森島恒雄『魔女狩り』

魔女狩り (岩波新書)

魔女狩り (岩波新書)

指を潰されたりしても、それは拷問ではなくて予備拷問なので、この段階で(もちろん嘘の)自白をしても「拷問によらず自白」したと記録されたそうな。などなど、いろいろ知らないことが書いてあって大変面白い。著者はこの歴史的現象に対して基本的に怒りを隠しておらず、それが健全でありかつ読みやすさにもつながっている気がする。