菅内閣閣僚著書一覧リスト
ある人の考え方や主張を理解するのに一番よいのは、その人の書いた本を読むことです。学者や評論家の場合は、それが当然のように行われています。ところが、なぜか政治家の場合は、テレビや街頭演説でしゃべっていること、あるいは新聞や雑誌の記者に対してしゃべったことを記者が文章にしたものを通じて、その基本的な主義を知ることがほとんどです。
他方で、政治家というのは意外に、結構本を書いています。しかし一部の例外をのぞいてあまり読まれていない、というか少なくともあまり話題になりません。
一般に、しゃべったことよりも、書いたことの方が責任は重大であり、たとえば研究者の世界では、口頭発表でいい加減なことをいうのはまあ許されますが、文章でおかしなことを書くと命取りです。政治家もまた、本を書いて出版するという形で自らの主張を発表した以上は、この作法によって責任を取らされるべきでしょう。
しかしまずは、まあ私だけかもしれませんが、政治家がどんな本を書いているかすら知らない状態ですので、とりあえず、現在の内閣閣僚がどんな本を書いてきたのかをリストアップしてみました。2010年8月22日現在のものですが、新しいのが出たら随時更新する予定です。あと、もしかしたら抜けがあるかもしれませんので、その場合はコメント欄とかで教えてください。
- 内閣総理大臣|菅直人
- 総務大臣・内閣府特命担当大臣(地域主権推進)|原口一博
- 法務大臣|千葉景子
- 外務大臣|岡田克也
- 財務大臣|野田佳彦
- 文部科学大臣・内閣府特命担当大臣(科学技術政策)|川端達夫
- 厚生労働大臣・年金改革担当|長妻昭
- 農林水産大臣|山田正彦
- 経済産業大臣|直嶋正行
- 国土交通大臣・内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)|前原誠司
- 環境大臣|小沢鋭人
- 防衛大臣|北澤俊美
- 内閣官房長官|仙谷由人
- 国家公安委員会委員長・内閣府特命担当大臣(防災)・拉致問題担当|中井洽
- 郵政改革担当・内閣府特命担当大臣(金融)|自見庄三郎
- 国家戦略担当・内閣府特命担当大臣(経済財政政策・消費者及び食品安全)|荒井聰
- 公務員制度改革担当・内閣府特命担当大臣(「新しい公共」・少子化対策・男女共同参画)|玄葉光一郎
- 内閣府特命担当大臣(行政刷新)|蓮舫
内閣総理大臣|菅直人
- 五百籏頭真/伊藤元重/薬師寺克行(編),『菅直人 市民運動から政治闘争へ』,朝日新聞出版,2008年
- 『総理大臣の器――「菅」対「小泉」マニフェスト対決』,幻冬舎,2003年
- 小沢一郎(共著),『政権交代のシナリオ――「新しい日本」をつくるために』,PHP研究所,2003年
- 『改革政権準備完了――私に賭けてください』,光文社,2002年
- 鳩山由紀夫(共著),『民益論――われら官僚主導を排す』,PHP研究所,1997年
- 『日本大転換――二十一世紀へ希望を手渡すために』,光文社,1996年
- 末松安晴(監修),『変革の時代――蔵前スクールNo.1』,開発社,1995年
- 『国会論争『土地政策』』,新評論,1992年
- 伊藤茂ほか(共編),『土地問題への提言とQ&A』,アイピーシー,1987年
- 練馬市民大学(編),『市民の復権――自立社会の創造をめざして』,中央法規出版,1983年
- 『創発の座標――菅直人対談集』,現代の理論社,1983年
- ばばこういち(共著),『激論 社民連VS革自連――80年代に政治の変革と復権は可能か』,ちはら書房,1979年
総務大臣・内閣府特命担当大臣(地域主権推進)|原口一博
- 『ICT原口ビジョン』,ぎょうせい,2010年
- マガジンハウス(編),『原口大臣、ツイッターは世の中を変えますか?』,マガジンハウス,2010年
- 『民主党が日本を変える! 地域主権改革宣言』,ぎょうせい,2010年
- 『平和――核開発の時代に問う』,ゴマブックス,2007年
