山内志朗『ぎりぎり合格への論文マニュアル』

ぎりぎり合格への論文マニュアル (平凡社新書)

ぎりぎり合格への論文マニュアル (平凡社新書)

「ぎりぎり合格」できてない専門論文をいくつも読んだことがありますが・・・
 パソコンやソフト等、ツールに関する記述が、2001年に出た本にしては古いのではという感じがしないでもない。

脚註を付けたり増やしたりするのを繰り返していると、たいていパソコンがハングアップする。脚註がこわれて、何度最初から打ち直したことだろう。恨み骨髄なので、ワープロの脚註機能は親の敵と思って、絶対に使わないことにしている。(p. 172)

って、いつのですか。あと書式についていろいろ書いてあるが、各学会所定のものがあるのではないか(『社会学評論スタイルガイド』のように)。
 いずれにせよ、論文とはどんなものであるか、あるいは、こんなのは論文ではない、という点の解説は、書いたことのない人には大変有益だと思う。
 ところで

疑問文形式でタイトルにするのはいいの?(p. 37)

しまった・・・二つもある・・・
「システムが存立するとはいかなることか」
「von Neumann-Morgenstern効用関数は基数的か」