『「買ってはいけない」は買ってはいけない』

「買ってはいけない」は買ってはいけない (夏目BOOKLET)

「買ってはいけない」は買ってはいけない (夏目BOOKLET)

 いまさらながら。まあなんというか、いまさらだからかもしれないし、元の本があれだからかもしれないが、なんかあんまり面白くない。最初から最後まで通読するような本ではないんだろう。
 なんだかなあと思ったのは、各項に「買ってもいい度」が最高5つ星でついていること。「買ってもいい」の否定は「買ってはいけない」なのだから、たとえば「買ってもいい度」が3だったら、「買ってはいけない度」が2ということを意味するはず(しかも「買ってもいい度」1とか結構出てくる)。つまり元の本と同じく、この本の著者たちも「買ってはいけない度」を自ら判定していることになる。しかし本書の本文の多くは、元の本のデタラメぶりを指摘する内容である。元の本がデタラメであるという説明から、該当商品の「買ってはいけない度(=5−買ってもいい度)」が出てくるとは思えない。要するに、同じ穴の狢ということ。