円周率

 少し前、小学生に円周率を3.14でなくて3で教えるとかなんとかいう話があった。詳しいことは知らないし、結局どうなったのかも知らない。
 さて20数年前、私が小学生の頃、教室では

先生: 円周の長さは?
生徒(声を合わせて): ちょっけいかけるさんてんいちよん!
 
先生: 円の面積は?
生徒(声を合わせて): はんけいかけるはんけいかけるさんてんいちよん!

みたいな気持ち悪い光景が見られた。ああ気持ち悪い。
 こういう無味乾燥な授業であるため、直径と同じ長さの紐が3本ちょっとあればその直径の円が作れるとか、円の面積は半径を一辺とする正方形3個分とちょっとだとか、球の表面積なら12個分とちょっとだとか、球の体積は半径を一辺とする立方体4個分とちょっとだといった、世界のあり方についてのささやかな真理についてはなかなか気づくことがなかった。(かしこい子はすぐに気づいていたのかもしれないが。)
 というわけで、円周率は「だいたい3」であるということの意味を、もう少し積極的に教えてほしいなと思う今日この頃。そのうえで、もっと正確に計算するには3.14を使って・・・みたいな流れにすればいいんではないかと。