シドニー・ルメット監督『狼たちの午後』

狼たちの午後 [Blu-ray]

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初めて英語字幕で観てみた。結構大丈夫かも。
ちょっと長いかなあという感じ。Dog Day Afternoonというタイトルからも分かるとおり、ものすごく暑い設定で、たしかに登場人物たちはかなり汗をかいているのだが、なんか空気感が暑そうに見えなくて、むしろ涼しそうな気がする。
(以下ネタバレ)
頼りない相棒のジョン・カザールは、たしかにそのおでこには穴があかないと話し終われんよねという納得の最期。
他方で、最初に逃げたやつが結局最後まで話に関わってこない。実話だからしょうがない的な雰囲気がちょっと。
アル・パチーノ演じる主役のソニーは、とにかく電話での身内との会話でかなりやる気を殺がれていると思うのだけど(とにかくどいつもこいつもうざいんだ)、そして銀行強盗としては最初から失敗している(現金ほとんどなし)にもかかわらず、最後まで初志を貫こうとする――のだけど、その動機がよくわからん。あそこまで突っ張るに足るだけの利益があるとは思えない。孤独を確かめようとしているのかもしれないが、だとすれば、最後に解放された人質たちの冷たい態度はいい効果だった。が、そうなのかなあ。