ウィリアム・J・コグリン『切り裂く男』

切り裂く男 (角川文庫 (6157))

切り裂く男 (角川文庫 (6157))

The Stalking Man

The Stalking Man

心神喪失で無罪になった猟奇殺人犯が退院後、逆恨みして医者と弁護士と刑事に復讐しにくる話。ただそれだけで謎も何もないので、基地の外だと法で裁けないからやっぱ殺さないとね、みたいな単純な話になっている(著者は法律家だと訳者あとがきに書いてあった。法律論としても単純すぎるよな・・・)。猟奇的な部分は、内臓抜いたり皮剥いだり、結構すごいことをやっているが、そのシーン自体の描写はなく、警察や新聞による結果の報告しかなかったのが残念。