法務大臣|千葉景子
- 南野知惠子ほか(共監修),『詳解 DV防止法 2008年版』,ぎょうせい,2008年
- 南野知惠子ほか(共監修),『夫婦別姓――家族をここからかえる』,日本社会党機関紙局,1993年
外務大臣|岡田克也
- 『政権交代――この国を変える』,講談社,2008年
財務大臣|野田佳彦
- 『民主の敵――政権交代に大義あり』,新潮新書,2009年
- 近藤洋介ほか(共著),『国家機能を立て直す――若手政治家が目指す、新しい日本のかたち』,ファーストプレス,2009年
文部科学大臣・内閣府特命担当大臣(科学技術政策)|川端達夫
- なし
厚生労働大臣・年金改革担当|長妻昭
- 『闘う政治――手綱を握って馬に乗れ』,講談社,2008年
- 『「消えた年金」を追って――欠陥国家、その実態を暴く』,リヨン社,2007年
- 赤池キョウコ(共著),『マンガで読む びっくり仰天! 年金浪費――「福祉」という名のブラックホールを塞げ!』,リヨン社,2007年
農林水産大臣|山田正彦
- 『小説 日米食糧戦争――日本が飢える日』,講談社,2009年
- 『中国に「食」で潰される日本の行く末』,青萠堂,2008年
- 『アメリカに潰される! 日本の食――自給率を上げるのはたやすい!』,宝島社,2005年
- 『輸入食品に日本は潰される――農水委員会理事、衝撃のレポート』,青萠堂,2003年
- 『節約の知恵大百科――自分で出来る「節約」手続き集』,青春出版社,1999年
- 『人生、到る所に青山あり――“不渡り”を出す勇気が会社を救う!』,文化創作出版,1998年
- 『実戦! ゼニの法律講座 借金から抜け出すにはコツがある――もう大丈夫! こんな方法があったのか』,文化創作出版,1997年
- 『「日本漁業」大転換の時代――200カイリに生きる』,興陽館書店,1996年
経済産業大臣|直嶋正行
- なし
国土交通大臣・内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)|前原誠司
- 『日本の成長の突破口はこれだ――国土交通省成長戦略』,大成出版社,2010年
- 江口克彦(共編),『日本を元気にする地域主権――中央集権と官僚制に決別する時がやってきた』,PHP研究所,2008年
環境大臣|小沢鋭人
- (監修),『環境ファイナンス――社会的責任投資と環境配慮促進法』,環境新聞社,2005年
- 成毛真(共著),『未来のために語ろう――新しい世代が今すべきことは何か』,PHP研究所,1996年
- 『ニューリベラル国家論――われわれが目指すものは何か』,PHP研究所,1994年
- 『細川政権二百五十日の真実』,東京出版,1994年
防衛大臣|北澤俊美
- なし
内閣官房長官|仙谷由人
- (監修),『日本の近現代史述講 歴史をつくるもの 下』,中央公論新社,2006年
- (監修),『日本の近現代史述講 歴史をつくるもの 上』,中央公論新社,2006年
- 『焦眉――土建国家日本の転換』,ごま書房,1999年
- 『想像の政治 政治の創造』,現代の理論社,1992年
国家公安委員会委員長・内閣府特命担当大臣(防災)・拉致問題担当|中井洽
- なし
郵政改革担当・内閣府特命担当大臣(金融)|自見庄三郎
- 『郵政省蘇る――“民意”が勝った行政改革』,日本テレソフト,1999年
国家戦略担当・内閣府特命担当大臣(経済財政政策・消費者及び食品安全)|荒井聰
- なし
公務員制度改革担当・内閣府特命担当大臣(「新しい公共」・少子化対策・男女共同参画)|玄葉光一郎
- なし
内閣府特命担当大臣(行政刷新)|蓮舫
- 『一番じゃなきゃダメですか?』,PHP研究所,2010年
- 『蓮舫流やる気のスイッチ! 1日10分手作り学習ドリル術』,小学館,2010年
- 野田佳彦ほか(共著),『国家機能を立て直す――若手政治家が目指す、新しい日本のかたち』,ファーストプレス,2009年