ゴアの都合のよいウソ9つ

 ノーベル平和賞受賞のお祝いにw英国高等法院が認定した『不都合な真実』の「都合のよいウソ」。ソース

(1)近い将来、南極西部かグリーンランドの氷が溶けて海面が7メートル上昇し、北京とかカルカッタとかマンハッタンとかが無茶苦茶になる。
グリーンランドが溶けたらそうなるというのはその通りだけど、そうなるには何千年もかかる。近い将来に、というのは学界でのコンセンサスに沿った主張ではない。
(2)地球温暖化で太平洋の環礁が水没しつつあり、そのせいでそこの住人は皆ニュージーランドに避難しなければならなくなっている。
→そういう事情での避難が発生しているという証拠は何もない。
(3)熱塩循環が停まると氷河期が来る。
IPCCによると、熱塩循環が減速する可能性は高いが、停まることはまずないとされている。
(4)65万年間の、CO2の増加を示すグラフと気温の上昇を示すグラフはぴったり一致する。
→両者に関係があるということには学界の一般的な合意があるが、その二つのグラフを見てもぴったり一致するとはいえない。
(5)キリマンジャロの雪がなくなったのは、明らかに地球温暖化のせいである。
キリマンジャロの雪がなくなった主原因が人間の活動による気候変化であると確定することはできない、というのが学界のコンセンサス。
(6)チャド湖が干上がったのは地球温暖化のせいである。
→それをいうには証拠が不十分だというのが常識。
(7)ハリケーンカトリーナと、それがニューオーリンズにもたらした被害は、地球温暖化のせいである。
→それをいうには証拠が不十分だというのが常識。
(8)泳いでも泳いでも氷が見つからないので泳ぎ疲れたホッキョクグマが溺れ死んでいる。
→これに関して唯一提出された科学的研究は、嵐のせいで溺れ死んだホッキョクグマが最近四頭見つかったということを示しているだけ。
(9)地球温暖化のせいで珊瑚礁が白化している。
IPCCの報告書には、気温が1℃〜3℃上昇した場合には、珊瑚がその環境に適応できない限り、白化が進み広範に死滅するだろう、と書いてあるだけ。

まあ映画は観てないんだけど。