人文総合演習A 第9回 島田裕巳『葬式は、要らない』

葬式は、要らない (幻冬舎新書)

葬式は、要らない (幻冬舎新書)

私のコメントはあとで。
 
以下、レスポンスカードより。

  • 議論の中で故人と遺族の気持ちについて話されたが、私は故人の気持ちはあればあったで良いと思うが、強制的に残す必要はないと思った。

  • 先生の話を聞き、自分は視野が狭く、レジュメに書かれていることからしか自分の意見を述べることができないということがとても悔しかった。最近は自分の意見が言えないことが続いているので、もっと柔軟に広い視野で物事を考えていきたいと思う。

  • 死人に口なし。取り残された人々の意志を尊重すべきだと思った。故人の意志を大切にしたいのが遺族の意志ならば従えばいいし、合理的な選択があるならばそうしてもよい。遺族が決定権を有すると思う。/発言する人、しない人が決まってきた感じが・・・ もっと発言していかなくては。

  • 報告者やコメンテーターがオーディエンスの方に逆に質問していて、そういった形もあるなと思った。/葬式の話には直接関係しないけれど、私は〇〇さん[=報告者]が、死を考えることを通して今の生を大切に考えるようになると主張していたことが良かったと思うし、普通死を考えたくはないという意見が何回か出たが、死は身近に考えるべき問題だと思う。それは普段の生き方を見つめ直すことや、社会における犯罪に対する見方などにもかかわってくると思った。

  • 死後について考えることや、死んでいく人の責任などが議論に上がったが、自分の死後について、そこまで責任を持つ必要があるのかと個人的に思った。/死後の世界とかは置いといて、死んだらそこでとりあえずは終わりだ。その後は、故人やその葬式をどうするかは遺された人々がある程度は取り扱っていいと思う。ただ自分の死後について考えられる人というのは立派だと思うし、葬式もその一つのキッカケかとは思う。

  • 自分自身は、葬式というのは遺族のためのものだと感じた。寿命をそろそろだろうと感じているような人は遺書などにして自分の葬式をどのようにしてほしいか残すかもしれないが、一般には無理に死後のことを考える必要はないと思う。例えば病気の人などは、自分の死んだ後のことを考えるよりも、自分が生きていく方法や可能性を考えたほうが精神衛生上よいと思うし、余命の長さも変わってくると思う。

  • 私は葬式は遺族のためにあると思います。自分の祖父が亡くなった時に私は葬式があったことで、祖父との思い出を思い返すことができました。(葬式費用は高額でなくてもよいと思いますが。)/発言はできなかったのですが、△△さんが〇〇さん[=報告者]に言ったように、病気で入院している患者さんに死を常に考えさせるのは酷だと思いました。/あと、××さんが言ってくれたように、故人が生前に葬式はいらないと言っても、遺族は葬式をしないと気が済まないとは思います。

  • 今まで葬式はあって当たり前の慣習であると思っていて、深く考えたことがなかったので今回はとてもいい機会をもてました。故人も遺族も納得できるような葬式の実現は難しいと思います。不合理の機能、興味深いです!

  • 亡くなってしまうその後どう扱われても故人はわからないのだから、「故人のため」という言い方は、結局は遺された側の遺族のためであって、故人には、葬式に対する満足も後悔もないのだから、遺された家族が、故人を偲んで満足できる葬式をひらけばよい。満足できるなら、葬式にいくらお金をかけてもよいのではないだろうか。道徳のない考えではあるとは思うのだが。

  • 問題は、遺族が故人の希望をいかに実現させるか、遺族が葬儀屋に流されず、故人又は自分たちの意思を通すか、ではないのか。

  • 葬式の主役は故人であるが、行うのは遺族である。年配の方が「こういう風な葬儀がいい。」という人はいるけど、10代、20代の若者が自分の死や葬儀を考えるのは難しいと思う。正直「今これやりたい!」とか「将来こうなりたい。」という生きてるうちのことしか考えないんじゃないかなあと。私も遺族が死を受け入れるためのきっかけの葬式だというのは納得した。おつかれ様でした。色々すみませんでしたー!

  • 故人が、自分の葬式について明確なビジョンを持つことは大切だと思うが、実際わたしが自分の葬式について・・・と考えると、特に希望はなく、普通にやってもらえれば、と思ってしまう。そもそも、死んだ時点で自分の人生が終わっているので、葬式は自分の人生外というような気がして、あまり考えが持てない。故人がどうしてもこういう葬儀をしてほしいという希望があるならまだしも、そういう場合以外は、葬式は、遺族が故人のことを思って行うという自己満足でよいのではないか。報告者の〇〇さんも□□さんも、希望があればそれに沿う、なければ遺族でやる、という考えらしいので、立場の違いがよくわからなかった。

  • 報告者の感想  葬式についてこんなに考えたことは初めてで、正直かなり大変だった。また、自分だったらどうするかを考えたが、親や兄弟が死んだ時、そして自分が死ぬ時のことを想像できなかった。普段、死とは自分とかけ離れた場所にあると思っていたことに気づいた。

  • 報告者の感想  “新しい発見”を求めて無理やり制度を組み立てたせいで、根本的な自分の考えがふらふらしてしまった。今さらだけど、この授業はすごくためになると思う。レジュメ作りとか大変だけど議論でいろんな人の意見も聞けて考えを深めることができるから、次からまためげないでがんばろうと思う。

  • コメンテータ者の感想  いろんな意見が聞けて良かった。死や生について考えるのは、とても難しいと思った。

  • コメンテータ者の感想  コメントが実は矛盾していたので、本番かなり緊張した。そして失敗した。ちゃんと答えられなかった。次回発表なので、これをふまえて頑張る。

  • 司会者の感想  進め方が下手ですみませんでした・・・ 報告者の論点とかが全部議論できなくなってしまったので、うまくできれば良かったなと思います・・・。