今日の産経抄

ソフィア・ローレンの夫であるカルロ・ポンティが死んだんだって。で、夫は映画プロデューサーで未来の妻を積極的に起用して大女優に育てたんだって。そして不倫の末、結婚。

 結婚と離婚を繰り返すのはこの世界の常である。有名になったとたんに、育ての親を見捨てて他の男に走ったスターもいる。そんな中でこの大女優は最後まで「恩人」のもとを離れなかった。2人の子供に恵まれ、家に帰れば夫と子供のため料理をしていたという。
 むろん結婚生活の内実など外からは分からない。それでも日本でも死語となりつつある「糟糠の妻」を思わせる夫婦の絆だ。訃報の中でもどこかホッとさせられた。同じ日の新聞に、夫を殺してバラバラにした妻のニュースがあったからではないが。
http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/sankeisho/070113/sks070113000.htm

この夫婦の絆は恩義だ(愛情でない)といいたいのだろうか。なんでそんなのに「ホッと」するのか。そもそもすでに成功しているプロデューサーの妻で大女優のどこが「糟糠の妻」なのか。というかカルロ・ポンティは本当の「糟糠の妻」を捨ててソフィア・ローレンと結婚したのではないのだろうか。