てっきり

ホームズの「まだらの紐」を読んでいたら、

「僕はこの土地へ来るまえから、通風孔はあるとにらんでいた」
「まさか!」
「いや、ちゃんと知っていたんだ。あの娘の話のうちに、姉がロイロット博士の葉巻の匂いに悩まされたというところがあったろう? それを聞いただけで、二つの部屋に連絡があるのを思わせる。しかもそれはきわめて小さい穴でなければならない。ドアか何かの大きなものなら、必ず検屍官の注意をひいて問題になっているはずだからね。そこで僕はてっきり通風孔と踏んだのだ」

というのがあって、そういえば「てっきり」ってどういう意味かよくわからんなあと思って、辞書を見たら

ほとんど確実であると考えられるさま。確かに。きっと。多く、予想と異なった場合に用いる。

とあった。そうか「絶対」とおんなじ感じか。いままでなんとなく「うっかり」みたいなもんかと思っていた。