George C. Wolfe監督『Nights in Rodanthe』 (邦題:最後の初恋)

最後の初恋 [Blu-ray]

最後の初恋 [Blu-ray]

企画会議にて――
Diane Laneがさあ、二児の母なんだけど、別れた夫に急に復縁を迫られて、ちょっと一人で考えたいからって、旅行に出かける友達の留守番役で、海岸沿いのオシャレな宿屋の管理人をやるのね。そこに、Richard Gereが客として来ると! 週末の予約はGereだけで、結局週末を二人っきりで過ごすことになるのね。もちろんGereも離婚してて、心に傷を抱えてる。センシティヴな状態の二人だから、感情が爆発しちゃうこともあるよね。そこにババーンとハリケーン到来っ! 嵐の中、電気も電話も切れた宿屋で二人きり。だからほら、あれがそれしてね、まあそうなっちゃうと。互いに癒されて楽しい時間を過ごす二人だけど、もちろん別れの時は来る。Gereはジャングルで医療ボランティアに従事する息子との和解のためにエクアドルに発たないといけないんだ。だけど二人の間には真の愛が生まれているから、離れている間も、手紙のやりとりを通じて愛をさらに育んでいく。ね、いいだろ。それで、問題はクライマックスだよなあ・・・そうだ! これよくね? 長い間離れていた二人がついに再会するっていうときに、なんと! Gereはジャングルの事故で死んじゃうんだよ。うわっ、これ涙止まんなくない? そうだ。それで、Laneはショックで放心状態になるじゃん? そこに、タトゥー入れた不良娘がママの傷心に真剣に向かい合うことで大人になる。まじよくね? 大人の恋愛に成長物語までが有機的に組み合わさった傑作じゃん? それで・・・ラストだけど・・・そうだ、思い出の海岸を一人歩いているLaneの前に、馬の群れが砂浜を走ってくる! それ見てLaneが大興奮。やったー。え? わけわかんない? いやそれがいいんだよ。これで芸術映画の要素もゲットでしょマジで。アカデミー賞いけてね? うわ、もう楽しみになってきた。やばいよこれは。
――というプレゼンがあったかどうかは知らない。