Verlaufのイメージ

ドイツ語でVerlaufという言葉があって、辞書(『クラウン独和辞典』)には

(1) (時間・事態などの)経過.―einen guten 〜 nehmen 順調な経過をたどる. im 〜 der Diskussion 討論の過程で. nach 〜 von fünf Tagen 5日後に.
(2)(道路・境界線などの)延び具合.

とある。ルーマンを読んでいるとこれが結構出てくるのだが、いまいちイメージがつかめない。訳書によっては辞書そのままに「経過」としているのもあるが、それはさすがに意味不明だと思って、「過程」などとしていた。
今日、フレーゲを読んでいて、関数の値域(yの値の範囲)のことをWertverlaufということを知った。それで、ようやくVerlaufという言葉の感触がつかめた。要するに、一次元的な範囲のことを指す言葉なのだ。時間の経過も一次元だから、その場合は「経過」と訳してもいいが、それ以外の場合には「範囲」の方がいいのではないかと思う。