サム・メンデス監督『ロード・トゥ・パーディション』

 2002年。『破滅への道』(Road to Perdition)(パーディション(地名)に向かうという意味も含む)。これは素晴らしい。主役トム・ハンクスもかっこいいし、死体の写真を撮るのが趣味の殺し屋ジュード・ロウも立派な変態だ。すべてのカットが芸術的(と思ったらアカデミー撮影賞とっていた)。
 原作は漫画(グラフィックノベル)。『子連れ狼』にインスパイアされているらしい。
 話は、妬みから妻と次男を殺された殺し屋が、長男を連れて復讐の旅に出て、殺し屋に狙われたりしながら、父子愛を確認していき、復讐を果たして安住の地に着いたかと思ったところで、途中から出てこなくなっていた殺し屋に殺されて、長男はその後強く生きていくという、まあ普通の話。とにかく映像美が見所。