Chris Wedge監督『Ice Age』 (邦題:アイス・エイジ)

2002年かあ。この10年弱で(いやおそらくはその半分くらいの期間で)どれだけCGアニメが(したがってアニメーションというもの自体が)どれだけ進歩したかがよくわかる。 Pixar の作品をはじめとした最近のCGアニメ映画で目が肥えてしまうと、ちょっとこの水準では楽しめないです。ストーリー、映像表現、音楽、ギャグ、どれをとってもこの作品よりも優れたものがいくらもあるわけで。
たとえば、小さな、かよわきものを、あるべき場所に運んでいくという筋なら、同じ Blue Sky Studios の作品でこの前観た『Horton Hears a Who!』の方が、話は教訓的だし、映像は言わずもがなすごいし、クライマックスの音楽による盛り上がりは較べものにならないくらいに素晴らしい。
いまいちこの映画にノレなかったのは、また別の理由があって、冒頭から最後までちょこちょこ出てくる、ドングリを隠そうとするリスが、最初のとこで、雪崩から逃げて一息ついたところにデカイ哺乳類の足で踏まれてペチャンコになるというところで激しく違和感をいだいてしまったため。このペチャンコになり方が、いやそれ内臓とか飛び出てないとおかしいよねというレベルのもので、でも足の裏に張り付いたまま何度も踏み潰され続けるわけだが、結局このギャグのために、この世界では「死」というものの設定されている水準がかなり不死身に近いところにあるんだなと思わされてしまう一方で、メインのプロットでは、まさしく死こそがテーマであり、みんな結構死んでいるし、死んだかと思ったら生きていてほっと一息みたいなシーンがある。結局あのリスのせいで、そのくらいでは死なんだろ? いや死ぬのか? みたいにハラハラ感が安定しないということになってしまっているわけだ。これはよくない。というか、最終的にはあのリス2万年くらい生きているわけだが・・・
というわけで、特にこの分野の映画は、最先端のものを観続けてないと、あとから観て楽しむのは結構難しいというまとめで。