直接と直截
どちらも「ちょくせつ」と読む。直截を「ちょくさい」と読むのはDQN。截然は「せつぜん」だし截断は「せつだん」だろうに。
さて違いは。
直接は(間接の反対語ということからもわかるように)「じかに接している」ことであるのに対して、直截は「まっすぐ、きっぱり」みたいな感じだろうか。「直」を「じか」と読むか「なお・すぐ」と読むかの違いといってもいいかも。
ところで広辞苑には直截の「ちょくさい」読みが「慣用読み」として載っているが、慣用読みってなんだろう。じゃあ巣窟を「すくつ」とか既出を「がいしゅつ」とかもそのうち「(インターネット上の某巨大掲示板における)慣用読み」とかとして載るのだろうか。だいたい「直截」という言葉自体が「慣用」といえるほど使われていないわけで。そういう意味では呉智英が指摘した「すべからく」を「すべて」の高等な言い換えとして使うという間違え方と通じるものがあるかも。かっこつけて使ったけど実は間違いでしたみたいな。