橋本努氏の勘違い:アニメ『あしたのジョー』最終回について

ちばは、マンガの最後の場面で、編集者の意見を参考にしながら、ジョーがリングの上で真っ白に燃え尽きるという姿を描いたのであった。
ちなみに、テレビ版の最終回では、ジョーがドヤ街を去っていくシーンで終わっている。テレビ版の『あしたのジョー』は、マンガよりも先に終わることになり、それで適当な結末を描いてしまったようである。(p. 119)

これはひどい。一章割いて論じている本の中で、これはありえないレベル。どっかですでに指摘されているかもしれないけど、一応。
あのー、アニメは、『あしたのジョー』と『あしたのジョー2』があるんですけど・・・ うーん、いや、そういうレベルの間違い方じゃないなあ。
真っ白に燃え尽きるのは、ホセ・メンドーサ戦でしょう? それが漫画『あしたのジョー』の最終回。で、それに対応するのはアニメ『あしたのジョー2』の最終回ですよ? 当たり前ですよね。
http://vision.ameba.jp/watch.do?movie=237021
確認すればわかるように、ラストシーンはちゃんと真っ白に燃え尽きているわけです。あと、wikipedia:あしたのジョーを見ればわかるように、『2』は、漫画版の連載終了後何年もたってから放映されている。というかこのシーン、バラエティ番組のアニメ最終回特集とかで何回も出てくる有名なシーンなわけですが。
他方で、アニメ『あしたのジョー』はたしかに、「ジョーがドヤ街を去っていくシーンで終わっている」(こちらで確認できる)。でも、それはカーロス・リベラ戦のあとなわけで、原作の最終話とは関係ない。
うー、どういうことなんだろう。どうやったらこんな間違い方ができるのか。

追記:ホセの出身

いよいよ最後の決戦の舞台は、ホセ・メンドーサというハワイのボクサーとの闘いである。(p. 125)

いやいやメキシコですから。ハワイは試合に来ていただけ。