宮田『現代イスラムの潮流』

現代イスラムの潮流 (集英社新書)

現代イスラムの潮流 (集英社新書)

これもよい入門書だった。ただ、「イスラムの平和思想とアフガニスタンフランケンシュタインたち」という節があって、

ビン・ラディンは、アメリカが育てた人物だが、その彼がアメリカを標的にするようになった。まさにアメリカにとって、ビン・ラディンは〔フランケンシュタイン〕となったのだ。(p. 142)

ビン・ラディンと同様に、ラハマーンアメリカにとって〔フランケンシュタイン〕となった。(p. 177)

と書いてあるのだが、前者を見たとき一瞬何のことかわからなかった。正しくは、アメリカがフランケンシュタインになったと書くべきだろう。(あとここに見られるように、強調に亀甲括弧(〔〕)を使うのは紛らわしいのでやめてほしい。山型括弧(〈〉)が一般的では?)