シドニー・ルメット監督『評決』

ラストシーン(=電話のベル)がすばらしすぎて唸る。
それはともかく主人公=原告の最後の切り札の証人も、証拠の不備のために証言自体をなかったことにされ、判事から陪審に対して証言のことを記憶から消すように指示するものの、原告側が勝訴。ということは判事の指示を陪審は聞かなかったということか。法律や判例による証拠能力の認定基準よりも、法廷の空気の方が優先するというのが陪審制の一側面なのだろうか。