人文総合演習A 第12回





本が啓蒙書という感じで論争っぽい部分が少なく、議論の叩き台にはあまり向いていなかったのですが、報告者はその点かなり意識して材料をちりばめてくれました。本には現代における三宗教の関係までは含まれていなかったところ、いろいろとあたって調べて補足してあり、勉強になりました。もしこのテーマで卒論までいくのであれば、もう少し問題を絞りこんで、分析枠組みを明示していけば、あとふたひねりくらいで構想発表水準にはいくのでは?本人はgdgdとか書いてますが、少なくとも最初の方はスパッと答えていたし、あとの方は、自分の知識の中から例示しつつ真摯に説明しようとしている感じでよかったです。(というか報告者がたくさんしゃべって混乱してくれると、他の人がバシッと整理できる(←学生時代から私はこれが得意w)ので場としては成り立つわけです。)

司会者も自分では謙遜していますが、見事なさばきでした。報告者がつまったとき、また話が長くなりそうなときの、ここぞというところでの介入はうまいですね。方法論的な準備があったものと思います。



以下、出席者のコメント

  • 宗教問題もなかなか難しいですね。本とは関係ありませんが個人的には日本人がなじみ深い仏教に関心があります。
  • 今回はレベルが高くて難しかったです。でも敬遠しがちな宗教問題について考察できて面白かったです。発表者も質問に対して堂々と答えていたと思います。
  • 宗教について全然わからなくて考えがよくまとまらなかった。とても複雑な問題で少しきつかった。
  • 難しいですね。宗教であれなんであれ組織であって、けっこう利権がからんでるんじゃないかという感想を持ちました。
  • 自分が何宗教だ、と考えたことは、本当に全然なかったが、今回のレジュメを読んで、豆まきなどの信仰的なものがあるから、あまり考えなくても生活できているのだなぁ、と納得できなました。
  • 宗教についてはほとんど知識がなかったため、こんなレジュメを書けてすごいなーというのが率直な感想でした。同時多発テロつながりでムーア監督の『華氏911』を観た。現代は宗教と経済が密接につながっていてこの2つを同時に考えなければ難しいと思った。
  • よく分からなくてついていけませんでした。発表者がいろいろ調べてあって博識ですごいなーと思いました。勉強不足でした。
  • やっぱり宗教は難しい。なかなか話についていけませんでした。高校の時の浅い知識を一生懸命ほりだしました。私は、内容が覚えやすかったのでけっこうイスラム教好きなんですが、今起こっているテロなどのニュースを聞くと悲しくなります。少しでも和解が進むと嬉しいです。
  • 「宗教」って政治に利用されますよね。二・二六事件とか・・・。内容おもしろかったです。
  • 質問に[対する報告者の答えが]自分の考えていた答えと同じでちょっと安心しました。民族などの苦難についてはどう意見です。「宗教」はもう増やさない、という流れがあるみたいと思ったりしました。日本人には元々宗教を快く思わない流れもまたあると思う。以前にもあったが、存在を拒まないことの強制はある、のように、みとめあえればそれでいいじゃない、というのが私の考えであったりします。違うということをみとめる、という。
  • 今回は、知識だけでなくて、考え方を問うことができてよかったです。
  • 報告者の感想  レジュメも回答もgdgdで、本当に済みませんでした。卒業までに、学術的視点をちゃんと持ちたいと思います。でも本当にいい経験になりました。ゴメンナサイ。
  • 司会者の感想  司会はとても難しくて大変だった。役に立てなくて発表者には大変申し分けなかった。