2010年10月22日
- みすず書房新刊一覧に、新刊3点です。
- 瀬畑雄三,『渓のおきな一代記』
- 細澤仁,『心的外傷の治療技法』
- トニー・ジャット,森本醇(訳),『荒廃する世界のなかで: これからの「社会民主主義」を語ろう』
2010年10月21日
- 森博嗣作品一覧に、新刊1点。
- 勁草書房新刊一覧に、新刊3点です。
- 安彦忠彦/石堂常世(編),『最新教育原理』
- 田中滋/川渕孝一/河野敏鑑(編),『会社と社会を幸せにする健康経営』
- 佐藤博樹/永井暁子/三輪哲(編),『結婚の壁: 非婚・晩婚の構造』
- ミネルヴァ書房新刊一覧に、新刊1点。
- 名古屋大学出版会新刊一覧に、新刊1点。
- ジェニー・ストロング他(編),熊澤孝朗(監訳),山口佳子(編訳),『痛み学: 臨床のためのテキスト』
木曜5限「現代正義論とジェンダー」(オムニバス授業「ジェンダーと文化」の1回)
「ジェンダーと文化」という題目で、社会学・文化人類学・情報文化系の教員が1〜2回ずつ担当するオムニバス授業の、第3回「現代正義論とジェンダー」を担当しました。担当一覧はこちら。
- ガイダンス (10/7 杉原名穂子)
- ジェンダーとは何か (10/14 杉原名穂子)
- 現代正義論とジェンダー(10/21 三谷武司)
- 日本家族の比較研究(1) ジェンダーの視点から(10/28 佐藤康行)
- 日本家族の比較研究(2) (11/4 佐藤康行)
- マスメディアとジェンダー(1) (11/11 北村順生)
- マスメディアとジェンダー(2) (11/18 北村順生)
- ネットワーク社会におけるジェンダーの多様性(11/25 古賀豊)
- 文化人類学とジェンダー (12/2 中村潔)
- 文化相対主義とジェンダー(12/9中村潔)
- 性役割文化について (12/16 杉原名穂子)
- ジェンダーと政治(1) (1/13 渡辺登)
- ジェンダーと政治(2) (1/20 渡辺登)
- 災害とジェンダー(1) (1/27 松井克浩)
- 災害とジェンダー(2) (2/3 松井克浩)
学生にとっては実質2回目の授業なので、その後に続く、様々な分野におけるジェンダーの、おそらく経験的な研究の紹介に対して、規範的な観点から問題視していけるような準備になればいいなあと思ってしゃべりました。
内容としては、そもそも社会科学には経験的な研究と規範的な研究という二つのアプローチがあること、正義論は規範的研究に属していて、たとえばロールズ理論のように精緻に組み上げられた理論が存在していることを紹介した上で、そこで呈示される価値を実現するためには、経験的研究が重要であることを強調しました。
たとえば「平等」が重要だといっても、「何の平等か」を特定しなければなりませんし、そこでたとえば「機会の平等が重要だ」となったとしても、そしてここまでは「理論的に」決められるとしても、「現実において何をすることが機会の平等を実現することになるのか」は、現実がどのようになっているかを把握しない限りわからないわけです。
で、男女をめぐる現実がどのようになっているかについては、来週以降、他の先生たちが教えてくれるだろうからちゃんと聞くように! という丸投げエンドでしたw 90分だから仕方ない!ということにしておいてください。
- 作者: ジョン・ロールズ,川本 隆史,福間 聡,神島 裕子
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- 作者: マイケルサンデル,Michael J. Sandel,NHK「ハーバード白熱教室」制作チーム,小林正弥,杉田晶子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/10/22
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以下、学生からのレスポンスです。
人文総合演習B 第3回 竹沢尚一郎『社会とは何か』
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社会というのはこういうもんだ、いやそういうのじゃなくてこういうのだ、という議論をするときに、いったいそれぞれの主張の妥当性を、何に照らして確かめたらいいのか、それが決まっていない、というか、それ自体が、個々の主張の妥当性に依存するわけです。セルフ・レファレンスですねえ。
むしろ、各論者の「社会」概念の使い方に、その論者の理論の根幹に関わる意思決定が隠れていると考えたほうがいいかもしれません。そうすると、社会概念の定義の妥当性は、それによってつくられる理論全体の妥当性によって判断されることになるでしょう。
私が研究しているニクラス・ルーマンは、「現代において社会は世界社会でしかありえない」と言っており、そして今回の報告者の一人がこれと全く同じことを言っていて面白かったのですが、ここから考えるべきことは、その命題自体が妥当かどうかではなくて、その命題、あるいはその命題を導いた概念定義から出発することでどんな理論体系ができるのか、そうでない場合の理論体系とどんな点で変わってくるのか、といったことなのだと思います。
ああ、えーと、また長くなりそうなので、このへんにしておきます(Twitterのこの辺とかこの辺を見ると、少しは参考になるかも。いらん話が多すぎるけど)。
担当者たちには、初回ということで、否応なく君たちは次回以降の基準となるのだ! とプレッシャーをかけておきましたが、きちんと応えてくれてよかったです。
以下、レスポンスカードより。
2010年10月20日
- 東京大学出版会新刊一覧に、新刊1点です。
- みすず書房新刊一覧に、新刊1点です。
- ヘンリー・ヒッチングズ,田中京子(訳),『世界文学を読めば何が変わる? 古典の豊かな森へ』
- ミネルヴァ書房新刊一覧に、新刊3点です。
- 大橋洋一(編),『BASIC公共政策学6 政策実施』
- 市川一宏/大橋謙策/牧里毎治(編),『地域福祉の理論と方法』
- 木畑洋一/後藤春美(編),『帝国の長い影: 20世紀国際秩序の変容』
- 文春新書一覧に、新刊7点です。
- 新共同訳,『新約聖書I』
- 森健,『ぼくらの就活戦記: 難関企業内定者40人の証言』
- 矢島裕紀彦,『著名人名づけ事典』
- 櫻井よしこ,『日中韓歴史大論争』
- 孫正義/佐々木俊尚,『決闘 ネット「光の道」革命』
- 藤井聡,『公共事業が日本を救う』
- 神谷秀樹,『ゴールドマン・サックス研究: 世界経済崩壊の真相』