George Roy Hill監督『Butch Cassidy and the Sundance Kid』(邦題:明日に向って撃て!)

1969年の米国映画。
オープニング、映写機のカタカタいう音とともに写されるHall in the Wall Gangの活躍。冒頭のギャンブルのシーン。『Raindrops Keep Fallin' on My Head』の流れる自転車のシーン。2回目の列車強盗で火薬が多すぎての大爆発。ニューヨークを経てボリヴィアに向かう過程が連続写真で描かれるところ。あとまあお情けで、最後の撃ち合いのあたり。
これらを除いて、あまりにもチンタラだらだらしていて、観るに堪えないんだけど。腕利きの追っ手が追いかけてくるシーンなんて、大した盛り上がりもなくただ長すぎるだけ。遠景とか絵(静止画)だし。後半特に、いったいこいつらは何がしたいのかという疑問がずっと抑えられない。最期のシーンも、『Bonnie and Clyde』に較べたら全然だし。
Roger Ebert大先生もおっしゃっておられます。

暴力と血みどろのエンディング、これも間違い。『Bonnie and Clyde』の真似をしてしまったのだろうが、このエンディングは『Butch Cassidy』には合わない。え、何で?という感じ。というわけで、「1時間前にはすごい傑作を観てたはずなのに、いったいいつの間にこんなことになっちゃったんだろう?」と思いながら劇場を後にすることに。