名刺について

赴任して1年半がたちましたがいまだに名刺を作っていません。いまいち用途が不明なのと、使う機会がほとんどないのと、ごくわずかな利用機会(=初対面の人が名刺をくれたとき)も「あ、今日、名刺持ってないんで・・・」で済んでしまうからなんですが、別に、あえて作っていないわけではなくて、ついつい忘れてしまうのです。
人から名刺をもらったときも、すぐにしまうのがいいのか、ちょっとの間ながめていた方がいいのか、判断に迷い、どちらにしても対応として間違っているような気がして落ち着かないので、できたらもらいたくないです。持ち帰った後も、捨てるに捨てられず、かといって二度と見ることもないので、抽斗の中でぐちゃぐちゃになっています。誰かに連絡をとろうとするときに、もらった名刺を利用したことは一度もないし、名刺をもらってないので困ったという経験もありません。
学会大会では名刺を配りまくれ、みたいなことを聞きますが、院生のときに数枚配ったきりで(多くの場合、持っていくのを忘れてしまいます)、したがって配ったことによって何か得をした気もしません。大量に配っている人は何らかの恩恵に与っているのでしょうか。たとえば人事において、あるいは依頼論文の執筆者選定において、ストックしてある名刺を並べて候補者を選んだりすることがあるのでしょうか。
もちろん、はじめて会う人に、こちらから何かを依頼する場合には、名刺を渡すのが礼儀であるような気がしないでもないですが、おそらくその場合は、あらかじめ依頼文書を郵送したり電話でアポイントをとっていたりするわけで、その一連の流れに名刺があるかないかでどのくらい無礼になるのか、直観的にわかりません。
ネットやメールの普及が何らかの影響を与えているのではないかと思うのですが、名刺制度が衰退の途にあるのか、それとも全然びくともしていないのかそのへんちょっと知りたいところです(が、知らない間になくなってくれればうれしいかもしれません。そういえば、e.Typistは、v.12.0になって、「やさしく名刺ファイリングエントリー」の同梱がなくなりました。)