事後成立性はそぐわない件
メモです。
- ルーマンのシステム概念は要するに可能性の限定が肝。
- 初期は静態的にだったが70年代から動態的に言い始めた。
- つまり、あるコミュニケイションが生じたら、それ以後のコミュニケイション可能性の領域が限定される(なんでもいいわけではなくなる)というようにした。
- この話が成立するには、先行するコミュニケイションは確定していないといけない。でないと接続可能性を限定できない。
- だからこの話に、先行するコミュニケイションが何であるか(したがって接続可能性をどのように限定するか)が事後的に勝手に決められるという議論はそぐわない。
- ルーマンは本当に意味は事後的にしか決まらない、といっているか疑問。
- ちなみにkontingentを「不確定」と訳すのにはぼくは反対。「他でもありえた」というのは確定しているからいえること。必然の反対だから「偶然」でいいと思う。先行するコミュニケイションがkontingentであっても、確定していれば問題ない。
- なお確定しているということは変更不可能だということを意味しない。逆に、あとで変更可能だということはいま不確定だということを意味しない。
メモでした。
- 追記
いま(7:00)メールチェックしたらDMいただいていた。contractio氏の「煽られた」というのはそういう意味だったのか・・・。ノスなんか読んでる場合じゃなかった。