいの期間で書けるだろう。 (仕事ですからね。電車に乗っている間は読書ができるから、そんなに苦痛ではありません。

  • 私の地元も回覧板を回しているけど、毎回持って行くのはめんどくさいなあと思った。

  • 都市といなかの話を聞いて、私はねちっこいのが嫌いなので都市的な生活のほうが向いていると思った。

  • 先生がどれだけレポートの提出を重んじているのかよく分かりました。でも「自分の書くことに間違いがあるわけがない」と聞けただけで、今日出席してよかったなあと思いました。 (その話の延長でいうと、多くの授業で、Wikipediaを丸写しするのがむしろ合理的であるような課題しか出されていないのではないかとすら思います。

  • 今日の内容もよくわからない。

  • 暑すぎ

  • 点数には加算されないが授業は毎回出ようと思う。でもやっぱり出席点は少しは入れてほしいです。

  • 人数がさらに減っていてびっくりした。いくら出なくていいと言われても、お金を払ってもらって学校に来ている以上、出ないと損だと思うのは変ですか? (変ではありませんが、不合理です。授業に出る/出ないにかかわらず、授業料は返ってきません。にもかかわらず、損だと思ってつまらない苦痛な授業に出ることは、さらに損を重ねているだけでしょう。その種の「もったいない!」「元を取るんだ!」的発想を「コンコルドの誤り」と言います。「ここでやめたら今までのが無駄になる」的なアレですね。ありとあらゆる失敗が、ここから発生します。念のために付け加えておきますが、私は私の授業がつまらないとは思っていません。ある種の人にとっては大変ためになるだろうと思っています。が、つまらない、苦痛だと思う人に、強制的に苦痛を味あわせて喜ぶほどにはサディストではないということです。

  • 今日の人間関係のお話をきいて、私の実家のあたりはまさしく田舎だと思った。私は東京に出たいとは思わなかったけど、高校の時など友だちはよく「東京にいきたい」といっていたのは、クールでドライな人間関係を求めていたからなのかなと思った。 (クールでドライというのは、言い換えると、相手の事情や個性を尊重する、ということでもあります。また、そういう役割関係から出発しながらも、それを超えるところに高度に親密な関係を築くことだってもちろんできます。

  • 役割を決められすぎても身動きができなくなるんだなと思った。

  • 人が少ないが休まず出る。

  • 最近の子育ての孤立化も、今日学んだことが関係しているなら年だから孤立しているわけじゃないような気がしました。人と人の間になにか役割があって、付き合うというのを聞いて、少し納得しつつ、びっくりしました。いつの間にか必要な存在っていうことはありえないのかなって思いました。っていうか“必要な存在”も役割なんですかね? なんか複雑ですね・・・。今回もレポートのレスポンスありがとうございました。レポートのサポートページ楽しみにしてます。 (「いつの間にか」っていうのは、要するに通常の役割関関係で付き合っているうちに、ってことでは? おっしゃるとおり、「必要な存在」も一つの役割でしょう。ただ、そこに込められている気持ちというのは、「必要」なんかには還元できないものかもしれません。言葉にするということは、自分と相手との間の、特別な、唯一なものに、誰にでも通用する一般的な名前を当てはめるということですから。「愛」とか言っちゃってもいいですが、言葉にして一般論を語ると途端に陳腐になるのはこちらも同じです。

  • 私の地区の町内は、普段は人気がないのに、火事や救急車がくるとすごく集まってきます。都市の生活がいいなと思います。