トンプソン『近代組織』第9章「協働」

Victor A. Thompson, 1961, Modern Organization, Alfred A. Knopf, Chapter 9 "Co-operation," pp. 178-

1. 協働の必要

2. 命令による調整

3. 集団との同一化による調整

4. 調整と相互依存の自覚

5. 近代的管理のアプローチ

6. 近代的管理の合理化

7. 改革のための提案

  • 管理職に管理以外の仕事を与えて、部下の仕事を監視する機会を減らせ。
  • 出世(地位の上下)以外に、業績によっても給料の高低を決めるようなしくみを作れ。
  • 分業(専門職間の相互依存体制)は中央統制するんでなくて自然に任せろ。
  • 協働それ自体を組織目標にしろ。

 ところで、Niklas Luhmann, 1964, Funktionen und Folgen formaler Organisationは、本書について「古典的な組織類型の批判的研究であるが、これは残念ながらこの[機械モデルと命令モデルの間の]内的連関について考えていない。彼の議論は、組織の支配構造を一方的に批判するものにしかなっておらず、そういう意味で不完全である。」と指摘している(Luhmann [1964: 33, n. 26])。