マーティン・スコセッシ『ケープ・フィアー』

 これは完全にリメイクの勝ち。音楽の使い方がすばらしくよい。オリジナルの方は父親が家族を守るだけの話だったが、こっちは父親が浮気してたりして共感できにくくなり、代わりに娘がある意味主役になっている。娘はオリジナルと同様(顔が)可愛くないwが、加えて可愛げもなくなっている。最後の方は〈不死身の殺人鬼〉映画みたいになっているので注意www
 設定がいくつか変わっているが、特に、オリジナルでは出張中に偶然目撃した強姦事件の証人になったことに対する逆恨みであるのに対して、今回は自分が弁護する強姦犯にとって有利な証拠を(強姦という犯罪に対する個人的な怒りから)揉み消したことに起因する、ある程度理由のある恨み。