Steven Soderbergh監督『Ocean's Eleven』(邦題:オーシャンズ11)
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2008/06/11
- メディア: Blu-ray
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この映画は、難攻不落の砦をいかに落とすか、というタイプの物語ではなく、それぞれの技能において優秀な男たちが、完璧な作戦を、完璧に実行して見せる、という話なので、最初に言っておくと、Ocean一味はまんまと大金をせしめ、Oceanは妻の愛も奪い返す。そのゴールに向かっての、見事なトリックと軽妙な演出を楽しむ映画。そういう意味では、かなり「軽い」映画だ。軽い気持ちでClooneyの目力を楽しむのが正解。
ただ逆に言うと、サスペンスがないので、没入はしにくい。そういうのを求めて観るとがっかりするだろう。Clooneyの目力の前では、どんなことでも可能なように見えてしまうので、目標が巨大なように感じられないのだ。はっきり言って11人もいらない、というか、『Ocean Alone』というタイトルだったらClooney一人で同じことができたんじゃないかと思えるくらい。
なので、この映画で一番困難な目標だったのは、どうやって11人も使うか、ということであって、それこはSoderbergh監督、それなりに上手く達成できていたと思う。まあ、Matt Damonはいらない子、という噂もあるが。