システムが自己を環境から区別するということと、行為者の視点
「政治システムの社会学」(Soziologie des politischen Systems, 1968)より。
ここに社会的システムがある、といえるための必要十分条件は、そのシステムが自己を環境から区別できていることである。これはつまり、システムの環境を認識することが、科学だけでなく行為者自身にも可能でないといけないということである。
システムが自己を、という、そのままではいかなる事態を指すのか不明な言い方が、(システム内で行為する)行為者自身による認識可能性として理解可能にされている箇所。
Soziologische Aufklaerung 1: Aufsaetze zur Theorie sozialer Systeme
- 作者: Niklas Luhmann
- 出版社/メーカー: Vs Verlag Fuer Sozialw.
- 発売日: 2005/02
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログ (9件) を見る