新社会人の9割吸わず=喫煙社員にマイナスイメージ

 新社会人の約9割はたばこを吸わず、喫煙する会社員に抱くイメージは良くないことが26日、ジョンソン・エンド・ジョンソン社のインターネット調査で分かった。4人に1人は会社選びでオフィスの禁煙環境を考慮しており、新社会人の非喫煙志向がうかがえた。
 調査は、今年4月に就職した全国の20〜25歳の男女を対象に実施。各250人、計500人の回答を分析した。
 喫煙したことがない人は75.8%、吸っていてやめた人は12.2%で、習慣的に喫煙している人は12.0%。喫煙しない理由(複数回答)は「体に悪い」が65.2%で最も多く、「お金が掛かる」「髪や服ににおいが付く」と続いた。
 たばこの効用(同)では「ストレス解消」(46.2%)、「リラックス効果」(24.6%)などが挙がったが、「自分の健康を害する」(94.2%)「周りの人の健康を害する」(89.8%)など害を挙げる人の方が圧倒的に多かった。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2007052600058

またネット調査か!
ジョンソン・エンド・ジョンソンのプレスリリースを見ると。

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社(本社:東京都千代田区代表取締役社長:松本晃)では、禁煙啓発活動の一環として、2007年4月から5月にかけて、この春、企業に就職した新社会人(全国の20〜25歳の男女500名)を対象に「喫煙に関する意識調査」を実施しました。

いんちきな調査をやっていんちきな結果を公開するのが禁煙啓発活動なのかと。ただ

本調査結果からは、調査対象の新社会人の88%が非喫煙者であり、・・・

という書き方は間違っていない(が、もちろん「調査対象の新社会人」という人たちの傾向など我々にとって何の意味もない)。とはいえ

本調査結果からも、「新社会人」が受動喫煙健康被害を十分認識していることが窺える

というように「調査対象の」という限定を取ると間違い。
 ネット調査というのは社会科学業界におけるエセ科学ニセ科学なのであって、そろそろネット調査はいんちきだ(から実施してもいけないし回答してもいけない)ということを、大学の社会調査関係の講義で教えるのはもちろん、日本社会学会や社会調査士資格認定機構のようなある程度公的な機関が公式に言うべきなのではないか。